第22回おおたき国際スキーマラソン
15km 参戦記 12,02,12

極寒のブリザード状態の中での辛いレース・・過去に参加した大会でもっともきつく、タイムもワーストワン

天 候雪(吹雪)
気 温
雪 温
スタート時   −11℃
  〃     −10℃
ワックス

(効果)
base gallium ハイブリットベース
top gallium AXF10+AXF20(2:1)
(前半まあまあ、後半渋かった)
記 録 1時間28分13秒
1km換算ラップ 5分49秒
7km中間ラップ 44分
順 位20位/89名(60歳以上男子)
 いつもは2月第1日曜日に開催されてきた「おおたき国際スキーマラソン」は、今年は、「札幌国際スキーマラソン」が札幌ドームの関係で1週繰り上がったので、そちらと入れ替えに第2日曜日開催となって、第22回を数える。ちなみに、昨年は、秋の大雨でコースが流されてしまい、中止になっている。

 今年も、XC-KID'Sメンバーを中心に15名で、バスを仕立てて参加した。これもだんだん人数が減ってきて寂しい限りである。10年ほど前は35名ほどもいたのだが・・・。最近、どの大会も参加者が少しずつ減る傾向にあるが、我がクラブも同じ傾向にあるようだ。

 大会要項によると、参加者合計825名、そのうち自分が参加した15kmは245名、その中でも一番多い年代が60歳以上の89名。この大会も元気な年寄りが多い。しかし、その中でも自分より高齢者は25名ほどしかいなくなっているのが寂しい。 
 
 スタート地点で、HYML仲間の倶知安のSuさんと数年ぶりの再会。さらに、札幌のtony79さんとは4週連続の顔合わせ。

 スタート時の気温−11℃、雪温−10℃。それに吹雪模様の天候の中をスタート。高台へ出たら多分ブリザード状態だろう。寒さ対策でハーフパンツを中に履いたのが功を奏しそう。

 スタート直後、コースへ入り、狭くなったところで、いつも転倒者がるので、それに巻き込まれないように気を付けなくてはならない。今回も自分の前で数組ほど転倒者とそれに巻き込まれた人たちがいた。

 これだけ寒いとどうしても滑りが悪い。周りも同じ状況のようのようだ。3km〜5km付近の一番きつい登りがこの大会の名物である。雪温が低く、一歩一歩ギシギシと鳴らしながら、我慢の登りを続けるが、ストロークが伸びない。辛くなって、登り切る手前で、とうとう立ち止まって呼吸を整える。

 案の定、高台へ上がったら、ものすごいブリザード状態。コースすらはっきり見えない。そんな中で、追い越していく中に「坂口さんですよね。いつもブログを見ています」と声を掛けて行く人がいた。ビブナンバー200番の方で、ゴール後大会要項で確かめたら、千歳のOさんという方だった。

 とにかく寒い。向かい風やら横風やら、ひたすら前の選手の姿とトレースだけが手がかりの苦しい滑走が続く。楽しむなどという雰囲気はまったくなし。ひたすら、ゴールしてこの辛さから解放されることだけを励みに、耐えるのみ・・・。7km地点のエードでスポドリを口にする。ここの中間ラップを見て、ビックリする。これまでで最も遅い44分だった。これまでどんなに遅いときでも40分を越えたことがなかった。周りも同じようなので、滑りが悪いのは自分だけではないようだ。

 高度を上げて行くに連れて、ワックスが合わないのか、どんどん滑りが悪くなり、追い越されモードになってくる。天気が良いと割と好きな9km付近の緩やかな登りも、まったく余裕がなく苦しい滑りだけだった。同じようなペースでびっしりと縦一列の登りが続く。「前の方は、下りに入ったら、何人かは追い越すことができるかも?」との思いで、我慢の滑りを続ける。

 ところが、10km付近の一番高いところがもっとも渋く、前のめりになるほどだった。そこから楽しみにしていた下りに入っても、登りでは、びっしり続いていた人たちの姿がまったく見えなくなっている。追い越されることはなかったが、追い越すこともなく、ゴールを目指す。
 
 先にゴールした仲間に迎えられてようやくゴール。タイムがなんとこれまで経験のない1時間28分ほどだった。予定より15分ほども遅かった。しかし、他の人たちも同じような状況のようだ。それだけ辛いレースだったということだろう。

○15kmに参加した仲間ヒロコさんの弁
「大滝の山頂で遭難しかけてました^^;スゴイ吹雪で、ニット帽はかちんこちんの白いヘルメットに変身!ネックウォーマーも氷の首輪!?雪中行軍か寒修行か・・・2時間ちょっと冬の北海道を満喫です(笑)」

 ゴールしても寒くてしようがない、ウィンドブレーカー上下を着て、まずは、RCチップを返して、参加賞のキノコをもらう。温かいキノコ汁を食べても寒くて我慢ができない。とりあえず、バスに戻って、さらにダウンのコートを着て、タイムと順位の仮発表を見に戻る。

 張り出された速報の結果、順位は目標の20位以内をかろうじてクリアできたが、タイムは1時間28分13秒でワーストワン。しかし、これは上位入賞者達も10分以上も悪いタイムだったので、順当なところであろう。みんなも異口同音に「これまでのレースで最も寒くて、最も辛いレースだった」とのこと。 いつもは、ゴールするとすぐにビールを飲むことが多いが、今年はそれどころではなかった。

 名水亭の温泉に入って、ようやく生きた心地がした。

 帰りのバスは、例によって3時間半の宴会バスと化した。ビールの他に、参加できなかった仲間からの日本酒やワインもあり、まさに飲み放題状態・・・・これが楽しみで、毎年参加しているようなものだ。



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