第13回おおたき国際スキーマラソン
30km参戦記 03,02,02


天 候はれ
気 温スタート時 −4℃
ワックス


(効果)
base SWIX CH6
top  SWIX HF7:LF6=1:2
finish セーラFC100
(前半バッチリ、後半やや渋め)
記 録 2時間18分45秒
1km換算ラップ 4分37秒
ラップタイム
(1km換算)
1周目前半 34分(4分36秒)
1周目後半 31分(4分00秒)
2周目前半 36分(4分50秒)
2周目後半 36分(4分50秒)
順 位 40歳〜59歳の部
15位/40 名

開催要項の表紙
 昨年に引き続き、30kmに参加である。これで、3週連続のクロカンモードである。今年も昨年に引き続き、北海道の山ML(HYML)の札幌方面の仲間7名が大滝村在住のHoさんの案内で、 氷筍で有名な洞窟・ニョニョロ(円山洞窟遺跡)の探検オフミかたがた、 8km地点附近で応援をしてくれるとのことである。また、同じHYMLの仲間で、先週の「北海道スキーマラソン」に引き続き、O@名寄さん(今夏2度2人きりで知床岳や南日高を縦走)もエントリーしていることが楽しみでもある。

 いつもながら、貸し切りバスでXC−KID’Sの仲間と会員外も含めて合計27名の大所帯で会場入りとなる。いつもは気温が低くて、ワックスに泣かされることの多い大会であるが、本日は 気温も高く、−4℃ほどで、迷わずHF7のワックスの板をと思ったが、一応LF6とHF7を2:1で塗ったもう1本の板もテストしてみると、なぜか、圧倒的にその板の方が滑るのである。他のメンバーも同じようなことを言っている。いろいろ迷ったが、後者の板を選択する。

 O@名寄さんとも再会の握手をし、スタート地点に付く。30kmは参加者が少ないので、15kmほどスタート後はごちゃごちゃしないのがいい。前から3列目にスキーを置く。最初の3kmは下りモードである。ワックスはバッチリ合っているようでちょうど前を走るOさんの後ろにぴったり付いて走ることができる。途中、バランスを崩した人と衝突しそうになるが、うまくかわすことができ、ほっとする。
 

HYMLニョロニョロ応援団の前を通過(ゆきだるまさん提供)

 このコース最大の難所、3km手前から4km付近までの標高差100mの登りは、何度も経験しているので、慣れてきてペース配分も分かってきたが、やはり辛いには変わりない。Oさんには登りに掛かるとどんどん離されてしまった。なるべく前の方を見ないで、一歩一歩リズムをくずさないことだけを心がけて登っていく。今年は例年より追い越されることがほとんどないのがうれしい。しかし、その途中で5分後に出た15kmのトップグループがものすごい勢いで追い越していく。中にはあの傾斜にもかかわらずスーパースケーティングで駆け上がって行く人もいる。当然、全日本級の若者ではあるが・・・。彼らはとにかく一歩一歩のストロークが長く、角度も自分たちとは比べものにならないくらい上向きである。

 例年にないくらい楽な感じで登り切り、高台に出ても呼吸が苦しくないのがうれしい。しかも、無風で寒くもなく、展望も開け、真っ白な徳舜瞥岳の鋭鋒が天を突いて聳えていて、気持ちのよい滑走が続く。 中間地点の給食所は通過し、RCチップの計測地点は、これまでの最高タイムだった昨年と同じ34分で通過する。後の楽しみは8km過ぎ地点で待っているHYMLの応援メンバーとの対面である。

HYMLニョロニョロ応援団の前を通過(abeさん提供)

 広い農地の中に整備された緩やかな登りの続くコースを進んでいくと、8km附近から昨年とコースが変わっているらしく、昨年は農家の前を通っていたが、その裏を回るようになっていて、遙か向こうの農家の右側に数人立っているのが見えてくる。昨年は初めての体験に感激し、「ありがとう」の声の出ず、感涙でみんなの顔さえ見えなかったが、今年は、ずっと手前から何度かストックを振り上げながら、近づいていく。左側に3人、右側に5人が分かれて迎えてくれる。それぞれの大きな声援に応え、こちらも大きな声でお礼を言うことができた。

 そこを通過するときつい登りが待っていて、少し下って例年の農道上のコースに出る。もう少しの辛抱で下りが待っている。10km附近からの楽しみのためにがんばって来た下りである。下りに差し掛かったら、本来であればずっと手前で抜かれているはずの我がXC-KIDSのナンバー1で15km入賞予定のNaさんがようやく追いつく。「スタートしてまもなく、ストックを折られて戻って借りてきた」とのことである。下りだけは負けるわけには行かないとすぐ後を追うが、大きなヘアピンの後の登りで、あっという間に離されてしまった。

ゴール直前(Maeさん提供)

 それほどダメージもないまま2周目に入る。昨年の教訓を生かして、左右板を履き替えるが、今年はそれほど顕著な効果は見られなかった。2周目から4番と102番の2人が相前後する。登りでは3人、ずっとその順番にピッタリと並んで登ることができた。最後を付いていく私には割と楽なペースであった。その前の方には人の姿が見えず、あたかもトップグループのような感じである。うしろから「気分はトップグループですね!」と声を掛ける。坂道を上りきったところで、すれ違うコースで前を行くOさんから「がんばって!」と声が掛かる。

 高台に出てからもしばらく3人で並んでいたが、先頭の4番の人が疲れ気味なので、2人を追い越して先頭に出る。そこから102番の人を従えて滑走を続けるが、給食所の前辺りから急に滑りが悪くなり、ガクンとペースが落ちるのが分かる。それでも、2周目の中間地点までのタイムは、登りが楽だった分昨年を2分ほど上回っているのがうれしい。給食所で水を飲んでいる内に102番の人に追い越され、滑りの悪くなったこちらをどんどん離していく。102番と言えば60代である。元気な方である。

 その辺りから、前の方に我がXC-KIDSの30kmの部の先頭を行く若者Fu君が見えるようになり、その差がだんだん詰まって行き、追いつきそうな感じになるが、私に気づいた彼の方がペースを上げたらしくまた離されてしまった。ゴール後、彼の言うことには「後ろのsakagさんに気づき、追い越されたらHPに書かれる」と思い、ペースを上げたとのことである。

 2周目の後半、すっかりワックスが合わなくなったのか、剥げたのか苦しい滑りである。同じペースで滑ってきた102番の人にどんどん離され、後ろから追い上げてきた60代の112番の男性にも追い越されてしまう。苦しい最後の登りを続ける。10Km附近は非常に寒く、手や濡れたバンダナが冷たくて仕方がない。しかし、いよいよ最後の4km余りの下りであるが、どうも1周目のようにスピードが上がらずイライラしながらの滑降である。あと1km地点で時計をみると、すでに昨年のゴールタイムである。ゴール後、途中のラップタイムを見たら、2周目の後半だけで、昨年より5分も遅く、2周目の前半までの2分の貯金も使い果たし、結局昨年より3分遅れのタイムであった。

バスツアー勢揃い〜名水亭前にて

 最後のゴール前の直線を、15kmの部ですでにゴールしている仲間の声援を楽しみに、気持ちよくスピードを上げてゴールインする。正面で11分ほど先にゴールしていたというOさんが待っていてくれて、労いの握手をしてくれる。先にゴールしたXC-KIDSの15km組の仲間の労いの言葉ももちろんうれしい。タイムは2時間18分44秒と最高タイムの昨年より3分以上遅れであったが、順位は昨年の24位より9位上がって15位と意外と上位であったのがうれしい(しかし、次の日の大滝村のHPによると、同じ部の完走者わずか40名であった。)。ゴール後、参加賞の長いもをもらい、バスに戻り、ビールを飲み、キノコ汁を食べにゴール地点へ戻り、図々しくお代わりまでしてしまう。

 帰路は、きのこ王国でお土産を買い、名水亭の大露天風呂にてのビール、そして、帰りのバスの中でのビールを飲みながらのいろいろな楽しい会話など・・・・クロカンツアーのフルコースが完了である。今のタイムを2年間維持できれば 60歳以上の部で15kmは3位、30kmでは7位という成績である。どちらかの入賞ねらいで、精進を続けたいものである。その前に、来週は50kmという未知の距離に挑戦する「札幌国際スキーマラソン」である。無事完走して、4週連続のクロカンモードの仕上げをしたいものである。

初参加のO@名寄さんのページへ
 昨年の「おおたきへ 
 

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