第18回おおたき国際スキーマラソン
15km参戦記 08.2.03

天 候晴れ
気 温
雪 温
スタート時 −6℃
       −2℃
ワックス


(効果)
base gallium ブルー
top  gallium AXF20
finish gallium FCGパウダー
(なぜか渋かった)
記 録 1時間17分58秒
1km換算ラップ5分12秒 
7km地点ラップ 39分30秒
順 位 60歳以上の部
33位/完走者109名
これで13回の出場となる今年も、クラブXCーKID’S(クロカンキッズ)でバスを仕立てて参加した。全員、15kmか8kmのエントリーである。メンバーは例年より少ない17名とちょっと寂しかったが、帰りは、例年通り宴会バスと化して、とても賑やかで楽しい一日だった。

 今年は、TBSテレビのミニスポーツ番組「YELL」(関東エリア限定)からの個人取材という思いがけない栄誉に浴してのエントリーとなった。会場に着くと、昨日から3台のカメラを用意して現地入りし、撮影箇所などの下見を済ませていた3人のスタッフ(プロデューサー、ディレクター、カメラマン)が待っていた。

 受付を済ませて、早速、撮影や取材の打ち合わせをする。撮影はアップの様子、レースの模様は、スタート地点、1.5km付近(8kmコースとの分岐)、5km付近、13km付近、そして、ゴールとのこと。途中の箇所は道路と交差する地点で、彼らが移動しやすい場所だった。さらに、ゴール後のインタビューという予定になっていた。私の服装が分かるようにと、持参した過去の写真3枚を渡し、彼らからは、ゼッケンに彼らと同じピンクのテープを付けるように頼まれる。

 天候は、吹雪模様だった昨年とは一転して、白い鋭鋒・徳舜瞥岳がくっきりと姿を見せ、ほぼ快晴、無風という最高の条件に恵まれた。アップは、遅く到着したために、時間もなかったので、スキーの選択を兼ねて、撮影を意識したもので簡単に済ませる。

  「意気込みは?」と聞かれ、「できれば、昨年の1時間14分台よりは速くゴールしたいです」と答えて、スタート地点に着く。10:00に30kmがスタートして、その5分後に15kmがスタート。カメラに見送られながら・・・・。 

XC-KID'Sの面々

TBSテレビのスタッフとの打ち合わせ

前の方に並んだので、いつもながらとは思うが、どんどん追い越されながらの徳舜瞥川沿いの平坦な最初の3.5kmの滑走が続く。

 8kmコースとの分岐の1.5km付近には、確かにTVカメラが待っていた。ここは下りなので、クラウチング姿勢であっという間に通過。そこを過ぎて間もなく、クラブの専属カメラマンのイシヤンが待っている。

 いよいよ、3.5km付近からの長い登りに差し掛かるが、ピッチが上がらない。後ろからこれまで負けたことのないYo@旭川さんやHYML仲間のSu@倶知安さんに追いつかれ、並走もできずに抜かれてしまう。

ワックスは雪温・気温的には合っているはずなのだが、どうも滑りがイマイチの感じ。



2km付近の私(イシヤン提供)

長い坂を登り切った辺りか?(イシヤン提供)
 一昨年は、前半飛ばしすぎて、この先の坂を一気に登り切れずに3度ほど立ち止まったが、昨年はその反省を生かして、前半を抑えて一気に登り切ることができた。しかし、今年は、前半飛ばしたわけでもないのだが、どうも思うようなピッチで登ることができず、心拍数の上昇に体が付いていかない。途中、3度ほど立ち止まってしまう。 

 長い坂を上り終えて、ぐるっと回り込む比較的平坦なところへ出ても、思うようにストライドが伸びない。5km地点の小さな坂の頂点を見上げると、やはりTVカメラがこちらを向けて待っている。ここは、カメラを意識して、懸命に登り切る。

 いつもは、この辺りからは前後が同じような走力となり、抜かれることが少なくなるのだが、今年はどうも様子が違う。加齢に伴う体力低下が予想以上で、山登りのみで走り込みは一切しなかったことが原因なのだろう。7km地点のエードで温かいスポドリを口にする。予想はしていたが、ストップウオッチを見て愕然とする。これまで経験のない39分台である。これまで一番遅かった昨年より2分ほども遅い。

  気を取り直して、後半の滑りに入る。まもなく、方向を北東に変えて、前の方がずっと見渡せる緩やかな登りが続く。この先は、一定のリズムでの滑りを楽しめる割と好きなところで、追い抜きモードに転じるところなのだが、今年は苦しい滑走が続く。後ろから追いついてきた406番?の男性が、「坂口さんですよね?いつもホームページ見ています。昨日も見てきたばかりです。」と声を掛けてくれる。顔を見ても、知らない方だ。きっと合ったら声を掛けようと、要項を見て私のゼッケンを覚えてくれていたのだろう。うれしさに少し元気が出る。

ダイナミックなフォームのゼッケン1の選手(イシヤン提供)

 このコースで一番標高の高い10km手前の登りでも、立ち止まって一息入れる。登り切った辺りから、平坦だからなのなのか、ワックスが合ったのか、急に滑りが良くなり、何人か抜くことができた。

 10.5kmまで来ると、ここからは、例年、抜くことはあっても抜かれることがないゴールまでの大好きな長い下りである。後は快い滑走感を楽しむだけである。この楽しみのためにここまで頑張って来るようなものである。ただし、細かな急なカーブが数カ所あるので、その手前でスピードを殺して、あとは思いっきり蹴りながらの滑りを楽しむ。案の定、数人を抜き返すことができた。グランドへ下る手前で60歳台の二人も追い抜いて、ゴール前の直線に入る。真っ正面から狙っているTVカメラを見つめながら懸命のラストラン。

 少し前にゴールしたクラブの仲間とTBSのスタッフに迎えられて、これまで最も遅いタイムの最も辛いゴールとなった。自己計時で、昨年より3分も遅い1時間17分台であった。

 RCチップを返して参加賞を受け取る。いつもは2kg詰めの長芋だったが、今年は参加料が500円安くなった分、キノコの小さな詰め合わせになっていた。

  キノコ汁を食して一休みをして、今度は写真撮影とインタビュー。TVカメラを回してのインタビューは、会場を見下ろせる大滝中学校の体育館のすぐ側にセットされた。ところが、表彰式の放送が次々と入って、その度に録画が中段される。何度も同じことを質問されたり、答えたりしている内に、何を聞かれたのか、どこまで答えたのか忘れてしまい、とんちんかんなインタビューになってしまったようだ。続けてできれば、10分ほどで済んだものを40分以上も要したようだ。編集が大変だろう。放送日は3月と決まってはいるが、日にちはまだ決まっていないらしい。決定したらメールで教えてくれるとのこと。

 彼らと別れて急いでバスに戻る。スキーは仲間が運んでくれていた。まもなく、最後の一人が乗り込んできて出発。キノコ王国に寄って土産を買い、名水亭を目指す。名水亭でゆっくり疲れを抜き、生ビールを飲み干す。帰りのバスは、例年のごとく楽しい宴会バスと化す。長万部で夕食土産のかにめし弁当を買う。

 翌日のネットによる成績一覧を見て、さらに愕然!33位/109名・・・せめて20位くらいかな?と思っていたが、甘かった!2005年4位、2006年7位、2007年12位だったのに・・・。全般的にタイムが昨年よりアップしているところを見ると、私の場合は、ワックスが合わなかったことが大きな原因のようだが、なぜ合わなかったのか良く判らない。しかし、入賞者の顔ぶれを見ると、これまでと違う名前が多かった。どんどん若い方から下りてくる人が多いので、順位を上げることは難しいが、来年は、なんとか盛り返したいものだ。 

 この4日後の検査で、大腸癌発見・・・結果的に、すでに癌に蝕まれていて、貧血状態でのレースだった。
順位を大幅に下げたのはワックスではなく、これが原因だったのだ・・・。

  

大会結果・成績一覧


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