第14回おおたき国際スキーマラソン
30km参戦記 04,02,01


天 候はれ
気 温スタート時 −4℃
ワックス


(効果)
base SWIX CH6
top  SWIX HF7:LF6=1:1
finish セーラFC100
(合わなかった)
記 録 2時間23分秒43秒
1km換算ラップ 4分46秒
ラップタイム
(1km換算)
1周目前半 36分(4分36秒)
1周目後半 32分(4分02秒)
2周目前半 39分(5分02秒)
2周目後半 36分(4分36秒)
順 位 40歳〜59歳の部
23位/42 名
 とにかく辛いレースであった。ここ3年連続してこの大会は30kmに参加しているが、これまでの最高タイムより8分も遅い最悪のタイムである。順位も、後半全然滑らなくてイライラした昨年の15位より、人数が少ない中で、さらに8位も落としてしまった。原因は、いくつか考えられるが、まずはワックスが合わなかったと、結果的に体調が万全でなかったこと、最初の登りでオーバーペースになったことなどであろう。

 ワックスはLF6を入れたことが失敗だったとしか考えられない。HF7だけでよかったのかも知れない。体調的には、先週の「北海道スキマラソン」のあと、珍しく早朝ジョグを2回、前日にグリンピア大沼で練習したこと、前日の飲み会などで、疲れが抜けきらなかったのかも知れない。

 ただ今年のこの大会には楽しみがあった。myHPが縁でメールをやりとりしている余市のWaさんと、倶知安のSuさんとの初対面、遠く名寄から参加の私のハードな山の最高のパートナーであるEIZIさんとの再会、これは叶わなかったが、昨年クロカンデビューした札幌のYaさんとの再会などである。

 この大会への参加は、私が会長を仰せつかっているクラブ・XC-KIDSの一大イベントである。今年も貸し切りバスで30名ほどの参加である。朝4時に函館を出発をして、8時過ぎには会場に到着する。すっきりとした青空をバックに天を突く徳舜瞥岳の鋭鋒が迎えてくれる。

 いつもは別のワックスを塗った2本の板を持ち込んでいたが、昨年までの別の板は側面を剥がしてしまい、今年新調した板はワックスの染み込みが不十分でなので、アップ用にして、古い板1本に絞って持ち込んだ。テスト滑走では結構滑っていたが、その後、時間の経過と共に気温が上がったことが効果を半減させたのであろう。

 スタート前に、EIZIさんとの再会、Waさん、Suさんとの初対面を果たす。いよいよスタートである。30kmは参加者が少ないので、スタート後の混雑はそれほどでもないが、前から3番目にスキーを置いてのスタートである。最初の2.5kmほどは川縁の緩やかな下りで、いつもは快調に飛ばせるのであるが、なんとなく、滑りも悪く、身体が本調子でないような気がする。

 3km手前からの急な登りに入るときに、今まで感じたことがない疲労感と不安感に襲われる。それでも、黙々とただスキーを滑らせ、リズムを崩さないことだけを心がけて、前の人にピッタリ付いて登っていく。お陰様で15kmのトップグループ以外の人には抜かされることはなかったが、それがオーバーペースだったような気がする。我慢してようやく登り切って高台に出たら、酸欠状態のような感じになり、呼吸をせわしなくしても、十分酸素が入って来ない感じの苦しさを覚える。ペースを落として、ゆっくり、滑走を続けている内に呼吸が整ってきて、楽になり、ホッとする。

 中間地点の7.5kmのエイドでスポーツドリンクを3口ほど飲んで、気を取り直して滑走を開始をする。7.5km地点のラップがすでに一昨年や昨年の34分よりすでに2分も遅い。いつも快調にストライドを伸ばせる10km地点まで続く緩やかな登りも、身体への負荷が大きいような気がするし、ストライドも伸びない。8km地点を越えた辺りで、5分後にスタートした15kmの余市のWaさんに追い越される。お互いの持ちタイムからして9〜10km地点での追い越されは覚悟していたが、こんなに早い地点で追い越されるとは思わなかっただけに、ちょっとショックであった。

 さらに、9km地点でXC-KIDSのMaさんにも追い越される。これも、可能性がないわけではなかったが、やはりちょっとショックであった。ゴール後の彼の口から聞いてことであるが、「いつもの坂口さんの滑りではないな〜」と思って追い越したそうである。追いかけようにも、全然滑りが違う。それでも、楽しみな10km地点からゴールまでの下りに入るが、やはりいつもより滑りが悪いようである。先にゴールしていた15kmのWaさんやMaさんの激励を受けて、給水も取らずに2周目に入る。

 この後半の7.5kmのラップも昨年や一昨年より2分も遅く、1周目で、1時間07分台である。これまでは、いつも05分台以内だったのでこれまたショックを受ける。身体のダメージも大きく2周目への意欲も半減するが、途中で投げ出すわけにも行かず、気持ちを取り直して滑走を続ける。2周目に入ると、15kmの人がいなくなるので、コース上はめっきり寂しくなる。前を行く60歳台の男性との差がだんだん詰まってくる。その男性は服装やフォームから先週の「北海道スキーマラソン」の後半で追い付かれ、しばしの間デットヒートを演じ、最後は置いて行かれた男性であるが、今回は、こちらのスキーの方がまだ滑りがましなようである。

 その男性を急な登りであっさり捉えて抜き、上を見ると数人が一列になって登っていくのが見える。2周目のこの急な登りは1周目よりペースを落として登ったせいか、ずっと楽に登り切ることができた。それでも、高台に出たところで、一時立ち止まって深呼吸をして、スキーの板を左右履き替える。少しは滑りがよくなった気はするが、相変わらず辛い滑りが続く。2周目の7.5km 地点のラップは、これまでに経験したことのいない39分台に愕然とする。

 7.5km地点のエードで、スポーツドリンクとバナナを口にして、後半の滑りに入る。もう、タイム更新がとっくに諦め、流して滑りを楽しもうと思うのだが、疲労感と全然滑らないのとで一歩一歩が苦痛にさえ感じる。後は、ひたすら自分との闘いである。それでも、前を行く28番との差を少しずつ詰めていくが、その男性のやはり苦しそうな滑りを見て、自分もあのペースなのだと思うと悲しい気分にさえなってくる。あと20mほどで彼に追い付きそうなったところで下りに入る。もう、追い付きは諦めて快い滑降を楽しもうと思うが、これもまた思うように滑らず、ノンストックのスケーティングを続けて加速しなければならない感じであった。

 13km手前のヘアピンカーブの手前で、自分より滑る17番の男性に追い越される。前を見るとさっきまで前を滑っていた28番の男性がコース上に四つん這いになっている。「大丈夫ですか?」と聞いたら「足が吊った」とのことである。顔を見たら、私たちのクラブと親しい札幌のKiさんである。申し訳ないがそこで抜かせてもらって、17番を追いかけながらゴールを目指す。

 ゴールでは、15km組に参加した多くの仲間やEIZIさんが待っていてくれた。せめて最後ぐらいは、格好良くスーパースケーティングで決めようと滑走していたら、ゴール先が15kmの方に向かっていたらしく、途中で路線変更させられる。みんな「ずいぶん遅いな〜。きっとワックスが合わなかったのだろう」と心配してくれていたそうである。こんなに苦しいゴールは初めての経験である。思わず迎えてくれた仲間に、「来年からは15kmにする!」と叫んでしまった。

 ゴール後、キノコ汁を食べている間に、再び本日初対面の二人の挨拶を受ける。身体が冷えてきたので、参加賞の長いもをもらってバスに戻るが、どうも汗を冷やして、風邪を引いてしまったようで、鼻水とくしゃみに悩ませられることになる。帰りの名水亭の温泉にゆっくり入って身体を温めるが、治らず、2日経った現在もまだ完治してない感じである。  

EIZI@名寄さんの同じ「おおたき国際スキーマラソン」のページへ


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