函館山スノーハイク(334m)   単独   2011,02,15
 七曲りコース〜千畳敷〜入江山〜旧登山道コース〜宮ノ森コース(周回)

首の故障も癒え、約100日振りに再開した山・・・足慣らしを兼ねたスノーハイクを楽しむ
 

昨秋11/7に、郊外の三九郎岳での沢登りで滝から転落し、むち打ち症を患った。それがようやく癒えた。約100日振りの再スタートの足慣らしの山として、快晴の天気に背を押されて、馴染みの函館山へ向かった。途中、住吉漁港へ寄って、函館山を眺める。近い立待岬や地蔵山が大きく見える(1)

 市営谷地頭温泉の駐車場を起点として、七曲りコース〜千畳敷〜入江山〜旧登山道コース〜宮ノ森コースの周回予定でスタート。『北海道スノーハイキング』(北海道新聞社)に自分が紹介しているコースの反対回りである。四季を問わず登山者が歩いているので、冬でも全ての登山道に踏み跡ができている。つぼ足でも十分歩けるので、スパイク長靴でスタート。
 

 冬期間は通行止めとなっている立待岬からの一方通行道路へと入り、七曲がりコース入口を目指す。ここ10日以上降雪がないので、しっかりとした踏み跡が続いていて歩きやすい。しかし、坂道を登るにつれて、膝上の大腿四頭筋に意外な負荷を感じ、足がすっかり弱っていることを実感するも、久しぶりの山にうれしさがこみ上げてくる。

 七曲がりコースへ入ってすぐに鞍掛山方面への踏み跡があるので、それを辿ってみる。しかし、その踏み跡は、眼下に立待岬の裏側と頭上に地蔵山の南面の崖(2)が見える地点までであった。

 再び七曲がりコースへ戻る。曲がり角のところどころに以前にはなかった可愛い番号札がぶら下がっている。すぐには理解できなかったが、入口のすぐ上に1番があり、登るに連れて増えていくところをみると、曲がりの数を示す札らしい(3)このコースの終点の地蔵山展望台の下に最後の27番がぶら下がっていた。自分もかつて数えたことがあったが、七曲がりコースは「27曲がりコース」だったのだ。




  ちょうど汗ばんだ頃に、27曲がりの急登を登り切って、地蔵山展望台に到着。対岸の下北半島とを結ぶ津軽海峡は光りの帯で結ばれていた。それを眺めて一休み(4)
  さらに、緩やかなカシワ林を抜けるときれいな青空をバックに生えるアンテナ塔が目に入ってくる(5)。


 アンテナ群の下を抜けると、千畳敷展望台に到着。最高峰の御殿山の右側に広がる函館港、市街地、そのバックに連なる駒ヶ岳〜横津連峰のパノラマは、この函館山からの一番好きな眺めだ(6)。 

 さらに、踏み跡を辿って千畳敷へと登る。この斜面は、自分は滑ったことはないが、今から50年以上前まではスキー場だったところである。それを彷彿とさせる斜面の先は、断崖絶壁となり、海へと続いている(7)

 その千畳敷一帯にも多くの要塞跡がある。一番高いところにあるのが、戦闘司令所で、函館山の各砲台へ攻撃対象等を監視したり情報を伝えるために設置された重要施設だったようである。・・・・中へ潜り込んでいる人の足跡も見られる(8)

 ここまで来ると、反対側から登ってくる多くの登山者と会うようになる。みんな素晴らしい天候と果てしなく広がる大展望に喜んでいる。



千畳敷から下りて、ツツジ山駐車場まで続く管理道路(千畳敷コース)を進む。眼下に広がる住吉漁港から汐首岬まで続く津軽海峡側の海岸線が美しい(9)


 旧登山道への分岐を過ぎると、西側の展望が広がる。眼下には、かつて集落があった寒川海岸(10)。その右奧には、松前方面の海岸線と知内山地〜大千軒岳〜手前の当別丸山などが見える(11)

 途中、入江山に寄る。ここにも砲台跡があり、手前の観音山ピークと函館湾を挟んだ北側の大展望(大野平野と七飯町方面と駒ヶ岳〜横津連峰)が広がる(12)。ここには18観音が設置されている(13)この函館山には33観音が設置されていて、冬でもその一つ一つをお参りしながら巡る人がいるらしく、どこにもその前まで踏み跡が付いている。夏に一度、その一つ一つを巡ったことはあるが、今度は冬にも巡ってみたいものだ。

 ロープウェイで登ってくる観光客と出会う頂上の御殿山はパスし(14)、ツツジ山駐車場の右手から旧登山道を下る。

 旧登山道からは、車道を歩くのは嫌なので、宮ノ森コースへ入り、碧血碑を経由して、谷地頭温泉でゴール(15)。

 それほど汗も掻かない、わずか2時間半ほどの散策登山だったが、天候に恵まれ、100日振りの再開の山としては大満足だった。

 久しぶりの谷地頭温泉でのんびりくつろぎ、家路に就く。


<過去の記録のページ>

函館山春の花訪ねるコースへ  七曲がりコースから旧登山道へ  三十三観音像を訪ねるコース   
函館山21世紀ご来光登山  04,11の函館山(七曲がり〜観音コース)   
  雪山トレッキング(03,2)   雪山トレッキング(07,1)   
秘境・寒川海岸を訪ねる  寒川海岸・穴澗ルンゼ探索(05,3,15) 寒川海岸グループ探索(06,11,26)


「北海道山紀行・目次」へ    HOMEへ  

inserted by FC2 system