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七曲がりコースから旧登山道へ
春の花を訪ねる
21世紀のご来光登山後、寒川海岸へ
函館山
(三十三観音巡りハイク)
99,11,3
落ち葉を踏みながら、晩秋の函館山の三十三観音像を巡る8kmコース
10:30 自宅発
登下山
地点
11:00
12:00
12:55
13:05
13:55
14:25
15:05
15:15
16:00
16:10
旧登山道入口駐車場
(西部散策)
称名寺墓地(33番観音)
(観音コース)
ツツジ山駐車場
御殿山着 (昼食)
〃 発
ツツジ山駐車場
入江山
(千畳敷・月見台コース)
千畳敷見晴所
旧登山道分岐
旧登山道入口駐車場
1番観音
[5:10]
所要時間
16:15 谷地頭温泉(入浴)
17:15 帰宅
晩秋の函館山をのんびり歩いてみたい・・・展望以外これといって見るものがないこの時期である。これまで、それぞれのコースでは目にしてはいるが、意識して眺めたことのない「函館山三十三観音」を逆にくまなく順番に巡るコースを歩いてみようと、妻を誘って出掛ける。歩くための手段として観音巡りを選んだのであって、信心などという気持ちは無いのだが・・・。「文化の日」にふさわしいハイキングであろう。
1周コースにするために、車を下山してくる
旧登山道入口の駐車場
に置いて、西部の散策コースを1時間程度、観光客気分で
最後の紅葉に彩られた西部の町並みや旧い建物を眺めながら歩き(1)、
33番観音のある
称名寺
を目指す。
33番観音を墓地でいくら探してもみつからず、まだ歩いたことのない「観音コース」の道も分からず、諦めかけていたところ、山の斜面に観音像を見付け、そこへの道を辿ると、32番観音であり、実行寺の墓地から登ってくる登山道に続いている。
「観音コース(ツツジ山駐車場まで1250m )」
の看板も立っている。33番は諦めて、そのまま進む。
ところどころに木の階段が作られ、葉の落ちた樹間から函館ドックや港を覗き、道を覆う落ち葉を踏みながら登る。生えている木の種類によって落ち葉の色や種類が変わるのがおもしろい。そんな行く秋を楽しみながらののんびり歩きである。ピークを過ぎたとはいえ、まだ、美しい紅葉を見せているカエデ類の木々が彩りを添えてくれる。
伝説のある夜泣き石や30,29,28番観音を見ながら尾根上の道を進む。それぞれの観音の側に短歌が書かれた看板があるが、その短歌の中に必ずその寺の名前や地名が入っていることを妻が気付き、そのあとは、一体一体の短歌を読み、それを見付けることを楽しみに登って行く。
1回目、車道とクロスしてまもなく、27番、2回目のクロス後、
明るいカシワ林の中の中に立つ26番の前を通り(2)、
右手に入江山を見ながらむと25番、まもなく
ツツジ山駐車場
へ出る。その間、もっとも歩く人の少ないこのコースだと思っていたが、下りてくる5人ほどと出会う。そこから眼下に広がる展望を楽しみながら頂上部を巻くように車道を歩き、
頂上の御殿山
に到着。横津連山や
駒ケ岳は砂原岳の斜面が白くなっている(3)。
初めから展望レストランで昼食を摂ろうと思っていたので、入っていくとレストランの入口に物凄い人の列ができている。その先に「市民感謝デー、カレーライス、コーヒー100 円」の看板がある。その列に並び整理券をいただく。1000食限定だそうで、 954番であった。ロープウェイも無料だそうである。列の後ろに登山スタイルの夫婦がいるので見ると、以前同じ職場にいたことのあるTさん夫妻である。山の話をしながら思いがけない安上がりの昼食を摂る。
14時、Tさん夫妻と別れ、今度は、24番以降の観音を目的に御殿山からツツジ山駐車場へ下り、
「千畳敷コース」を目指す(4)
。
御殿山からツツジ山駐車場へ下りる途中に22番、その下に、以前頂上にあったという23番と、21番が並んで立っいる。そこに70歳くらいの女性がいて、「これから自分のおばあちゃんの寄進した18番の観音さままで行く」と言うので同行して、ツツジ山駐車場にやはり並んで立っている20番と24番を見て、18番のあると言う入江山を目指す。その間に19番があり、その後に、左側の稜線へ続く踏み跡があったのが気になったが、寄らないで進む。(そこは後で気付いたのだが、16番への道だったのである。)
「入江山コース」
には途中に17番、頂上の砲台跡の側に18番が立っている。その女性から台座に刻まれているその方のおばあちゃんの名前を紹介され、写真を撮って上げ、後で送る約束をする。若い頃、道南の山だけでなく、羊蹄山や利尻山、羅臼岳も登ったことがあるとか、道理で年齢の割にすたすた歩く方だと思った。「一人だったので行こうかどうしようか迷っていたが、お陰様で・・・」というお礼の言葉を頂き、
入江山コース分岐
でその女性と別れ、千畳敷を目指す。
このコースではたくさんの人と出会う。次に15番があったので、16番は?と考えたら、19番の次の左側の上の方に続いていた踏み跡がそれだったことに気付く。戻るのも面倒なので、そのまま進む。
14番が左手、13番は道が稜線を躱し、海側から函館市街の見える方に抜ける手前の右手にあった。
牛の背見晴所の方へ上がって行く道のカーブの要塞跡(5)
の手前に12番、その側に石碑が立っているので、良く見ると「皇太子殿下御野立所」という文字が刻まれている。(あとで広辞苑で意味を調べたら「休憩地」の意味だそうである)建立が明治?年と読めることから大正天皇なのであろうか、皇太子のときにでも、この函館山に登り、ここで函館の町並みを見下ろしながら休憩したのであろう。
左側の気象台関係の建物の手前に11番があり、普通はそのまま千畳敷の方へ行くのだが、その建物の下の斜面にそれらしいものが見える。この辺りは何度も来ているがその方へ続く道があることは知らなかった。細い道を下って行くと10番が立っている。まったく初めて通る道であり、そのまま下って行くと千畳敷見晴所の手前の道に出る。その分岐に「観音路、此れを上ると10番の観音様まがあります」という看板が立っている。やはり、見落とされる観音様なのであろうか?
15時ちょうど
千畳敷見晴所
に到着。そこから再び「千畳敷コース」を戻る。月見台への分岐の手前で 9番を見て、まもなく
旧登山道への分岐
に到着。
そこから旧登山道を下る。5合目までの間に 8,7,6番が、薬師山コースとの分岐に 5番、そして 4番、野鳥観察小屋を覗き、 3番は2合目、 2番は1合目。そのまま肝心の 1番が見付からないまま
駐車場
に下りてしまった。案内掲示板を見ると、登山道ではなく、車道のエゾダテ山コース入口の向かい側にあることが判明。車でそこまで行って、
1番観音をカメラに収める(6)。
実は、この函館山三十三観音は、最初、天保年間に設置されたものであるが、大正3年に要塞ができることになり、1 番と 3番以外は、湯の川の湯川寺に移され、現在の残りの31体は、戦後新たに設置されたものだそうである。
昼食時間を除き、正味4時間の距離にしておよそ8km程度の、新しい発見ののんびりハイキングを終え、
谷地頭温泉(360円)
で汗を流して帰路に着く
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