函館山春の花訪ねるコース
秘境・寒川海岸を訪ねる
七曲がりコースから旧登山道へ
三十三観音像を訪ねるコース
   函館山21世紀ご来光登山 2001.01.01
七曲がりコース〜千畳敷〜寒川海岸〜入江山〜旧登山道

21世紀のご来光ねらいで、自宅から徒歩で千畳敷を目指し、その後、寒川海岸へ
        
登下山 地点
4:30
(徒歩)
6:30
7:00
7:25
7:55
8:30
8:45
9:35
10:05
10:25
(車)
10:45
自宅

七曲がりコース登山口
千畳敷着
 〃  発
寒川海岸
穴澗手前
登り口
入江山入り口
旧登山道登山口
函館八幡宮下

帰宅
[5:15]所要時間

 踏みならされた雪道 これまで元日登山はしたことがなかったが、21世紀の幕開けとなる今年の元日はぜひ函館山へ自宅から歩いて登り、ご来光を仰ぎたいものだという思いを持っていた。

 大晦日は大雨、本日の天気予報「吹雪模様の大荒れ」・・・しかし、それがみごとに外れ穏やかな星空の広がる午前4時30分、初めの計画通り、自宅から徒歩で11kmほど先の千畳敷へ直接出る七曲がりコースの登山口を目ざす。歩道は、昨日の雨でツルツル路面で、持ってきたアイゼンを付けて歩きたいほどである。

 まだ初詣で賑わう前の亀田八幡宮や函館八幡宮のそばを通り、谷地頭の青少年研修センター・ふるる函館横ででアイゼン(6本爪)を付けて、冬期間通行止めの車道を進む。空は白んでくるが、まだ、函館の町はきれいな夜景を呈したままである。
 函館の朝夜景
 家を出てちょうど2時間、七曲がりコースの登山口へ到着。まだ暗い登山道を進む。かなりの人が毎日のように歩いているのであろう。はっきりとした踏み跡が続いている(1)。やがて、賑やかな3人の女性を含む4に連れに追いつく。そこからは、明るくなった爽やかな朝夜景?が覗いている。真夜中の夜景と違い趣のある眺めである(2)。そのグループを追い越して、空が薄く赤みを帯びるころ登山口から30分で千畳敷へ到着。広場から上を見るとピークに4〜50名の人たちが日の出を待っている。御殿山の方はご来光鑑賞なるイベントがあるので、そちらを避けてこっちへ来たのだが、その人数にびっくりする。
21世紀の初日の出
 そこがちょうどいい場所なので、そこへ登って行くと、手前にテントが二張り、若者グループが元気な声で「おまでとうございます!」と声をかけてくれる。このような若者に出会うといつもうれしくなる。上を見ると、一番端に「私も行っています」と前日メールをくれたHさんの姿が・・・。早速お互い持ってきた缶ビールで乾杯し、寒川海岸への急道を下るHさん赤くなった青森の下北半島の尻屋崎の方の空を眺めながら、ご来光の登場を待つ。水平線は雲で覆われているので、残念ながら水平線からの日の出は無理であるが、まもなくその雲の切れ間から太陽が顔を出す。いよいよ21世紀のご来光ショウの始まりである。歓声が上がる。やがて、海峡の上を光の帯が走る(3)。何枚もデジカメに収める。そんな中で二人の女性が紙コップと酒瓶を持って周り「御神酒ですからどうぞ!」と回っている。ご相伴に預かって下山しようとおもったら、Hさんが、「今の時期、寒川海岸へ下りられますか?よかったら行ってみたいのですが、案内してくれますか?」とのこと。特に急いで帰ることもないので、ちょうど雪も少ないし二つ返事でOKと言うことで、その降り口へ向かう。
対岸の当別丸山とその前を進むフェリー
 降り口には新しい柵が立てられ、「危険ですから下りないでください」と書かれているが、2年前の2月に下りたときより立派な太いロープがずっと下まで張られている。踏み跡にはどういうわけか犬の足跡だけが続いている。その足跡に導かれるようにして急な道を下り(4)、全然雪のない寒川海岸へ下り立つ。対岸には初日を浴びて輝く当別丸山が、その前を白いフェリーが進んでいく。穏やかでのんびりとした元日の風景である(5)。
寒川部落鹿島神社跡の新しい石碑
 Hさんは、石垣の積まれた上の集落跡を探索している。ふと足下を見ると、前来たときには気づかなかった「寒川部落・鹿島神社跡」と記された御影石の新しい石碑を見つける(6)。今度は、そこから穴澗の見えるところまで、海岸の石や崩れてきたと思われる大きな岩を伝って北側へ向かう(7)。穴澗の岩壁を削って作った人工の道が覗ける崖崩れ状態のところまで行って、尾根を乗越して入江山へ抜けるルートの登り口まで戻る。そこで、2つ持ってきたおにぎりを彼に一つあげて、腹ごしらえをする。
海岸の岩を伝って
 そこから真上に被さる岩壁が雄鉾岳の大岩壁を思い出させ、その下をめがけて急な沢地形にずっと上まで張られたロープを頼りに、登って行く(8)。どんどん高度を稼ぎ、あっという間に海面が眼下に覗いている。大岩壁をいて巻いて尾根を乗越し、雪に覆われた穴澗砲台から入江山横へ続く要塞時代のジグを切った道を登って行く。結構長い道である。海岸から50分で入江山入り口に出、千畳敷へ続く道へと合流する。
急な沢地形の踏み跡と頭上に聳える岩壁
 そこから、後は元日登山で踏みならされた旧登山道を辿り、旧登山道登山口を下る。結構な人が登ってくるのと出会う。初詣で賑わう函館八幡宮の前を抜け、Hさんの車のデポ地点まで戻り、5時間15分の元日登山に終止符を打つ。彼に送ってもらって帰宅しても、まだ11時前である。 充実した21世紀幕開けの元日の半日であった。


函館山春の花訪ねるコース  秘境・寒川海岸を訪ねる
七曲がりコースから旧登山道へ  三十三観音像を訪ねるコース


「北海道山紀行」目次へ    「ヤンカ山」    HOME

inserted by FC2 system