七飯岳(779.2m)H
8:30 亀田中学校前出発
登山 | 地 点 | 下山 |
9:00
9:45
10:25
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10:55 |
林道入口
採石場尾根
牧場(牧柵)
岩場
頂上 |
13:00
12:20
12:00
11:25
11:05 |
[1:55] | 所要時間 | [1:55] |
13:30 西ききょう温泉(入浴)
14:30 帰宅
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七飯市街地の裏側に聳える木の生えていない三角形のピークが七飯岳(1)。夏は、町営城岱牧場の一部になっているので、基本的には立ち入り禁止だが、牛の放牧が終わっている冬は、函館新道のすぐ上からスタートできるのと、展望も良いので、最近登る人が多くなってきた山だ。
今回は、年に何度か沢や山でお世話になっている札幌のヤマちゃん(函館出身)が私用で函館へきた。「どこか一緒に登りたい」とのメールをいただいたので、彼と面識のあるTaoさん、SHOさん、たにさんを誘って5名で、ここ数日の雪で真っ白になっているこの山に案内した。Taoさん、SHOさんはかんじき持参、あとの3人はスパイク長靴のみ。
城岱スカイラインの七飯側の冬期間は閉鎖される入口ゲート手前の右側の杉林沿いの林道からスタート。先行者のものと思われる車が1台。
林道を10分ほど進み(2)、カーブ地点の手前から右斜面の作業道跡を辿って、尾根に乗る。雪で覆われた尾根上の微かな登山道のくぼみを辿る。
右下に稼働中の大規模な鳴川採石場を見下ろしながら登ると、旧採石場跡に出る。振り返ると、函館平野の中を弧を描いて縦断する新幹線の高架路線が見える。
ちょうど真下に、その車両基地見えるのでズームで収めてみた(3)。
目指す頂上を眺めながら、採石場跡の中を進む。登山道は階段状の斜面の一番上から延びる尾根の上にある。ここで先行者に追い付く(4)。この辺りでは、雪の深さも想定内であった。しかし、尾根に上がって林の中に入ると、膝丈ほどの深さになってびっくりである。途中でかんじき持参の二人や先行者はかんじきを付け、自分は、雨具のズボンを履いた(5)。 先行者にSHOさんが私のことを紹介したらしく、「いつもホームページ見させてもらっています。足が速いという伝説の人ですよね」と挨拶された。周りに「伝説にされちゃったね」と笑われた。函館山岳会に所属しているOさんという方だった。
幸い、上空の雲が徐々に取れてきて、青空が広がる。ダケカンバの白い木肌と真っ青な空の色のコントラストが美しい(6)。牧場への出る部分は、真冬に来ると雪庇が発達していて、それを崩して登らなくてはならない。今回は雪庇はなかったが、吹きだまりの雪が腰ほどの深さになっていた。
牧場の中へ出てからは、かんじきの二人にラッセルしてもらって、目の前に見える頂上を目指す(7)。この時期にこれだけの積雪は予想以上だ。10年ほどの12月上旬に、2度雪のない城岱スカイラインと牧場内の道をMTBで登ったことがあるが、それが信じられない雪の量だ。
振り返ると、函館平野を弧を描きながら縦断する新幹線の高架路線ははっきり見て取れる。函館出身のヤマちゃんもその眺めに感動しているようだ(8)。徐々に斜度を増し、きつい登りになる。
2時間弱で頂上に到着。頂上へ来て初めて対面できる駒ヶ岳と大沼がすっきりとした姿で迎えてくれた(9)。これらの眺めや函館平野の広がり、横津連峰、天気の良いときは下北半島や大千軒岳や乙部岳まで見える展望がこの山の魅力だ。
津軽海峡に浮かぶ島のような函館山や市街地の方は、上空が曇っていて暗い感じだ(10)。ヤマちゃんは、自分の故郷を上から眺めて、「函館山市街地の細いところは本当に細いんだね」と感心していた。
頂上標識を囲んで集合写真を撮る(11)。
10分ほどして、先行していたOさんが到着。私とのツーショットを撮りたいと言われて撮された。ひとりの時は良くあるが、多くの仲間と登っているときには初めてのことだったので、照れくさかった。
下山は、たにさんも初めてという頂稜の南端にある岩場を経由して戻ることにした。左手に横津岳の頂上を見ながら(12)、腿ほどの深い雪の中をラッセルして進む。岩場を上から眺めて、その間を潜って根元を下った。夏より迫力のある眺めだ(13)。一気に降った雪らしく、下にバーンができてなく、急なところは草や土の面から直接雪が崩れる。
あとは、下の作業道路跡を辿って、牧場斜面へ戻り、その後は登りのトレースを辿って下山を続けた。ヤマちゃんとは、彼をリーダーとしてこれまでに何度も道内の山や沢はあちこち一緒に登っているが、こちらが案内する山は初めてだったし、ヤマちゃんにとっての故郷の山だったこともあり、印象深い山行となった。
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