七飯岳(779m) 鳴川採石場北側尾根ルート    2名  05,04,27

02,12,07のMTB登山  04,12,11のMTB登山
04,03,14の山スキー登山  05,02,07の山スキー登山

今シーズン初の夏山登山として、山スキーで登ったルートの登山道偵察旁々登り、頂上南側の岩場を通り下山。

10:00 自宅発
10:25 城岱スカイライン冬期間閉鎖ゲート前
登山
地点
下山
10:30
11:00
11:15
11:50
----
12:20
閉鎖ゲート前
採石場土手
尾根取り付き地点
牧柵(629地点下)
岩 場(昼食)
頂 上
14:05
13:35
13:20
13:05
12:35
12:25
[1:50]所要時間(昼食含む)[1:40]

GPSトラックログ(60kb)
(登りは赤色、下りは青色)
 この山は、函館近郊の七飯町本町の直ぐ後ろ(東側)に聳える山で、頂上一帯は城岱牧場となっている山である。初冬に城岱スカイラインを利用してのMTB登山を2回、冬に山スキーで2回登っているが、夏山は別ルートから35年ほども前に登ったきりである。山スキーで登った際に、そのルートに地元の登山愛好者たちが歩いている新しい夏道があるとの情報を得ていたので、そこを偵察旁々歩いてみたいと思っていた。

 たまたま、予報より天気の崩れが遅そうなので、急に思いつき、低山専属モデル同伴で出発する。函館新道を七飯本町で下りて、城岱スカイラインを200mほど進むと、冬期間閉鎖されているゲートはすでに取り払われていた。

 その右側の杉林沿いの林道から入るのでゲートの手前の路肩に駐車して出発する。林道の道端には(1)エンレイソウ、エゾエンゴサク、伸び過ぎた感のフクジュソウなどが迎えてくれる(2)


 10分ほど歩くと、林道はまだ若い杉林の中へと続いているが、その直ぐ手前から右側の植生まもない明るい植林地の作業道を辿って尾根に乗る。

 広葉樹林の尾根にはテープなどの標識等は一切ないが、細い枝などを鉈で切った痕跡のある踏み跡が続き、右下には採石場が覗く。

 その尾根道を15分ほど進み、採石場の土手に出ると、目指す七飯岳の頂上が見える(3)その土手を登ると採石場へと入っていくが、縁に続いている道路を進み、右上の尾根がすっぱりと半円状に削られている崖を目指す(4)その崖がその先の登山道のある尾根への取り付き地点である。

 尾根の取り付き地点は、削られて崖になっている左下にある。ここには木に赤いテープが付いている。そこから取り付き、崖の縁を登り切ると、再び広葉樹林の尾根道となる。

 ここは、眼下の石切場とその先に函館方面の眺望が広がり、休憩するには格好の場所である(5)

 尾根の中央部には、刈り払われてはいるが、地面から10cm前後の笹の茎が残るいかにも開削まもなく、歩く人もまだ少ない感じの登山道が続く(6)その道を登っていくと、傾斜が急になり、上の方は若いダケカンバの林となる。

 牧場となっている西尾根と合流する手前は急斜面になっていて、まだ雪が残っている。そこを登りきると、有刺鉄線が外れて牧柵の鉄柱だけが並ぶ城岱牧場へと入っていく。その緩やかなピークが地図上の629m地点である(7)

 あとは、函館平野をバックに、牧場の斜面を頂上目指して、好きなところを登るだけであるが、この斜面は直登するにはきつい急斜面である。もっと季節が進むと、いろいろな花が咲いて、きれいなところでもある。

 牧場の斜面を30分ほど登ると小屋の左側の頂上へと到着する。予報通り風が強くなり天候もだんだん悪くなってくるが、まだ雪に覆われた駒ヶ岳と大沼(8)や真っ白な横津岳は見えている。しかし、その後ろに見えるはずの噴火湾や羊蹄山は見えなかった。

 風が強くて休む気にもなれず、頂上稜線の南側にある岩場を目指す。途中に反射板が設置されているが、低い丈の笹薮の中に岩場の上まではっきりとした踏み跡が続いている。そこを辿ると頂上から10分ほどで岩場の上に出る。風の避けられるところを探して、その岩場の縁を下る。

 この岩場は、下からは見えないので、意外と知られていない穴場でもある。また、季節が進むと、いろいろな花が咲きそうな静かなところでもある。岩の陰で昼食タイムとする(9)そこからよく見える横津岳もまだ真っ白で、スキー場から続く稜線はスキーで歩けそうなくらいである。この時期にこれだけ雪があるのも珍しいことである。

 岩場からは頂上へ戻らずに、南下に見える林道を目指してトドマツの幼木が植林されたばかりの斜面を下る(10)

 林道は頂上の下の南側を巻くように牧場斜面へと続いていて、急な斜面をかわすようにして629m地点の直ぐ上へ出る。

 あとは、登ってきた尾根道を下り、採石場を通り、再び尾根道を辿って、ゴールインするだけである。

 合計4時間もあれば、気軽に登れる展望の山である。今後も季節の移ろいを味わいにときどき登ってみたい山である。




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