無意根山(1464m)E
6:30 豊滝除雪センター集合
登山 | 地点 | 下山 |
7:20
9:35
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11:40 |
元山登山口
千尺高地
長尾山
無意根山 |
15:20
14:00
13:05
11:50 |
[4:20] | 「所要時間」 | [3:30] |
16:00 小金湯温泉・まつの湯(入浴)
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札幌市南区と京極町の境界線上に位置する無意根山は、アイヌ語のムイネシリ(箕の形の山)が由来だが、
まさに箕を伏せたような形のどっしりとした山で、余市岳に次いで札幌市第2峰でもある(中山峠付近から撮影)(1)。
積雪期は、春に薄別コースから山スキーで登ったことはあるが、厳冬期も、しかも元山コースからは初めてである。なお、同じ元山コースから千尺高地までと、長尾山〜大沼山〜美比内山には、厳冬期の山スキーの経験はある。
今回の山行は、前日に札幌で会議があり、その翌日から3連休なので、HYML仲間の札幌のヤマちゃんをリーダーとする計画に加えてもらった。豊滝除雪センター(旧道路情報館)に集合したメンバーは、北さん、タッチさん、カルミンさん、ルパン(ワンコ)の5人と1匹だった。いずれも、何度も一緒に登っているメンバーばかりだった。
元山コース登山口となる豊羽鉱山は、施設がほとんど撤去されていたが、従来の登山口の下まで除雪がされていた。
7:20、まだ薄暗い除雪終点をスタート(2)。前日のものと思われるトレースがあり、千尺高地手前までのラッセルはなく助かった。 スタート時は、空も明るく、天候回復の期待を持たせた(3)。
途中からは青空の下に定山渓天狗岳もその姿を見せていた(4)。
ほぼ夏道と同じ尾根の上のトレースを辿り、左手上の千尺高地への尾根を目指す。その上空が暗いのが気に掛かる(5)。
ルパンを先頭にまだ残っているトレースを辿る。周りのダケカンバの樹氷が、高度を上げて来たことが良く分かる(6)。しかし、千尺高地手前からトレースがなくなり、深いラッセルとなる(7)。
千尺高地付近からは、ときおりガスが取れて、目指す無意根山への尾根が見えた(8)。 しかし、千尺高地とのコル付近では、強風が吹き付けて吹雪状態の所もあった。そのときは、無理しなくても良いと思っていた。完全に尾根に上がると風はそれほど強くなかったし、雪も止んだ。
通称馬ノ背と呼ばれる辺りからは、左手下に薄別コースの大蛇が原や無意根尻小屋も見えたが、目指す先はガスの中である(9)。 頂稜へ上がると、完全なホワイトアウトになり、雪もガリガリ状態である。平坦な地形でのホワイトアウトは、GPSが威力を発揮する(10)。
11:40、4時間20分を要して、初の厳冬期の頂上へ到着。単独行ならとても辿りつけなかったであろう。エビの尻尾で覆われた頂上標識を前に記念撮影(11)。
シールを付けたまま、ガリガリの頂稜を下り、ガスから抜けたところでシールを外した。広い緩やかな尾根を直滑降(12)。
下りは、札幌50峰に選ばれていて、冬しか登れない長尾山(1211m)に寄ることにして、緩やかなピークを目指して進む。その先の雲の下には定山渓天狗岳や白井岳などの山並みが見える(13)。
自分とタッチさんは、シールを付けたり剥がしたりが面倒なので、そのまま登り返した。ほかの3人はシールを付けて登った。結果的には到着は同じだった。
この山に寄ったのは、札幌50峰踏破にあと3座と迫ったカルミンさんへのヤマちゃんの心遣いだった。しかし、本人にはそのことが伝わっていなかったらしく、千尺高地へ登り返しているとばかり思っていたらしい。頂上へ着いて、標識を見て初めて気づいたようで、望外の喜びのようだった(14)。
自分にとっては、11年前ぶりの長尾山だが、そのときには目にできなかった標識を前に記念撮影(15)。 いざ、長尾山を下ろうとして来し方を眺めたら、なんと、無意根山の山頂部が姿を現してくれていた(16)。これで、思い残すことはない。千尺高地のピークを巻くようにトラバースして、下山を続ける。しかし、千尺高地から下の尾根は、雪が少ないこともあり、木がうるさくて、安全第一のプルークボーゲンで下るだけで、滑りを楽しむことはできなかった。