無意根山(1464m)E 
 元山コース 5名 山スキー 17,1,7
D15,7,29の「薄別コース」
C13,5,9の「山スキー・薄別コース」 B12,8,27の「元山コース」
A07,6,17の「白水川遡行」 @94,7,17の「薄別コース」

札幌の山ちゃんをリーダーとする仲間に加えてもらって、元山コースから厳冬期の無意根山へ
 
6:30 豊滝除雪センター集合 
登山
地点
下山
 7:20
 9:35
----
11:40
元山登山口
千尺高地
長尾山
無意根山
15:20
14:00
13:05
11:50
[4:20]
「所要時間」
[3:30]

16:00 小金湯温泉・まつの湯(入浴)

  札幌市南区と京極町の境界線上に位置する無意根山は、アイヌ語のムイネシリ(箕の形の山)が由来だが、まさに箕を伏せたような形のどっしりとした山で、余市岳に次いで札幌市第2峰でもある(中山峠付近から撮影)(1)

 積雪期は、春に薄別コースから山スキーで登ったことはあるが、厳冬期も、しかも元山コースからは初めてである。なお、同じ元山コースから千尺高地までと、長尾山〜大沼山〜美比内山には、厳冬期の山スキーの経験はある。

 今回の山行は、前日に札幌で会議があり、その翌日から3連休なので、HYML仲間の札幌のヤマちゃんをリーダーとする計画に加えてもらった。豊滝除雪センター(旧道路情報館)に集合したメンバーは、北さん、タッチさん、カルミンさん、ルパン(ワンコ)の5人と1匹だった。いずれも、何度も一緒に登っているメンバーばかりだった。

 元山コース登山口となる豊羽鉱山は、施設がほとんど撤去されていたが、従来の登山口の下まで除雪がされていた。  


 7:20、まだ薄暗い除雪終点をスタート(2)前日のものと思われるトレースがあり、千尺高地手前までのラッセルはなく助かった。 スタート時は、空も明るく、天候回復の期待を持たせた(3)
 

 途中からは青空の下に定山渓天狗岳もその姿を見せていた(4)
 ほぼ夏道と同じ尾根の上のトレースを辿り、左手上の千尺高地への尾根を目指す。その上空が暗いのが気に掛かる(5)


  ルパンを先頭にまだ残っているトレースを辿る。周りのダケカンバの樹氷が、高度を上げて来たことが良く分かる(6)。しかし、千尺高地手前からトレースがなくなり、深いラッセルとなる(7)


 千尺高地付近からは、ときおりガスが取れて、目指す無意根山への尾根が見えた(8) しかし、千尺高地とのコル付近では、強風が吹き付けて吹雪状態の所もあった。そのときは、無理しなくても良いと思っていた。完全に尾根に上がると風はそれほど強くなかったし、雪も止んだ。


 通称馬ノ背と呼ばれる辺りからは、左手下に薄別コースの大蛇が原や無意根尻小屋も見えたが、目指す先はガスの中である(9)。 頂稜へ上がると、完全なホワイトアウトになり、雪もガリガリ状態である。平坦な地形でのホワイトアウトは、GPSが威力を発揮する(10)
 
 
 11:40、4時間20分を要して、初の厳冬期の頂上へ到着。単独行ならとても辿りつけなかったであろう。エビの尻尾で覆われた頂上標識を前に記念撮影(11)
 シールを付けたまま、ガリガリの頂稜を下り、ガスから抜けたところでシールを外した。広い緩やかな尾根を直滑降(12)


 下りは、札幌50峰に選ばれていて、冬しか登れない長尾山(1211m)に寄ることにして、緩やかなピークを目指して進む。その先の雲の下には定山渓天狗岳や白井岳などの山並みが見える(13)
 自分とタッチさんは、シールを付けたり剥がしたりが面倒なので、そのまま登り返した。ほかの3人はシールを付けて登った。結果的には到着は同じだった。
 この山に寄ったのは、札幌50峰踏破にあと3座と迫ったカルミンさんへのヤマちゃんの心遣いだった。しかし、本人にはそのことが伝わっていなかったらしく、千尺高地へ登り返しているとばかり思っていたらしい。頂上へ着いて、標識を見て初めて気づいたようで、望外の喜びのようだった(14)


 自分にとっては、11年前ぶりの長尾山だが、そのときには目にできなかった標識を前に記念撮影(15)。 いざ、長尾山を下ろうとして来し方を眺めたら、なんと、無意根山の山頂部が姿を現してくれていた(16)これで、思い残すことはない。千尺高地のピークを巻くようにトラバースして、下山を続ける。しかし、千尺高地から下の尾根は、雪が少ないこともあり、木がうるさくて、安全第一のプルークボーゲンで下るだけで、滑りを楽しむことはできなかった。
 


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