無意根山 (1464m)B 
<元山コース> 単独 12,8,27 
94,7,17の「薄別コースからの無意根山」
07,6,17の「白水川からの無意根山」
好天に恵まれた3度目の頂上は、初の元山コースから
5:30 豊滝除雪センター駐車場発
登山
地  点
下山
6:30
8:00
9:00
9:25
登山口
休憩広場
薄別コース分岐
無意根岳
13:00
11:55
11:15
10:50
[2:55]所要時間[2:10]
13:30 小金湯温泉まつの湯(入浴 )

 札幌市南区と京極町の境界線上に位置する無意根山は、アイヌ語のムイネシリ(箕の形の山)が由来だが、まさに箕を伏せたような形のどっしりとした山で、余市岳に次いで札幌市第2峰でもある(1)(元山コース休憩広場の先から撮影)

 過去、94年に薄別コースから、07年に白水川から登っているが、3度目となる今回は、豊羽鉱山に登山口のある元山コースから挑戦。

 ちなみに頂上であった人に聞いたら、薄別コースは、今年から、石狩森林管理署に入林申請・承認の手続きを行うと、林道(宝来沢)入り口の第一ゲートの鍵ナンバーを教えてくれて、3.4キロ先にある第二ゲート(宝来小屋?)まで車で通行ができるようになっているようだ。また、崩壊して荒れていた登山道もハシゴや階段が設置されて、しっかりと整備されたとのこと。  

 この元山コースは、ときおり、上の方の笹藪が凄くて撤退ということもあるらしい。たまたまネット上で、1週間前に登った情報を見つけた。それによると、「しっかりと全コースの笹刈りがされており,藪漕ぎの心配は全くなし」とのことだったので、意を強くする。今年の7月に登った人はヤブが凄くて途中で撤退したと言う。笹刈りがされたのは最近のことらしい。

 元山コースからは、冬に千尺高地往復と長尾山〜美比内山循環縦走の2回登っているが、無意根山までは登っていなかった。豊羽鉱山は閉鎖され、いろいろな建物が撤去されていて、様相が一変していた。夏は初めてだけに、無意根山荘も取り壊されていたこともあり、登山口が分からずうろうろした。
 
 無意根山荘があった場所は駐車場となっていた(2)。そのゲートの先に続く草原(以前はグランドだったらしい)の轍の先に登山口があった(3)

 冬には2度来たことのある境界稜線上の千尺高地(1150m)辺りまでは、快適な林の中の登山道が続く(4)しかし、夏と冬ではまったく様相が違って、展望がまったくない。 それほど急な所もなく、淡々と登って行く。境界稜線上の千尺高地を越えて下りに掛かると、背丈よりも高い笹藪の中の道となる。足元は刈り払われた笹で覆われている(5)。毎年整備されているかどうかは不明だがこれは刈り払いがされていなければ、とても歩ける道ではない(5)。やがて、「休憩広場」に到着。ここで、初めて無意根山と対面(6)ここがほぼ中間地点のようだ。
 

 コルを越えると登りに掛かるが、道は川底のような感じで岩が露出している。大雨のときには川と化すのようで、刈り払われた笹が流されてきて堰き止められたように溜まっているところがあちこちにある(7)。稜線が細くなった1269ポコ手前で、左手に大沼と小沼が覗く。その上の方に建設工事中の京極揚水発電所のも見える(8)


 1296ポコからは、初めて東側の展望が広がる。眼下に大蛇が原が見え、その奥には札幌岳や狭薄山や空沼岳や漁岳などの山並みが広がる(9)再び、笹藪の中の道を進むと、薄別コースとの合流地点に到着。その先に、東斜面と目指す頂上が見える(10)


 頂上稜線は、ハイマツのトンネルで、腰をかがめながら歩かなくてはならないのが少し辛い(11)。頂上には、先客の二人がいた。横を通ってきた北峰の方が高く見えるので、地図で確かめたら、そちらが1464mの本峰で、三角点のある岩場が広がって展望の良いこちらのピークを頂上としているようである(12)


 頂上から南に続く踏み跡を辿ると、展望が開け、ケルンが設置されている。北大山スキーの会の先生だった方の慰霊碑だった。その先には、喜茂別岳からスキーで足を伸ばしたことのある中岳とその右奥に羊蹄山が見えた(13)。 北の方を眺めると、北峰の下の岩場とその先に定山渓天狗岳も見える(14)東側の雲海の遙か向こうに夕張岳も見えていた。

 やがて、薄別コースからやってきたという単独の男性が到着。その方とおしゃべりしながら無風の頂上でのんびりくつろぐ。慌てて下山しても、下界は暑いので、ゆっくりして珍しく1時間半ほども滞在した。

 一人きりになったので、下山開始。途中の稜線上の道からから2本の踏み跡があったので、それを辿ってみた。手前の方には祠が設置されていた。奥の方には、北大エレガントスキークラブの2名の慰霊碑が建っていた。

 その下は、花畑状態の斜面が広がっていて、初夏に来ると多くの花が咲いていそうな雰囲気だった(15)。珍しく、花の開いたエゾオヤマノエンドウも見られた(16) 薄別コースの分岐手前でm女性の3名グループと出会う。聞くと、こちらと同じ元山コースから登ってきたそうだ。

 素晴らしい天候に恵まれて大満足の山行だった。今度は、冬にぜひ頂上を踏むことと頂上東斜面の花狙いでの再訪も叶えたいと想いながら登山口を目指した。、


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