無意根山 (1464m)D 
<薄別コース> 単独 15,7,29
C13.5.9の、「山スキー・薄別コース」  B12,8,27の「元山コース」
A07,6,17の「白水川遡行」 @94,7,17の「薄別コース」
札幌出張の帰りに、薄別コースから5回目の無意根山へ
登山
地  点
下山
 6:00
 6:35
 7:35
 8:35
 9:15
第2ゲート
宝来小屋
無意根尻小屋
元山分岐
頂 上
12:20
11:50
11:10
10:25
10:00
[3:15]所要時間[2:20]

13:30 小金湯温泉まつの湯(入浴 )

 札幌市南区と京極町の境界線上に位置する無意根山(1464m)は、アイヌ語のムイネシリ(箕の形の山)が由来だが、まさに箕を伏せたような形のどっしりとした山で、余市岳に次いで札幌市第2峰でもある(1)
(13,5,9に中山峠付近で撮影)

 この山は、これで5回目だ。最初に登ったのは94年夏の薄別コースからだった。その後、07年夏に札幌の仲間と白水川を遡行し、山頂を踏み、薄別コースを下りている。3回目は12年夏に元山コースから登り、4回目は13年春に薄別コースから山スキーで登っている。今回は、前日の札幌の会議があり、翌日、21年ぶりの夏の薄別コースから登ることにした。

 山の天気予報では、「曇りまたは霧」だったが、朝は薄曇りで青空も覗いていた。この山の方向も同じ感じだったので、途中でガスの中に入ったら撤退しようと決めて向かった。

 国道230号線から入ってすぐに第1ゲートがある。最初のときはここから歩き始めたが、蚊の大群に付きまとわれて、ノンストップで走るようにして歩いたことを思い出した。そこで、前日に石狩森林管理署で申請書を提出し、鍵のナンバーを教えてもらっておいた。
 

 ゲートを開けて林道を進む。3.4kmで新しい第2ゲートが設置されていた。広い駐車場が造られ、ここが実質的な登山口になっていた(2)
 以前は、宝来小屋まで車で入れたこともあったが、現在は途中の2ヶ所で崩壊していて、車は通れなくなっていた。

 最初登った時の蚊のことを思い出し、スタート前に、上の方は防虫スプレーや殺虫スプレーで防御したが、うっかり忘れたタイツ履きの脹脛に蚊が群がり、アッというまに両足で20ヶ所ほども刺されてしまった。すぐに虫さされの薬を塗ったので、かゆみは気にならなかったが、翌日にはボコボコになっていた。

 35分で、宝来小屋に到着(3)ここで林道を離れ、登山道へと入って行く。シロバナミガナが目につく(4)


 道端のミヤマサワアザミ(5)やハイオトギリ(6)など花を眺めながら進む。やがて、大蛇が原へ到着(7)


 登山道から、ワタスゲが目立つ湿原の中に設置された遊歩道の木道を辿る(8)。木道の終点付近にはモウセンゴケの群生があり、その中にトキランが1輪だけ咲いていた(9)



 この湿原には、シロウマチドリ(10)のほかに、タチギボウシやすでに綿毛を開いたチングルマも目に付いた。
 大蛇が原を後にして、しばらく進むと、北大で管理している無意根尻小屋に到着(11)
 この先からは、急斜面に新しい梯子が設置されていた(12)何気なく、GPSを見たら、地図上の登山道でないところを歩いている。「コースが変わっている」と聞いてはいたが、ここの部分のようだ。無意根尻小屋から通称北壁を通過して1200m付近のテラスに上がる北壁部分の崩壊地形を回避する新しい登山道になったようだ。


 通称テラスと呼ばれる平らな笹薮の中の道を歩いていると、笹薮の中に赤テープで遮られているところがあった。GPSで確認したら、ここが古い登山道との合流地点だった(13)
 やがて、元山分岐に到着。ここからは3年前にも元山コースから歩いているので、記憶に新しい(14)


 少し登って行くと、展望の開ける場所に到着。ここからは、無意根山の本峰とその東面がきれいに見える(15)
 やがて、稜線近くからハイマツのトンネルが続く。足下にはコガネギクがたくさん咲いていた(16)


 本峰の手前の踏み跡を端まで辿ると、眼下に花畑が広がっている。ハクサンボウフウ、シナノキンバイ、チシマフウロ、チングルマの綿毛などが目に付いた(17)
 その下には平らな笹原が広がり、その向こう側には、雲で覆われた札幌岳への稜線が見える(18)


 次の踏み跡には、石造りの社が祀られた本峰がある。ここからの展望はない(19)
 さらにハイマツのトンネルを進むと、展望の開ける、頂上より4m低い三角点ピーク(1460.2m)に到着(20)。


 自撮りで登頂写真を撮影(21)
 北側には、この山に来るたびに気になっていた、京極揚水発電所が見える。ほぼ完成した姿になり、送電線も設置されていた(22)調べてみたら、昨年の10/1から1号機が営業運転が開始されていた。


 周りの山々は、低い雲に覆われていたが、この山だけは上空に青空が広がって暖かい。
 唯一低い雲の下に展望が広がる北側の本峰とその下の岩場の向こうに定山渓天狗岳と烏帽子岳〜神威岳が見えていた(23)

 のんびり休んでいると、元山コースから登って来たという単独の男性が到着。
 ここで初めて朝食を摂るが、最近は朝食抜きの生活をしているので、朝から何も食べないで登って来たけど、体力的には全く問題がない。45分ほど休み、下山開始。
 元山分岐までくると、通称テラスと呼ばれる地形の向こうに、雲をまとった札幌岳と狭薄岳が姿を見せた(24)
 
 林道へ出て、蚊の対策をしたが、最初のときもそうだったが、陽が高くなると姿を消すようだ。
 中山峠を越えて、ルスツ温泉へ行ったが、定休日だったので、真狩温泉に入って、帰路に就いた。

C13.5.9の、「山スキー・薄別コース」  B12,8,27の「元山コース」  A07,6,17の「白水川遡行〜山頂」 @94,7,17の「薄別コース」




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