駒ケ岳(剣ヶ峰(1131m)〜砂原岳(1112m)〜隅田盛(892m)
<赤井川コース>  単独  15.9.1
15,8,23の「砂原岳」
 10,10,16、妻同行の「赤井川コース(馬の背)」
07,7,21の「火山勉強会登山(火口原)」
92,5,17の「砂原岳」
規制緩和を願って、自己責任で、40年ぶりの剣ヶ峰〜砂原岳〜隅田盛の偵察登山をしてきました。
 
4:40 自宅発
登山地点
 6:00
 6:50
 7:50 
 9:00
10:10
10:25
11:00
6合目登山口
馬の背
剣ヶ峰
砂原岳
馬の背
隅田盛
6合目登山口
[5:00]所要時間

11:40 ちゃっぷ林館(入浴)
13:40 帰宅

 

大沼公園からの駒ヶ岳

森町方向からの駒ヶ岳

 幼少のころから眺め続け、子供のころから登山遠足等で親しんできた駒ヶ岳(1,2)。しかし、2010年(平成22年)に入山緩和された赤井川コースからの馬の背を除いて、1998年(平成10年)から入山規制の対象となったまま17年を経過している。駒ヶ岳の過去の「前触れもなく突然噴火する」という特徴は理解できる。しかし、ほかの火山では登山を認めている噴火警戒レベル1のままで経緯しているのだから、観測データに合わせた臨機応変の対応をしてほしいものだ。解除されているのを待っていたら、もう死ぬまで、再訪したい剣ヶ峰などは登ることができない気がしてきた。

 しかし、いろいろな情報(森町・気象庁・森林管理署)を総合すると、今年になってからの駒ヶ岳の入山規制は幾分緩和された感じがする・・・?「任意の規制である」「法令に基づく規制ではなく、規制区域内に足を踏み入れても罰則等の適用はない」「災害リスク軽減のための措置」「自分の判断で、自己責任で」などと、昨年までと違った内容になっている。

 そこで、8/25の望洋の森コースからの砂原岳に引き続き、8/23に剣ヶ峰と砂原岳に登った方からの情報提供もあったりで、思い切って、赤井川コースから、駒ヶ岳を構成する3つのピーク(剣ヶ峰〜砂原岳〜隅田盛)すべてを偵察方々踏破することにした。

 この駒ヶ岳登山は、全くの自己判断・自己責任での記録です。お勧めはできませんし、如何なることがあっても責任は負えません。しかし、非難は甘んじてお受けいたします。
 偵察登山の一番の理由は、元気なうちにもう一度登っておきたかったことと、素晴らしい山なのだから、1日も早く入山規制を解除あるいは緩和してほしいという願いからです。

◎まずは、馬の背から剣ヶ峰へ
 
 馬の背までの入山緩和された数年は、別荘地上のゲートは9時前まで閉ざされていて、登山口には管理人もいた。しかし、今は、ゲートも開きっぱなしで、登山口には誰もいない。
 このようなところにも、規制に対する対応が緩くなってきていることを感じる。


 6:00、スカッ晴れの6合目登山口をスタート。目指す剣ヶ峰もくっきりとした姿で迎えてくれる(3)長丁場なので、のんびり歩を進める。
 振り返ると、まだ霧に覆われた大沼が見えてくる(4)


 6:50、6/29の「日本ニ百名山ひと筆書き」の田中陽希さんを出迎えて以来の馬の背に到着。上空に雲が広がり始めて心配になる(5)
 しかし、雲は流れているので、様子を見ながら観測施設のある剣ヶ峰手前のピークを目指す。上の方に踏み跡は見えるが、そこまでの踏み跡がはっきりしない。どこでも歩けるので適当に進む。
 観測施設のあるピークから剣ヶ峰を見上げる。なかなか迫力のある姿だ(6)尾根伝いには昔の踏み跡の痕跡が残っている。


 
しかし、岩稜の下まで進むと、踏み跡の痕跡は見当たらなくなる。昔から南側の4つのピークの下を越えたルンゼから登ることは知っているので(7)、岩壁の下をトラバースするように登って行く。
早く上に登ってしまったようで、進退きわまるようなところへぶつかったので、少し下って、ルンゼの下を目指した。


 ルンゼの下まで来ると、どこからか昔の踏み跡が現れ、石に巻かれた古いピンクテープもある(8)踏み跡とピンクテープを頼りに登って行く。
 岩場まで登り切ると、稜線の上から新しいフィックスロープロープが設置されていて驚く(9)上の固定状態が分からないので、なるべくロープを頼らないで登って行く。
 稜線に出たら、岩壁に2つの器具でしっかり固定されていた。最近、誰か岩登りをする人が設置してくれたのであろう。これなら当分は安心であろう(10)


 稜線に出たら、すぐに反対側の景色が飛び込んでくる(11)ふと足元を見たら、左側へ下って行く踏み跡と古いピンクテープも見える。
 それを少したどって下ってみたら、最高ピーク(P1)の根元を巻いて、P2へ登るルートのようなので、それを辿ってみた(12)。 
 

 高所恐怖症の自分にも特に難しいところもないが、規制中の山で事故でも起こしたら、みんな笑い物になるので、慎重に登り下りした。
 最高ピークの南隣のやや広く平坦なピーク(P2)へ登り切ることができた。ここが、我々レベルが登れる最高地点であろう。最高ピークをバックに記念撮影(13)
 南隣に聳えるP4とP3の岩峰の間のガスの切れ目から微かに大沼が見えた(14)
 20代の頃、職場の仲間と真夜中に、駒ヶ岳駅から道のない剣ヶ峰をねらって夜間登山をして、ご来光を眺めたピークがここのような気がする?
 しかし、それ以前に、やはり職場の仲間とルンゼから登り、4人でジンギスカンをやった場所は、ルンゼを登り切った北側だったような気もする。割と広い場所だったにも関わらず、最後まで分からなかった。 
  

 火口原を見ろすと、昭和4年火口が見えるが、その左側に見えるはずの砂原岳はガスの中だった(14)
 10分ほど休憩。最後に最高ピークの岩峰をカメラに収めて、P2からの下山を開始(15)

つづく


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