暑寒別岳(1491m)D
                                                <暑寒コース>  山スキー  単独 14、5,1
  C13,9,13の「箸別コース」
 B06,5,6の「暑寒コース(山スキー)」
A02、7,24の「箸別コース」
@93,7,3の「雨竜沼湿原コース」 
西暑寒別岳を狙ったが、スノーブリッジがなく、2度目の山スキーでの暑寒別岳へ転進したが、うれしい2件の出会いがあった

5:30 余市道の駅発
登山
地点
下山
 8:25
13:00
暑寒荘前
頂 上
14:05
13:10
[4:35所要時間[0:55]
15:00 妹背牛温泉・ペペルの湯(入浴)
18:00 旭川道の駅 

増毛山系の主峰・暑寒別岳には、夏道が3コースある。雨竜沼湿原コースと花がきれいな箸別コースは2回すでに登っている。暑寒コースは、春山スキーで06年のGW時期に登っている。

 暑寒別の地名の由来は、ショーカンベツ(瀑川のあるところの意)に由来するらしい。まさにこの暑寒別川のことを指し、その源流部にある山だから暑寒別岳となったのであろう。

 4月下旬になると、暑寒荘までの除雪が進み、春山スキーでにぎわう季節になる。今年は西暑寒別岳を狙って出かけた。前日午後に函館を出て、余市道の駅で車中泊。さらに海岸線を北上して増毛へ。

 増毛市街地から暑寒荘へ向かう途中から、暑寒別岳(左)と西暑寒別岳(右)が見えている(1)西暑寒別岳へは、暑寒荘の下を流れるポンショカンベツ川を越えなくてはならない。例年はスノーブリッジがあって、それを渡って登っている記録を目にしていた。しかし、暑寒荘へ向かう途中から川の流れを見ると、予想より雪解けが進み、とてもスノーブリッジがあるような感じではない。
 
 暑寒荘前の駐車場は先着の車がすでに2台、準備しているうちに1台が到着。休日なら溢れているのだが、平日ではこんなものだろう(2)
 8:25、他の車の2人に先駆けてスタート。ダメもとでポンショカンベツ川沿いをスノーブリッジを探しながら上流へ登ってみた(3)
 新しい複数のスキートレースもある。それを辿って行けば渡れるかもしれないと思い、西暑寒別岳の北尾根の根元まで進んだが、とてもスノーブリッジはありそうもない。
 断念して、2度目の8年ぶりの山スキー登山となる暑寒別岳へ転進し、冬コースの方へ向かう。


  この山には冬コースの赤い丸い標識が設置されているので、それを辿れば良い。下の方は林道を利用したコースになっている。目指す先に頂上が見えている(4)
  冬コースへ合流したら、あとに到着した車の男性が登って来るのと合流した。 天候が良い上に暑い。シャツ一枚になっても汗が吹き出る。
 右手に本来であれば登るはずだった西暑寒別岳の尾根を眺めながらのんびり進む。
 593ピークで夏道尾根に合流する。尾根の先に頂上が見えている(5)その手前で手前で休んでいると、相前後して登って来た男性に、「もしかしたら坂口さんではないですか?」と聞かれてびっくり。「oginoさんの同僚です。」と言われて2度びっくり・・・oginoさんとは一昨日に十勝岳で会ったばかりである。そのことも知っていたようだ。どうやら拙サイトもよく見ているようで、スキー指導員の資格を持っているOさんという方だった。
 その先で593ピークを下から巻いて上がってきた後続の男性がものすごいスピードで登って行った。


 1075.8三角点ピークの横を抜けると頂上台地下の大斜面が見えてくるが、ガスに覆われ始めて来る(6)
 そのすぐ先が「滝見台」である。ポンショカンベツ川の源頭部を挟んで西暑寒別岳が見えるが、こちら側の斜面は黄砂なのか、非常に汚れて見える(7)


 やがて上から颯爽と滑って来る二人のテレマーカー、「どちらからいらしたのですか?」と問われた。「函館です」と答える。「えっ!坂口さんでないですか?昔からホームページ拝見しています。こんなところでお会いできるなんで感激です。一緒に写真撮らせてください」とのこと。話しているうちにoginoさんや名寄のEiziさんとも一緒に登ってことのあるという。「ピリカヌプリ」というブログを開設している千歳のしょうたろうさんという方だった。なお、西暑寒別への川縁に残っていたスキートレースは彼等のものだった。彼等もスノーブリッジがなかったので、こちらへ転進。稜線上をピストンしようと思ったけど、たくさんの雪庇の雪崩を目撃して断念したとのこと。「西暑寒に登れなかったけど、坂口さんに会うことができたのでうれしいです。」と言ってもらえて光栄の至り・・・。そこへOさんも合流し、oginoさん繋がりでのスリーショット撮影(8)
 
 彼等と別れた後は、下山までOさんとずっと一緒に行動した。ガスに覆われ始めた帰りの滑りが楽しみな急な大斜面をジグを切りながら黙々と登る。大斜面を登り切ったら雪が切れたのでスキーをデポして夏道を辿った(9)その先の箸別コースの合流地点から先の平坦な頂上台地は雪で覆われていた。箸別コース分岐の先で進む方向が判らなくなったが、GPSで確認して、古いトレースも見つけて前進。そのうちに雨が降ってきた。


  13:00、4時間35分も要して、何も見えない雨の中の頂上へ到着(10)8年前は3時間45分で登っている。スノーブリッジを探して遠回りをしたとは言え、30分以上は遅くなっている。これも年齢のせいか?昨年の9月にも箸別コースから登っているので、7ヶ月ぶり5回目の頂上である。
  簡単に腹ごしらえをして下山しようとしたら、ガスが晴れてきて、ピーク部分に雲を被ったままだが奥徳富岳(左)と群別岳(右)が見えた(11)今年から山スキー登山を始めてまだ3回目のOさんには、貴重なプレゼントだったに違いない。


  さらに右側にも浜益岳と雄冬岳も見えた(12)スキーデポ地点まで戻り、スキーを履く。あとは楽しみにして来たロング滑降だ。お互いにスキーは得意とするところだ。それぞれのペースでどんどん滑る。雨の中でもあり、雪が汚れているのと腐っているので滑りが均一でなく、前後に振られて非常に疲れる(13)
 1075.8三角点ピークの下で、尾根を間違えて右へ下りそうになったが、軌道修正して、登りで4時間半も要したロングコースをたっぷり楽しみながら55分で滑り終えてゴール。 
 Oさんと別れ、妹背牛温泉で疲れを癒し、ブログを打った。タイミング良く、道新から来週の「ほっかいどう山楽紀行」の「銭函天狗岳」の紙面原稿ができたとの電話。温泉のFAXへ送ってもらった。
 この後、旭川の道の駅まで走って車中泊。



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