暑寒別岳(1491.4m)
<暑寒コース>  単独 山スキー 06,5,06
93,7,04の「雨龍沼湿原コース」へ
02.7,14の「箸別コース」へ
             滑りを楽しむことができる山としても人気の暑寒コースから緩やかな尾根を辿る。

登山
地 点
下山
5:50
6:45
8:25
9:35
登山口
佐上台
滝見台
頂 上
11:05
10:55
10:40
10:25
[3:45]所要時間[0:40]
11:35〜増毛市街地観光
13:00 岩尾温泉(入浴)

GPSトラックログ
 増毛山系の主峰・暑寒別岳には、夏道が3コースある。雨竜沼湿原経由コース花がきれいな箸別コースはすでに登っている。残りの暑寒コースは、GWには登山口まで除雪されることから、春山スキー登山で人気があるコースということもあり、今回の挑戦となる。

 暑寒別の地名の由来は、ショーカンベツ(瀑川のあるところの意)に由来するらしい。まさにこの暑寒別川のことを指し、その源流部にある山だから暑寒別岳となったのであろう。

快晴の下、増毛市街地から登山口に向かう。目指す先には、朝日に輝く暑寒別岳が待っている。登山口には、山小屋の暑寒荘のほかにもいろいろな施設が整備され、広い駐車場も用意されている(1)昨夜から暑寒荘に泊まっている二人連れの車があるが、まだ誰も登っていないようである。

  5:50にスタート。コースに丸い番号標識がずっと付けられている(2)どうやら地図上の登山道とは違うようである。左手の尾根に乗って初めてその登山道と同じになる。

 その尾根の小ピークに上ったら、番号が50番の「佐上台」で、頂上まで続く尾根がずっと見通せる(3)

 右手にずっと西尾根を見ながら、とりあえずは、その先の見通しを遮る1075ピークを目指す。広く緩やかなダケカンバの疎林の快適な尾根であるが、西風が強烈である。

 1075ピークの東側を巻くと、箸別コースとの合流ピークの右奥に頂上が覗く。番号標識は付ける木がなくなったこともあり、100番で終わっている。

 その上に標識が見えるので登って行くと、「滝見台」である。西尾根のピークである西暑寒別岳の真下の荒々しい源頭地形が覗くが滝はまだ雪の下である。頂上方面を見上げると、次の1225ピークと箸別コースとの合流ピークの間に頂上が覗く(4)

 箸別コースとの合流ピークの広い急斜面は、下りは一番おいしい斜面だが、まだアイヌバーン状態で、風にあおられて転びでもしたら、滑落しそうで怖い。エッジが利かないので、無理苦理直登し、それが無理になって、エッジを斜面に叩きつけながら東側から巻くようにトラバースして行くと頂上が見える。

 左手の南暑寒岳と眼下に広がるはずの雨竜沼湿原は、ただ真っ白な雪原に過ぎない(5)誰もいない独り占めの頂上に到着する。待望の奥徳富岳〜群別岳〜浜益岳〜浜益御殿〜雄冬山との対面(6)しかし、風が強烈で写真を撮るのもひと苦労でゆっくり見ていられない。写真だけ撮ってケルンの陰に避難して休憩。遠望は霞んではっきり見えず。南は樺戸山塊のビンネシリ、北は三頭山くらい。

隣の西暑寒別岳への稜線は、ナイフリッジの上、途中に岩場があって、とても行けそうにもない。50分ほど休んでも、誰も来ないので、いよいよ楽しみな下山開始。

 箸別コースとの合流ピークを巻くと、下から登って来る人が数人見える。一番楽しみにしていた斜面を思いっきり大半径のターンを刻む。一気に滑り下りるのがもったいなくて、登って来る人のところで止まっては挨拶をする。二人目の方が初対面ではあるが、HYMLのshiさんという方で、myHPをときどき見ているとのこと。

  
  大斜面を滑り降りて上を見上げると、shiさんが登っている右側に、自分の描いた大きなターンのシュプールが見える(7)さらに少し下がると、はるか下から手を振っている人がいる。向こうではこちらを知っているようだ。近づいて行くと、山スキーを一番先に一緒に滑って以来何度も同行しているサトシン@札幌さんであった。全部で12名に出会う。

 下に来ると、木からの落下物で雪が汚れて滑りが悪くなるが、登りに4時間近くも要したのに下りはわずか40分である。登山口へ着いたのが、まだ11時。楽しみにしていた山であったが、ちょっと呆気ない感じ。

 下山後、明治・大正時代の建物や町並みが残っている増毛市街地の観光をする。南下して新装された岩尾温泉に寄ってのんびりしていると、サトシンさんもやって来て、しばし久しぶりのお喋りを楽しむ。

 明日の浜益御殿経由の雄冬岳に備え、浜益市街地のコミニュティセンタ前の駐車場で夜を明かす。夕方浜益港に沈む夕日を捉える。明日もいい天気のようだ(8)


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