暑寒別岳(1491.4)C 
<箸別コース>A  単独 13,9,13
 @93,7.04の雨竜沼湿原コース
A02,7,24の箸別コース
B06,5,6の暑寒コース(山スキー)
    天候に恵まれ、11年前の同じ箸別コースのガス中登山のリベンジが叶う 
 
5:00 増毛メモリアルパーク発
登山地点下山
 6:00
 7:10
 7:55
 9:15
 9:25
登山口
2合目
5合目
暑寒コース分岐
頂 上
13:10
12:15
11:45
10:50
10:40
[3:25]所要時間[2:30]

14:00 オーベルジュましけ(入浴)
18:00 増毛メモリアルパーク(泊)


 暑寒別の地名の由来は、ショーカンベツ(瀑川のあるところの意)に由来するらしい。増毛山系の主峰・暑寒別岳には、夏道が3コースある。雨竜沼湿原経由コースと花がきれいな箸別コースと5月に山スキーで人気の暑寒コースである。いずれもすでに登っているが、箸別コースだけは、ガス中登山で花だけが印象に残っていて、展望は全くなかった。

 そこで、翌日の「増毛山道トレッキング」への参加ついでに、天候の良い箸別コースを再訪した。

 爽やかな秋晴れの下、登山口へ向かう途中で、すっきりとした暑寒別岳(左)〜西暑寒別岳(中央)〜今年の5月末に登った中ノ沢岳(右)がくっきりとした姿で迎えてくれた(1)


 前の時は記憶にないが、登山口まで舗装道路が続き、駐車場も舗装されていた。まだ1台も車がなかった。箸別小屋の立つ登山口をスタート(2)

 登山道も草が被ってなく、スパイク長靴だったのにまったく濡らすことはなかった。一昨日のユニ石狩岳は十石峠までの2時間半は朝露で濡れた胸丈ほどの笹で覆われていて、カッパを着てもびしょ濡れになっただけに、快適な歩きが非常にうれしかった。

 前回も印象に残っているが、2合目までは平坦で1時間も掛かったのに、標高200mしか稼げない。その後は1合15分のペースで続く。どうやら、登山口から頂上まで標高差が1000mなので、1合をおよそ標高100mごとに設置しているようだ。

 7合目辺りまではほとんど展望はないが、2合目手前で、正面に頂上が覗いた(3)。


 熊の掘り返しと糞が非常に多かった。糞の大きさからすると、かなりの大物のようだ(4,5)特に、5〜6合目の間が賑やかで、7合目より上の花畑にも多かった暑寒コースから登ってきた青年は、3合目付近で真新しい糞を見た途端に直ぐ近くで唸り声を聞いたそうだ。
 7合目下まで登ると、林の中から出て、一気に展望が広がる。目の前に7合目付近の夏は花畑が広がっている斜面は、秋色を漂わせていた(6)左側には、雨竜沼湿原も見えている


 この時期の花は、下の方でオヤマノリンドウが咲いていたが、9合目付近の花畑にはエゾノホソバトリカブトの独壇場だった(7)。1395ポコから頂上への斜面の左側の広大な斜面は、夏は花畑が広がっているのだろう。前回の時は全く展望がなかっただけに新鮮な眺めだ(8)やがて、暑寒コースの分岐へ到着。ここまでくれば頂上はもうすぐだ。


 9:25、3時間25分で待望の頂上着。やはり一番先に目に飛び込んでくるのは、徳徳富岳(左)と群別岳(右)だ。群別岳の右奥にチラッと姿を見せているのが、今年の5月に登った幌天狗。いずれも春に苦労して登ったのが懐かしい。その後ろに、積丹岳〜ニセコ連峰〜羊蹄山〜恵庭岳〜樽前山の連なりもうっすらと見え(9)。ポンショカンベツ川の源頭部を挟んで連なるのは浜益岳(左)と雄冬岳(右)(10)


さらに、その右手には、西暑寒別岳の尾根の向こうには、やはり今年の5月に登った増毛天狗岳。その手前のうっすらと見えている尾根は、明日歩くことになっている増毛山道が通っている(11)
目を反対側に移せば、雨竜沼湿原(ズームアップ)(12)


 さらにその奥には、表大雪〜十勝連峰が連なって見える(12)。その右側には夕張山系の芦別岳と夕張岳などなど・・・(13)

これらの大展望を独り占めにして楽しんでいるところへ、暑寒コースから登ってきたという歌志内の青年が到着(14)お互い単独行は話が弾む。無風で気持ちの良い頂上で、1時間半ほどもお喋りしながらのんびりと寛いだ。

 下山途中で、7合目の上から眼下に小さな湿原と二つの沼が見える。そこまでの刈り払い道があるので、花畑の下からそこへ寄ってみた(15)

 好天にもかかわらず、結局、他の登山者とは会うことはなかった。

 下山後、オーベルージュましけのトロン温泉でまったり過ごし、明日の「増毛山道トレッキング」に備えて、市街地の「増毛メモリアルパーク」の駐車場で連泊体勢に入った。



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