七ッ岳(957m)B <上ノ国町/知内町/福島町>  
湯ノ岱コース   6名  14,10,11
A09,9,09の「七ッ岳」(4名)へ
@98,10,10の「七ッ岳」(単独)へ
札幌からの山仲間と共に、ブナの黄葉真っ最中の5年ぶり3回目の登頂

 8:00 自宅発
 9:30 上ノ国町湯ノ岱     
登り
地点
下山
11:25
(東)
12:05
13:05
登山口
(コース)
東・西コース分岐
頂 上
15:05
(西)
14:25
13:40
[1:40]
所要時間
[1:25]
16:00 湯ノ岱温泉保養センター(入浴)
17:30 帰宅

頂上が上ノ国町・知内町・福島町3町の境界点となっている七ッ岳は、南側の知内町や大千軒岳などから見ると、900m超峰らしいピラミダルな山容が目を引く山である。七ッ岳の由来は、知内側にボコボコと林立する親岳馬岳・燈明岳・牛岳長山・丸岳とこの山を含めた7座の盟主としての山名らしい。まさに盟主に相応しい姿である。

 この山への登山口は、上ノ国町湯ノ岱地区から20km弱の長い上の沢林道を詰めた七ッ岳大沼手前にある。しかし、ここ数年、林道の決壊で登山禁止が続いていた。昨年、林道の修復が終わり、今年は林道が通れるようになっていて、4年ぶりに登山道の笹刈りもされているという。

 たまたま、札幌のHYLM仲間のTuさんご一行5名が、道南山行(七ッ岳・大千軒岳・当別丸山)にやってきた。この山は林道決壊でしょっちゅう通行止めになるので、登れるときに登っておかなくてはと、紅葉ねらいで案内方々同行することにした。5年ぶりだった。

 上ノ国町の湯ノ岱で待ち合わせ、18kmほどの長い上の沢林道を走る。およそ9km地点に鍵の掛かったゲートがある。このゲートの鍵はナンバー錠に変わっていた。檜山森林管理署へ電話すると番号を教えてくれるようになっていた。5年前はわざわざ厚沢部町周りで鍵を借りなくてはならなかったので、非常に楽になった。 

 標識に沿ってさらに9kmほど走り、標高650mにある登山口まで進む。登山口の手前まで来ると正面に端正な頂上部分が見える。南側の知内側から眺めると、鋭く尖った900m超峰らしい七ッ岳山塊の盟主といった存在感のある山容だが、この650m地点にある登山口からだと端正な頂上部分だけの低山にしか見えない(1↑)

 登山口では、期待通りのブナの黄葉が最高潮といった感じで迎えてくれた(2)道南の山でしか目にできないだけに、みなさん感激の声を上げる。45分ほどで、広い駐車スペースを備えた登山口に到着(3)

 青空をバックに黄金色に輝くブナの黄葉に感激しながら準備をして、登山道へと進む。

 

 まもなく、七ッ岳大沼の湖畔に到着(4)ここからは目指す頂上が見えない。下山の西コースの湖畔から眺めることを楽しみに、黄金色に彩られた湖畔の道を左へ半周ほど進む(5)


  湖畔の道を半周ほどした地点で沼から離れる(6)。頂上へ繋がる稜線への斜面の道を登って行くと、西コースとの分岐に到着(7)4年ぶりに笹刈りが行われたことは助かるが、根元から刈っていないので、歩きづらかった。


 この後の頂上稜線へ乗るまでが非常に急で、ロープも設置されている(8)。渡島と檜山の境界稜線へ乗ってしばらく進むと、左奥に大千軒岳が見えてくる(9)


 稜線上のブナはピークを越えて、葉が枯れ始めていた(10)。870ピークから少し下って行くと、眼下に周りを紅葉に囲まれた青い湖面の大沼が見えてくる。最初に登った98年も1日違いだったので同じ光景を目にしているが、この眺めが最も楽しみだった(11)


 下り切ったコル越しに、900m付近を紅葉の境目にした頂上が見えてくる(12)このコルが地形図には今も記載されている昔の登山道の合流点だったが、その痕跡はほとんどなくなっていた。
 登山口から1時間40分で汗もかかずに、3回目の頂上へ到着。ほかの5名はいずれも初登頂とのことで大感激だった(13)


 遠望は霞んで見えなかったが、東側にボコボコとピークを連ねる七ッ岳山群の左から親岳(14)、牛岳、燈明岳、馬岳(15)、馬岳の右側に丸岳、長山(16)が見えた。
 無風でポカポカ陽気の下で昼食を摂り、35分ほどで下山開始。


 黄葉に囲まれた紺碧の大沼を眺めながら下る。左の870ピークへ登り返して越えなくては(17)稜線から下った分岐からは周回できる幅広の西コースを下る。

 林道へ合流する手前から湖畔への道へと入る。ところが、5年前とは違って、湖畔の左への道は刈り払われていなかった。刈り払われた道なりに進むと、ぐるっと反時計回りで3/4周以上しなくてはならない。記憶にすがって痕跡の残る道を下って湖畔に下りた。その下りたところが、前回も記憶に残るビューポイントである。青空と黄葉を映す湖面に七ッ岳も端正な姿も映す眺めが最高!(18) そこからちょっとの間、笹に覆われた道の痕跡を進み、湖畔を歩いて登山口への道へ合流した。

 知内の民宿に泊まるというご一行とは湯の岱温泉の分岐で別れて、温泉に入って帰路に就いた。


残雪期に知内側から眺めるすべて踏破済みの七ッ岳山群(七ッ岳の頂上部分が雲の中)

@98,10,10の紅葉の「七ッ岳」へ  A09,9,09の「七ッ岳」(4名)へ



 
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