七ツ岳(959m)   [湯の岱コース]   98,l0,10

2年前に登山道が開削された、ただ今売り出し中の大千軒に次ぐ松前半島の山、七ツ岳沼がチャームポイント。
林道途中からの七ツ岳
6:30 自宅発(函館)
登山地点下山
8:30
9:10
9:30
登山口
尾根稜線上
頂 上
10:35
10:15
10:00
[1:00]所要時間 [0:35]
今年になってから、ある山岳ガイド会社のツアーのパンフで知った山である。上ノ国町のホームページにも簡単な登山コースの案内が載っている。夏に一度、その地図を頼りにアクセスしてみたが、登山口へ行き着くことができなかった。今回、次の日に町民登山会があるという情報を掴み、前日なら、登山口までの案内板が整備されているのではないかと考え、再挑戦してみる。

○ 登山口までのアクセス
 木古内から上ノ国へ抜ける国道 号線の湯の岱頂上稜線からの七ツ岳沼で、湯の岱温泉への道を入る。温泉を左手に見て、まっすぐ山の方へ伸びる道を直進する。快適な林道を5kmほど入るといつも開いているゲートがあり、二股に分かれている。その左側の道をさらに3kmほど入ると古いバスを利用した休憩所のようなものがある地点で、また二股に分かれ
ている。前にはそこを直進して迷ってしまった所である。そこに私が来るのを予想したような「七ツ岳登山道→」の新しい標識が立てられている。そこの橋を渡り、上の沢林道(標識あり)へ入る。そこからさらに3kmほどその林道を進むと、林道終点のような標識があり、車が1台止まっている。「そこが登山口ですか?」と聞くとキノコ採りの夫婦で、正面に形よく鋭い山容で聳える山(1)を指差し、「あの山が七ツ岳ですが、登山口はこの林道のもっと先の方にあるらしいですよ。急な坂道ももあるようですけど」と教えてくれるる。さらに、4kmも急な坂道をなんとか登って行くと広い駐車スペースがあり、正面に立派な登山口の標識が立てられている。合計、15kmにも及ぶ長い林道である。
尾根道からコル付近のブナの黄葉と頂上
 登山口の標識に「頂上まで1.9km 」とあり、短いコースなので、朝露対策に長靴スタイルでまだ誰も履いていない登山口に取り付く。ちょっと登ると道が二股に分かれ、右側に入ると結構大きな「七ツ岳沼」が目の前に現れる。そこは、釣りマニアには結構有名な沼らしい。周りも1kmほどの周回道が付けられている。その周回道を沼を見ながら少し進むと沼と別れ、「登山道→」の標識に従って進む。

 しばらくは平坦な黄葉の美事なブナ林の中を行く。まだ削作されて間のない証拠に、ササの切り口が結構気になる。200mごとに標識が設置されていてうれしい。 「頂上まで1200km」の地点から少し勾配が急になり、尾根を目指して急な山の腹をジグを切るこのコース一番の急登が続く。急なところにはロープが固定されている。振り返ると、紅葉の林の中に青い七ツ岳沼の湖面が見える(2)

 登山口から40分で頂上から西に延びる細い尾根に乗る。谷を挟んで聳えている大千軒岳から前千軒への連なりが目に飛び込んでくる。後は、左手に七ツ岳沼、右手に大千軒岳を見ながらの正面の頂上へ続く細い尾根道を辿る600mほどの行程である。一度ちょっとした下りもあるが、そのコル付近のブナの黄葉が美事である(3)。 頂上の直ぐ手前に、突然岩搭が現れる、その側を通って、立派な標識が立ち、きれいに刈り払われた頂上へ到着(4)
大千軒からわく雲海[七ツ岳眺望]
99,6,18(浅地氏画)

 頂上にて
 遠くの方は少し霞んでよく見えなかったのが残念であるが、ポカポカしてとても気持ちがよく、眼下に広がる紅葉の山肌、南側にはどっしりとした大千軒の山並み(絵)を眺めながら30分休憩。 ふと見ると、初めて目にする「御料局三角点」と記るされた三角点が埋められているが、これは何なのであろうか? 御料地は皇室所有の土地という意味である。(あとで上ノ国町の知人に問い合わせたら、地元では、国有地のことを「御料地」と 呼んでいるとのことで、明治政府か皇室直轄の土地であったのであろう。さすが、 北海道で最も古い歴史を持つ町である。)

 帰りは、誰とも会うこともなく、30分で登山口へ到着。帰りの林道には、キノコ採りの人達の車がたくさん入っている。いつもなら、湯ノ岱温泉に入りたいところであるが、夕方から羊蹄山の一泊登山を計画しているので、そこから真っ直ぐ、江差へ出て、厚沢部から八雲に抜けて、真狩を目指す。


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