駒ヶ岳(馬の背上・940mまで)  
<赤井川コース> 2名  山sキー  16,2,22
15,9,1の「剣ヶ峰〜砂原岳〜隅田盛」
 10,10,16、妻同行の「赤井川コース(馬の背)」
07,7,21の「火山勉強会登山(火口原)」
美瑛からやってきたyukiさんと二人で、初めて冬の駒ヶ岳へスキーで登る

登山
地 点
下山
 9:05
10:30
11:45
12:05
登山ゲート前
6合目登山口
馬ノ背
940地点
13:10
12:35
----
12:15
[3:00]
所要時間
[0:55]

13:50 砂原岳登山口偵察
14:30 ちゃっぷりん館(入浴)
16:15 帰宅

初の冬の馬の背頂上にて。このときだけ剣ヶ峰に少しガスがかかった

   毎冬来道しては、道内の冬山にスキー(テレマーク)で登ることにこだわり続けていて、ついに、昨年埼玉から美瑛に移住してしまったyukiさんから、1週間ほど前に、「ニセコの帰りに駒ヶ岳に登りたい」とのリクエストが入る。前日の「恵庭クロカン」の疲れも気にはなったが、こちらの空いている日はこの日しかなかった。これまでもクロカン大会の翌日の登山は良くやっている。なぜか、翌日にあまり疲れが残らないのが不思議だ・・・。

 自分も、まだ駒ヶ岳の冬山には登っていなかった。その一番の理由は、下からずっと歩かなければならないと思っていたことと、冬の記録を目にしたことがなかったからだ。「天気に恵まれなかったら、除雪状態や取り付き地点の下見だけでも」と約束した。幸い、天候にも恵まれ、3時間弱で、初めての冬の馬の背まで登り(1)さらに940地点まで登ることができた。


 幸い、朝から剣ヶ峰まできれいに見えていた。コースは、夏道コースを考えた。どこまで除雪が入っているかが問題だった。しかし、幸い、登山ゲートの1kmほど上で、造材作業をしていて、施錠はされていたが、登山ゲートまで入ることができた(2)(未確認だが、例年ここまで除雪されているようだ?)。ここからなら、6合目登山口までは2.5kmである。さらに、馬の背までも2.5kmだ。もっと下の方で除雪終点を覚悟していただけに、非常に助かった。

 しかも、昨日か一昨日にでも入ったと思われる2人のスキーのトレースも、数人のスノーシューのトレースも残っていた。「冬でも登る人がいるんだ」と認識を新たにした。
 スキーを履いて、造材作業のために除雪されている林道を歩き始めた。 造材作業の先は、除雪されていないが、スキーとスノーシューのトレースが続いている道を進む(3)


やがて、5合目に立つ標識の前を通過(4)この手前の左から、どこから登って来たのか不明だが、複数のスノーシューーのトレースが合流していた。
その先で、「駒ヶ岳防災機能強化治山事業」の看板が立っている。駒ヶ岳の全容をカメラいの覚める(5)ところどころに青空も見えているので、なんとか登頂できそうな感じだ。


5合目から、冬の方が険しい感じの剣ヶ峰をズームでカメラに収める(6)。1時間30分で、夏は車で入って来れる6合目登山口に到着(7)
ここから斜度はきつくなるが、あとは夏に歩きなれた2.5kmだ。さらに、1時間半もあれば馬ノ背までは上がれるだろう。ただ、風が強いのが気がかりだ。
前日の「恵庭クロカン」の疲れは全く感じることのないペースで登ることができた。

 7合目付近で、自然に生えたカラマツ帯と剣ヶ峰をバックに(8)。さらに登って行くと、後ろに凍結した大沼と小沼が見える。このときはまだ周りの山はガスで覆われていた(9)


 強風の中を、9合目まで来ると、剣ヶ峰も近くなってくる。上空の空が暗くなってくるのが気に掛かる(10)
 2時間35分で馬ノ背に到着。昨年2回もその頂上に立った砂原岳も、暗い空をバックに姿を見せてくれていた(11)
 yukiさんは、馬ノ背と火山観測施設の立つコブの間から続く谷地形の雪の状態を見たいと言う。できれば、雪付きの良いその中を滑り下りることができるかもしれないという読みだった。脱いだスキーを履き直して、後を追う。


 アイスバーンの上を火山灰が覆う斜面を登って行き、940地点まで達した。昨年秋に、40年ぶりにその上に立った剣ヶ峰の迫力が凄い(12)
 そこまで上がったら、風がなかったので、シールを剥がしたりするのに、助かった。
谷地形の上から下を見たが、どうも登山道への合流が難しそうに見えた。(ところが、この時点で地図を見ておけば、その谷地形は6合目登山口へ続いていることが分かったのだが、後の祭り。帰宅後、GPSトラックログを見て愕然とした。)


東側を振り返ると、馬ノ背の向こうに、隅田盛が端正な形で聳えていた(13)
いよいよ下山開始。上の方はアイスバーンなので、回しやすかったが(14)馬ノ背は通らないで、登山道の西側斜面のカラマツ帯へ入ると、雪質がモナカ雪で、思うようにターンができない。登っているときから、この雪質ならターンを楽しむことはできないと思っていた。案の定、ターンしようと力を入れると雪面が割れて、テールが引っ掛かる。安全第一で、カラマツの間を掻い潜りながら慎重に滑り下りる。

 雪がパウダーだったら、カラマツの低木の間を掻い潜りながら、快適な滑降を楽しめそうな斜面だった。来シーズンの、雪の良いときにでも再訪したいとおもった。
 また、地形の読みのミスで滑り損なった6合目登山口へ続く谷地形も、春のザラメの頃にも楽しめそうな感じだ。3時間で登れるなら、林道に雪が残っている3月にでも行ってみようかとも思った。

 それでも、スキーの下りは速い。6合目登山口で10分ほど休んでも、わずか55分でゴールできた。

 下山後、yukiさんが、砂原岳の登山口も偵察したいということで、お付き合い。さわら斎場の方から入ってみたが、望洋の森登山口の1.7km手前T字路までで除雪が終わっていた。しかし、砂原岳はいつも風が強く、登山道尾根は冬でも地肌が露出していて、上の方は岩崖もあり、スキー登山は無理だと思った。こちらは、下はスキーでも、昨年12月の経験でも5合目以上はアイゼン・ピッケルの世界だ。
そこで、解散し、お互いに帰路に就いた。自分は、森町のちゃっぷりん館温泉に寄って帰った。


 
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