砂原岳 (1112m)C
剣ヶ峰を右に見ながら、砂原岳の岩場へ続く7合目付近の尾根を登る(1) |
7:00 函館発
8:10 砂原・望洋の森入口
登山 | 地点 | 下山 |
8:20
9:25
10:30
11:20 |
登山口
西円山分岐
8合目岩場
頂上200m手前 |
13:05
12:25
11:50
11:25 |
3:00] | 所要時間 | [1:40 |
13:40 ちゃっぷりん館(入浴)
15:00 帰宅
|
仕事が休みだったSHOさんと二人で、望洋の森コースから砂原岳を目指した。
今年だけで3回目の砂原岳だが、冬には駒ヶ岳も砂原岳も登ったことがないので楽しみだった。岩場から上は夏に比べて迫力と厳しさが増し、緊張しながらも、冬山の醍醐味を味わうことができた。
一昨日の袴腰岳の失敗を教訓に、プラブーツ、12本爪のアイゼン、ピッケル、冬用ストック、カンジキ等、本格的な冬山装備で臨んだ。しかし、カンジキの出番はなく、5合目より上はアイゼンに助けられた。8合目の岩場からは、まさに氷雪の世界で、アイゼンとピッケル、さらには、万が一の場合に備えて、冬山の大ベテランであるSHOさんとアンザイレン(ロープで繋がること)で登った。
北西の風が強く、とくに8合目の岩場から上は、強風の上にホワイトアウトになり、頂上手前200mの火口原分岐標識のところで撤退した。岩場までの下りは、正面からの強風と闘いながら、ホワイトアウトの中、登りのピッケルの穴を見失わないようにして下山した。
岩場下からは、ホワイトアウトもなくなり、緊張から解き放たれ、風は強かったが、本格的な厳しい冬山登山の余韻を味わいながら下った。
国道5号線から森町尾白内へ向かう道路の途中から眺める剣ヶ峰と目指す砂原岳を眺める。上空は曇ってはいるが、なんとか登れそう(2)。
登山口となっている砂原地区の望用の森へ向かう途中の畑地から砂原岳を眺める(3)。
登山口へ着いたら、室蘭ナンバーの車が1台あって驚いた。本格的な冬装備で出発。
登山道には、先行者の足跡と、先週末のものと思われる太いタイヤのMTBを押して歩いている二人のトレースと乗って下ったタイヤ痕もあった。
40分ほどして、西円山が見える東屋の建つピークに到着し、最初の休憩(4)。MTBのトレースはこの少し先まで続いていた。
さらに20分ほどで、西円山分岐に到着。薮の中に続く登山道尾根とその上の5.5合目ピークを見上げる(5)。この時点では、先行者の姿は見えなかった。
薮の中の登山道を抜けると5合目に到着。眼下の砂原市街地と噴火湾を見下ろす。左下は西円山と登山道(6)。雪が固くなったので、ここでアイゼンを付ける。
少し登ると、上から先行者が下りて来た(7)。アイゼンとピッケルを持っていないので、8合目の岩場で撤退したとのこと。リュックに1mほどのゾンメルシー(短いスキー)を括り付けていたが、とても使える状態ではなかった。
右手に剣ヶ峰を見ながら鉄杭の間の登山道を登って行く(8)。核心部の8合目の岩場を見上げる(9)。
いよいよ核心部の8合目の岩場の下(10)
8合目の岩場は風が当たらないので、腹ごしらえをして休憩し、眼下の森町市街地方向を眺める(11)。
ここにカンジキとストックをデポし、アイゼン・ピッケルで登ることにし、冬山の大ベテランのSHOさんが持参したロープと装備で、万が一に備えてアンザイレンをしてくれる。
氷雪で覆われた急な岩場を登る。夏場はロープが設置されているが、雪の中に埋もれたいた(12)。
このあとも、稜線に出るまでは、非常に急斜面だったが、アイゼンの効き具合に安心感を抱きながら登って行く。
氷で覆われた岩場の根元をトラバースしながら頂上を目指す。しかし、風が強い上に、だんだんガスに覆われてホワイトアウトになってくる(13)。
頂上手前200mほどのところに昔の火口原へ下りていく道の分岐標識をバックに、記念写真を撮る(12)。
あと10分も登ると頂上へ着くのだが、周りは全く見えなくなってしまったので、ここで撤退を決める。期待していた火口原も剣ヶ峰も見えなかった。
下山は、正面から風を受けながら、足下の登りのピッケルの穴だけを頼りに岩場まで下った。岩場まで来たらガスが晴れた。
下山後は、森町のチャップリン館で体を温め、疲れを癒して帰路に就いた。