伏美岳(1792m) D
<芽室山の会コース> 単独 15,8.5
C05,6.19〜20「伏美岳〜ピパイロ岳〜1967峰〜北戸蔦別岳」
B04,6,11の「伏美岳」
A02,05,03の「伏美岳〜妙敷岳〜トムラウシ山」
@94.9.04の「伏美岳〜ピパイロ岳」

予定にはなかったが、朝の内は天気が良かったので、10年ぶりに登ったが、展望は優れなかった。

登山地点下山
7:15
8:35
9:50
登山口
5合目
頂 上
12:10
11:15
10:30
[2:25]所要時間[1:40]

13:00 新嵐山荘(入浴)

GPSトラックログ
 日高山脈北部に位置し、幌尻岳までつながる縦走路の起点になっている伏美岳。比較的容易に日高山脈の核心部に入れ、 中日高と北日高の山々とカール地形が一望できる展望の山である。伏美岳までの登山道は、芽室山の会が1977年(昭和52年)に17年の歳月をかけて完成させ、同時に伏美岳避難小屋も建てている。

 伏美岳は山麓の伏美地区の名にちなむ。伏美は伏古村と美生村から一字ずつ取っての命名とのこと。ピパイロ岳は源流となる美生川のアイヌ語ピパイロペッ(沼貝の多い川の意)に由来するとされる。

 良く利用する芽室公園の駐車場に泊まり、休養日にするつもりでゆっくり起きた。早朝の芽室公園を散歩していたら、日高山脈の山並みが見えている。明日以降の予報は、雨絡みだ。

 予定には入れてきてなかったが、手軽に登れて、北日高の山々を一望できる伏美岳を目指した。 調べめて見たら、これで5回目だが、戸蔦別岳まで縦走して以来、10年が経過していた。 

 上美生辺りから、道路の正面に妙敷岳(おしきだけ)と連なった伏美岳が見える(1)。     
 

 伏美岳避難小屋の前で水を汲んで登山口へ。すでに車が3台停まっていた(1)
 1150m付近まで急な登りが続く。やがて斜度が緩み、6月下旬に登った時にムラサキヤシオの回廊だった林の中を進む。両側にその木がずっと続いていた(2)


 登って行くと、右手にはトムラウシ山(4)が、左手には妙敷岳が見える(5)この両山は、02年5月に、稜線上の残雪を利用して登っている。
 

 1224付近で、5合目標識(6)そこを過ぎ、1250付近から再び斜度が急になる。この辺りになると、上空に日高側からの雲が広がって来るのが気に掛かる。
 山頂手前で振り返っても、剣山や十勝平野も霞んでいる(7)上から、同年代のご夫婦が下りてくる。「風が強かったです」とのこと。


 山頂付近には、ナガバキタアザミ(8)とウメバチソウ(9)が咲いていた。これらの花が咲くと、山はすでに秋の気配となる


 2時間35分で、誰もいない5回目の頂上に到着。案の定、主稜線の上は雲で覆われていて、すっきりと見えないのが残念。隣のピパイロ岳はまだしも、幌尻岳は雲に隠れていた(10)
 その左奥には、前日に眺めた札内岳〜エサオマントッタベツ岳も見えるが、これもすっきりしない(11)。 


 南東隣の妙敷岳の向こうには、十勝幌尻岳が見えている(12)
 上空は、まだ陽光に恵まれているが、ものすごい突風が吹いてくる。風を避けて休んでいると、反対側から縦走装備の男性が到着。1泊で1967峰まで行って来たと言う。朝はとてもきれいに見えていたらしい。

 苫小牧のMiさんという方で、拙筆の連載記事を楽しく読んで下さっているとのこと。「66歳の上司に、なんとか、北海道百名山を登らせてあげたい」という話に感動。残り6座の中に、難関の1839峰とイドンナップが残っているとのこと。ヒントになればと思うことを少し話してあげた。 彼に、シャッターを押してもらい、先に下山を開始(13)


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