伏美岳(1792m) D
登山 | 地点 | 下山 |
7:15
8:35
9:50 |
登山口
5合目
頂 上 |
12:10
11:15
10:30 |
[2:25] | 所要時間 | [1:40] |
13:00 新嵐山荘(入浴)
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日高山脈北部に位置し、幌尻岳までつながる縦走路の起点になっている伏美岳。比較的容易に日高山脈の核心部に入れ、 中日高と北日高の山々とカール地形が一望できる展望の山である。伏美岳までの登山道は、芽室山の会が1977年(昭和52年)に17年の歳月をかけて完成させ、同時に伏美岳避難小屋も建てている。
伏美岳は山麓の伏美地区の名にちなむ。伏美は伏古村と美生村から一字ずつ取っての命名とのこと。ピパイロ岳は源流となる美生川のアイヌ語ピパイロペッ(沼貝の多い川の意)に由来するとされる。
良く利用する芽室公園の駐車場に泊まり、休養日にするつもりでゆっくり起きた。早朝の芽室公園を散歩していたら、日高山脈の山並みが見えている。明日以降の予報は、雨絡みだ。
予定には入れてきてなかったが、手軽に登れて、北日高の山々を一望できる伏美岳を目指した。 調べめて見たら、これで5回目だが、戸蔦別岳まで縦走して以来、10年が経過していた。
上美生辺りから、道路の正面に妙敷岳(おしきだけ)と連なった伏美岳が見える(1)。
伏美岳避難小屋の前で水を汲んで登山口へ。すでに車が3台停まっていた(1)。
1150m付近まで急な登りが続く。やがて斜度が緩み、6月下旬に登った時にムラサキヤシオの回廊だった林の中を進む。両側にその木がずっと続いていた(2)。
1224付近で、5合目標識(6)。そこを過ぎ、1250付近から再び斜度が急になる。この辺りになると、上空に日高側からの雲が広がって来るのが気に掛かる。
山頂手前で振り返っても、剣山や十勝平野も霞んでいる(7)。上から、同年代のご夫婦が下りてくる。「風が強かったです」とのこと。
山頂付近には、ナガバキタアザミ(8)とウメバチソウ(9)が咲いていた。これらの花が咲くと、山はすでに秋の気配となる。
2時間35分で、誰もいない5回目の頂上に到着。案の定、主稜線の上は雲で覆われていて、すっきりと見えないのが残念。隣のピパイロ岳はまだしも、幌尻岳は雲に隠れていた(10)。
その左奥には、前日に眺めた札内岳〜エサオマントッタベツ岳も見えるが、これもすっきりしない(11)。
南東隣の妙敷岳の向こうには、十勝幌尻岳が見えている(12)。
上空は、まだ陽光に恵まれているが、ものすごい突風が吹いてくる。風を避けて休んでいると、反対側から縦走装備の男性が到着。1泊で1967峰まで行って来たと言う。朝はとてもきれいに見えていたらしい。
苫小牧のMiさんという方で、拙筆の連載記事を楽しく読んで下さっているとのこと。「66歳の上司に、なんとか、北海道百名山を登らせてあげたい」という話に感動。残り6座の中に、難関の1839峰とイドンナップが残っているとのこと。ヒントになればと思うことを少し話してあげた。 彼に、シャッターを押してもらい、先に下山を開始(13)。