伏美岳(1792m)〜トムラウシ山(1477m)〜妙敷山(おしきやま)(1731m) 
(芽室山の会コース〜吊り尾根ルート) グループ(4名) 02,05,03

94、9、04の「伏美岳〜ピパイロ岳」のページ

単独行の予定が次々と3名の同行者が現われ、鬼退治に出かける桃太郎の心境で、残雪期」しかできないハードな北日高山行を楽しむ。

まずは伏美岳へ
登山地点
5:30
8:05
伏美岳登山口(730m)
伏美岳(1792m)着
[2:35](所要時間)
トムラウシ山ピストン
往路
地点
復路
8:25
9:05
10:04
伏美岳(1792m)発 
最低コル(1320m)
トムラウシ山(1477m)着
12:30
11:22
10:33
[1:39]
(所要時間)
[1:57]

妙敷山へ
登山地点下山
13:30
13:43
14:26
伏美岳(1792m)発
最低コル(1570m)
妙敷岳(1731m)着
----
15:34
15:00
[0:56]
(所要時間)


妙敷山最低コルからチラバースして下山
下山
地点
15:50

16:55
最低コル(1570m)
(夏道へトラバース)
伏美岳登山口
[1:05](所要時間)

★総行動時間 11時間25分
 8年前に初めて北日高の山に登ったのが、伏美岳〜ピパイロであった今回は白い日高山脈を眺めたくて、伏美岳再訪と残雪期のこの時期にしかできない伏美岳の両側に延びる稜線続きの妙敷岳とトムラウシ山へ(1)のダブルピストンの日高山行である。

 手始めに、伏美岳〜ピパイロに登ったときに気になっていた伏美岳の隣に聳える妙敷山をねらって情報を集めていたが、4/29に妙敷山に登ったML仲間から「日帰りで伏美岳から妙敷山とトムラウシ山に登った人がいた」という情報をいただき、すぐに地図を開いて検討する。
1400m付近からのトムラウシ
 やはり、伏美岳〜ピパイロに登ったときに、伏美岳から北東に延びる稜線の最高ピークに大雪の名山同じ名前のトムラウシ山があるのも気になっていた。「プラス4時間、正味10時間、トータル12時間もあればなんとかなるであろう」と、単独で挑戦するつもりで出かけた。

 前日、仕事がおわってから17時に函館を出て、国縫〜新夕張間を高速で繋いで、500kmの道のりを6時間半、その日の内に芽室町の上美生まで走って、夜を明かす。次の朝、避難小屋に着くと、そこにはピパイロまで行くというこれまで何度か同行登山をしたことがある「北海道の山ML」の5名が朝食を摂っていた。

 彼等に先駆けて、5時に出発すべく登山口へ到着すると、私がMLへ流した行動予定を見て、急遽予定を変更してこちらに来たと言うganさん(美笛峠〜漁岳までの同行縦走した体力派で、実は8年前のピパイロ岳の頂上で逢って1時間ほど二人きりで話していることが6年後に判明)とその友人Kiさんがいるではないか・・・心強い同行者を得て3人で出発する。そのとき、登山口にいた精悍な顔をした男性の存在も気になっていた。  

まずは、伏美岳へ1400m付近からの伏美岳
1400付近から妙敷山 5:30、ganさんを隊長として、まずは伏美岳を目指して登山口を出発する。雪のない夏道から徐々に残雪が現れ、1000m付近からはほとんど雪の上の歩きになる。900m付近から傾斜の緩む1200m付近までは、かなりの急傾斜である。先頭を歩くganさんの体調が思わしくなく、ゆっくりペースで登る。右側に、最初にピストンをするトムラウシ山を(2)、左側頭上に白い端正な妙敷山を見ながらの登りである(3)。

 再び傾斜が急になり、頭上に 伏美岳の頂上が見える1400m付近で(4)、後ろからもの凄いペースで登ってくる男性がいる。こちらが出発するときに登山口にいた男性である。その男性に、「もしかしたら、北海道の山MLの方ではないですか?」と尋ねられて、名乗ると、私のHPをいつも愛読している方で、私のMLに流した行動予定を目にして、同行するつもりでやってきたという初対面のEi@名寄さんとのことである。私と会えたことが相当に嬉しいらしく、感激の握手を2度もされてこちら方が大感激である。単独で挑戦するつもりが、思わぬ心強い3名もの同行者が現れて、桃太郎の鬼退治の心境である。

 前回1時間50分で登った伏美岳にゆったりペースの2時間35分掛けて到着。お陰で、前夜の長距離運転と寝不足のハンディも感じないままの快調な登りである。最後は、8年ぶりのまだ雪に覆われた北日高の展望を楽しみに走るようにして頂上へ・・・。見える見える、まだ雪の覆われた白いピパイロ〜1967〜北戸蔦〜戸蔦別〜幌[尻(5)〜エサオマン、妙敷山の向こうに札内〜勝幌(6)、その奧にカムエクや1839の峰々。さらにはイドンナップやナメワッカ・・・。右側から後ろには、やや雪の少ないチロロ〜ペンケヌーシ〜芽室〜剣などの山々・・・慌ててカメラに収めて3人の到着を待つ。幌尻岳と戸蔦別岳をバックに記念写真を取って休憩(7)。

妙敷山の向こうに見える十勝幌尻と[札内岳

つづく



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