貧乏山C(501.0m)〜横津岳(1167m)K〜770峰〜楢山(529.2m)A<循環縦走>
5:20 自宅発
6:10 カリマ林道ゲート手前
登下山 | 地 点 |
6:20
7:20
10:15
10:45
11:30
12:05
12:20 |
ゲート手前
貧乏山
横津岳着
〃 発
770峰
楢山
ゲート前 |
[6:00] | 所要時間 |
15:00 帰宅
|
これまで冬の横津岳は、今は閉鎖された旧横津岳国際スキー場からと現在営業している函館七飯スノーパークからだけで、下から登ったことはなかった。
今回は、
岳友myuさんのスノーシューでの記録を参考に、
カリマ林道ゲート〜貧乏山〜横津岳〜楢山と、苅澗川の源流部をぐるっと回ることになる循環縦走に(1)、山スキーでトライしてみた。横塚岳と楢山の途中の770峰は通称・三角山と言われ、最近この山に登る人も増えてきているので、ついでに新ピークゲットも兼ねた。
天候に恵まれ、雪質も朝の内や上の方は30cmほどの新雪パウダーだった。幅広のスキーなので、20ほどのラッセルで登ることができた。ロングコースだと思ったが、意外と楽勝で、結局登り3時間55分、下り1時間35分、山頂での休憩時間も含めて6時間で回ることができた。
○まずは、貧乏山を目指す
カリマ林道ゲートまで除雪されていることは、仲間に加えてもらった
2週間前の函館マウンテンクラブと札幌ロビニア山岳会との合同登山会のときに分かっていた。その除雪されている道路の入口を探しながら走ったら、城岱スカイラインへ続く道路の標高点166地点に入口があった。
除雪されているのは、楢山の方で伐採作業が行われているらしい。ゲート手前100mほどの所に、1台だけ駐車可能なスペースがあったので、そこへ車を停めてスタート(2)。
2週間前にはかんじきで歩いたカリマ林道だが、今回はスキーで進む。登って行くと、左手に軍川地区の平地や小沼・大沼の向こうに乙部岳〜遊楽部山塊の連なりが見える(3)。
ちょうど1時間で、2週間ぶりの貧乏山に到着。前回は駒ヶ岳が見えなかったが、今回はくっきりと見え、前回設置した山頂標識と共に、貧乏ならぬ、非常にリッチな眺めに恵まれた(4)。
○広大な植栽地の中を登り、横津岳へ
この貧乏山を含めて横津岳西斜面の880m辺りまでの一帯は、大規模な植栽地となっている。朝日に向かって緩やかな斜面を快調に進む(5)。 左手にはつねに駒ヶ岳が見えて、開放的な景観の中の歩きが続く。どこでも歩けるが、なるべく頂上への尾根地形を進むようにしたが、その地形もはっきりしないこともあり、ときどきGPSの世話になる。。
林の中に入る手前の、標高750m付近で、駒ヶ岳をバックに自撮り。噴火湾の右向こうに羊蹄山も見えた(6)。
林の中へ入ったら、開けた斜面もある(7)。そこを抜けたら、再び広い植栽地へ出た。880m付近で植栽地は終わり、その先はダケカンバ林の中の歩きとなる(8)。
青空をバックに、霧氷を纏った枝を広げるダケカンバ(9)。スキー場から登って来ると通過する1035ピークから続く斜面を登り切ると、横津岳の頂上と対面(10)。ここまでくると、スキー場から何度か登っているコースと同じになる。
やがて、スキー場からの昨日のものと思われるすきーのトレースにぶつかる(11)。1029コルへ下って、森林限界の上の頂上を見上げる(12)。この先は、いつも風が抜けるところなので、ヤッケを着こむ。雪面はクラストしているが、ガリガリという状態ではなかった。
スタートして4時間に5分のお釣りの来る3時間55分、氷雪を纏った厳しい姿の航空レーダー施設の建つ頂上に到着(13)。
函館山と津軽海峡を見下ろす(14)。左から鹿部丸山〜熊泊山〜泣面山と太平洋(15)。
レーダー基地の入口は、北西の風が遮られ、除雪がされていて、南向きなので、休憩には最高の場所だ(16)。腹ごしらえに食べた磯辺餅(17)。木地入口の門扉の支柱にまとわりつく自然の造形(18)。
○楢山を目指して、770峰(通称三角山)を通過する尾根を下る
30分ほど休憩して、下山を開始したら、下からスキー場のゴンドラ利用のスキー登山の4人がやってきた(19)。鹿部丸山へ縦走して、林道利用で精進川の方へ下るとのこと。自分も同じコースを歩いたことがあるが、鹿部丸山から林道を使わずに斜面を下りた。その時に非常に木の間隔が狭くて苦労したことを思い出し、林道利用がベストだと思った。
下のレーダー施設のピークへは登り返さずに、手前から左に下りる。その下には格好のゲレンデが広がっている。まだ新雪なので、気持ちよいターンを楽しむことができた(20)。
雪山では良くやる失敗なのだが、今回も滑りを楽しんでいるうちに、本来下らなければならない770峰へ続く北西尾根でなく、その左の西尾根を滑り下りていた。
GPSで確認して、進路変更をしてトラバース気味に滑り降りる。幸い、950m〜800mの間は急斜面なので、そこをトラバースしながら滑り降りる形となった。、
急斜面のトラバース最中に端整な形をした770峰(通称三角山)が見えた(21)。その右下に尾根が続いているので、さらに斜めに滑り降りる。
コルからは、登り返さなくても、そのピークを巻くようにかわして下りることもできたが、最近登る人が増えているので登頂することにした。コルから標高差40mほどなので、シールを付けないでジグを切りながら登ったが、今回のコースでもっともきつかった(22)。ピークには追いンクテープも結ばれていた。
ここから滑り降りて、楢山へ繋がる尾根へ進む。その先の尾根はくねくね曲がっているの要注意だ。おまけに、緩やかながらも登り返しもある。
646ポコとのコルからは、植栽地になっているが、登り返さなくてはならない。それでも、新雪が解けてきているので、登りやすかった(23)。
646ポコから振り返ると、超えて来た770峰とトラバースしながら滑り降りた急な横津岳北西斜面が見えた(24)。
646ポコからは、作業道が続いているので、それをたどった。
楢山手前のコルから楢山山頂を見上げる。その右下を通る作業道を登り返す(25)。
楢山には、夏に1度登って三角点を見つけているが、2度目の頂上を踏む。
山頂からは再び駒ヶ岳と対面(26)。あとは、林道を滑り下りる。しかし、下の方で林道は大きく戻るように迂回しているので、そちらへ行かずに林の中を抜けて、車の所へ直接下りてゴール。