礼文島トレッキング(8時間コース+礼文林道)  
<スコトン岬〜鴛泊フェリーターミナル>  単独  13、7,3
@98,6,27の礼文岳&駆け足花散策へ
A07,6/4〜8利尻・花巡り旅紀行へ
3回目の礼文島は8時間コースと礼文林道のトレッキングに挑戦
6:55 民宿宮島荘発
(路線バスを車で追い掛けて
 船泊で追い付く)
7:30 スコトン岬到着
登山
地 点
 7:35
 8:25
 9:40
10:20
12:00
12:25
13:25
14:30
15:00
15:25
スコトン岬
ゴロタ岬
澄海岬
召国分岐
アナマ
宇遠内
8時間コース終点
レブンウスユキソウ群生地
礼文林道出口
鴛泊フェリーターミナル
[7:50]
所要時間(30km)
15:40 うすゆきの湯(入浴)
17:15 フェリー出発

 礼文島にはいろいろなトレッキングコースがある(1)その中で、「8時間コース」は、かつては「愛とロマンの8時間コース」と呼ばれ、若者の北海道旅行の定番だったようである。スコトン岬へ向かう始発のバスは、朝6時台にもかかわらず大混雑しており、大勢がスコトン岬から地蔵岩を目指して歩いていたそうだ。コースの開拓は桃岩荘ユースホステルである。

 「愛とロマン」の名称は、ユースホステルで泊まり合わせた見知らぬ若者たちが朝から夕方まで行動を共に、危険な箇所を歩くときは助け合ううちに、男女間に愛が芽生える(こともある)…という由来から名付けられたものらしい。

 昨夜、同じ民宿に泊まった同年代の男性が、48年前の学生時代にのコースを歩いたとのことなので、それ以前からあった古いコースと言うことになる。

 現在は、「愛とロマンの」は付けずに、単なる「8時間コース」と呼ばれるのが一般的となり、8時間コースを通しで歩く人の数は激減したらしい。その理由はさまざまあるようだが、1997年に死亡事故があり、宇遠内以南のルートが変更され、海岸沿いの宇遠内〜地蔵岩(元地)間が通行禁止になってしまったことが大きいらしい。現在は宇遠内から山に入って、礼文林道入口が終点となっていて、23kmほどになっている。

 ○バスに乗り遅れ、民宿の車で追い掛けてもらう

 これで、3回目の礼文島だが、1回目は礼文岳登山と桃岩展望コースとレブンウスユキソウ群生地の駆け足往復。2回目は観光バス利用の妻同行で花巡り。今回は、礼文岳再訪のつもりだったが、前日の利尻山が濃いガスのため、8合目半の避難小屋で撤退したこともあり、礼文岳も次回の利尻山に合わせることにした。そこで、今回は、以前から歩いてみたいと思っていた8時間コースにトライすることにした。しかし、最終フェリーまでの時間の中で温泉で汗を流す時間を取っても8時間半もある。そこで、自分のいつものペースなら、8時間コース(23km)と礼文林道とフェリーターミナルまで(7km)も合わせて歩けると計算した。

 着替えなどの荷物は、民宿の方でフェリーターミナルの親戚の土産物屋さんに預けておいてくれるという。4時間コースの岬巡りをするご夫婦と、1番バスの時刻に民宿の玄関の中で待っていたら、少し早めに停まらずに通過して行ってしまった。諦めて1時間15分ほど後の2番バスを待つことにしたら、宿の車でバスを追い掛けてくれた。船泊で、金田岬を廻ってくるバスと出会って、バスに乗り込んだ。半分以上の座席が塞がっていたが、ほとんどが中高年のトレッカーだった。

○スコトン岬をスタート

 7:30にバスはスコトン岬に到着(2)まず、最北の公衆トイレで用を足してスタート。ほとんどの人が岬巡りの4時間コースの人のようだ。

 他の人たちに先駆けてハイペースで歩き始める。アップダウンのある山道を30kmも歩くなどとは、9年前の四国遍路以来だ。

 バスで通ってきた道路を10分ほど進むと、分岐の標識がある。そこから舗装道路を右へ進む(3)神社の脇を抜けると、鮑古丹の浜が見える
 

 

岬の根元を越えて、鮑古丹の浜へ下る(4)浜の生活道路を歩き、ゴロタ山の手前から再び山への登山道を登っていく。登山道の斜面にはレブンシオガマとエゾカンゾウが咲き乱れている(5)場所によってはチシマフウロやハクサンボウフウやセンダイハギも・・・。後ろを振り返ると同じバスを下りた岬巡りの人たちの姿も見えている。


 後ろを振り返ると、スタートしたスコトン岬とトド島、通過してきた鮑古丹の海岸が見える(6)。登り切ったところが地図上ではゴロタ山だが、「ゴロタ岬」の標柱が立っている。ゴロタの浜の先が鉄府で、その岬の向こうに利尻山が見えている(7)


 ゴロタ岬から崖の上の道を下る。途中のあちこちに距離表示の案内板が設置されているのがありがたい(8)さらに急な階段の道を下ってゴロタ浜へ下って海岸の道を進む。途中に、「高山植物パトロール」と書かれた監視人の乗った車が停まっていた。海岸に高山植物が生えている礼文島ならではの光景だ。鉄府の集落へ入る。トイレ前で休んでいた先行グループを追い越す。鉄府の漁港の先から再び山を越えて上西泊へ下る。この漁港の先が有名な観光地のひとつ澄海(すかい)岬(9)観光バスでやってきた観光客で賑わっていた。

○岬巡りが終わり、長い山道へ


 この上西泊で、岬巡りコースと別れるが、その詳しい案内図が設置されている(10)漁港の先から山へ入るが、ここからアナマの海岸に下りるまではずっと山中の道が続くことになる。山道を登り切ると、林道にぶつかる。そこに設置されている案内板によると「礼文林道まで13km」(11)もうすでに10kmは歩いたことになる。全体の1/3で2時間20分経過。十分時間的余裕はありそうだ。前を一人の女性が歩いている。追い付いて聞いてみたら、地元の方で、こちらより1時間早い6:30にスコトン岬をスタートしたそうだ(12)


やがて、分岐にぶつかる。右の林道は召国へ下りる道で、左の山道へと入っていく(13)。途中で礼文島の固有種レブンソウを見つけて、カメラに収めた。このコースではここ以外では目にすることはなかった。(14)。そこへ反対側から10数名の自衛隊の訓練行軍?がやってきた(15)


山中の気持ちよい道がずっと先まで延びている。正面に見える山は礼文岳のようだ(16)最高地点の300mを越えて、少しずつ下って行くと、これまでには目にすることのなかった樹林帯へと入っていく(17)この島にはこのような林がないものと思っていたので、ちょっと意外な気がした。樹林帯の上の山肌は一面ハイマツ帯となっている。下の方は標高200mなのに、さすが礼文島ならではと感心する(18)

つづく


「北海道山紀行・目次」へ   HOME

inserted by FC2 system