ニペソツ山B(2013m)
<幌加コース> 単独  10,10,1
94,8.02の杉沢コースからの「ニペソツ山」へ
04,6,27の杉沢コースからの「ニペソツ山」へ
08,9,17の幌加コース下見・1662ピークまで
    最高の天候に恵まれ、ロングコースゆえに敬遠されている幌加コースから3回目の頂上へ

4:20 糠平駐車場発
登山地点下山
 5:00
 5:35
 6:30
 7:35
 8:00
 9:00
 9:50
10:30
登山口
林道跡終点
三条沼
展望台
1662ピーク
前天狗岳
天狗のコル
頂 上 
15:45
15:15
14:25
13:30
13:15
12:30
11:35
11:10
[5:30]所要時間[4:35]

16:00 幌加温泉鹿の湯(入浴)
18:00 層雲峡駐車場(泊)

GPSトラックログ
(地図上の登山道と途中大幅に違っている)
 1年に一度か二度しかないような最高の天候に恵まれた。道内の山で一、ニを争う人気の山に、ロングコースゆえに敬遠されている念願の幌加コースからトライした。

 自家用車が普及する前の、十勝三股までの鉄道やバスを利用してこの山に登った時代は、このコースがメインルートであったのだろう。当時もよほど健脚でなければ日帰りは難しかったようだ。今では、年に数人しか歩かないマイナーコースになってしまったが、踏み跡はまだしっかりしている。

 2年前のガスで山が見えない日に、このコース途中の1662ピークまで下見をしておいたが、ようやくその成果を生かすことができた。

 雨での停滞と先日のウペペサンケ山で3連泊となった糠平公共駐車場を暗い内に出て、登山口を目指す。国道273号線から別れて、幌加温泉へ向かうと、右手前に林道分岐があり、登山口の標識が立っている(1)。車は、そこから200mほどしかは入れないが、広い駐車スペースが用意されている。

○まずは、2年前にも歩いた1662ピークを目指す

 長丁場なので、熊対策に笛を吹きながら、暗い内にスタート。ぎりぎりヘッドランプの必要のない明るさだったが、徐々に夜は明けてゆく。ユウンナイ川沿いの2.5kmほどの廃道化した林道歩きの後、登山道と言うよりは踏み跡へと入っていく。2年前の自分が歩いた後に、1250mまでは笹刈りがされているので、前回のように踏み跡を探しながらという苦労はなくなっていた。前回道を見失って40分もウロウロした倒木帯のヘアピンカーブには、直進しないように新しい指導標が設置されていた。

 1時間半ほどで、無名の沼に引き続いて、紅葉に彩られた三条沼が現れる。まさに、奥深い静かな秘沼である(2)そこを過ぎて、笹で覆われた広い針葉樹林の尾根に上がって行く。ただし、この沼のかなり手前の1000m付近から1500m付近の間は、地形図の登山道と実際の登山道とは大幅に違っているので注意が必要だ(トラックログ参照)、

 1250m付近から倒木で時々寸断された急斜面を登っていくと、平坦な台地上に広がる針葉樹林帯へと入っていく。見通しも利かず、現在地の確認もできない、しかも高度を稼げない鬱蒼とした林の中の踏み跡を辿る歩きが1km以上は続く・・・・・・もし、踏み跡を見失ったら、なにを目標に進んだらいいのか不安になるところである。幸いところどころに古い赤テープがぶら下がっている(3)
 ようやくその針葉樹林帯を抜けると、丈の高い笹藪の中に踏み跡は続き、シャクナゲ尾根へと向かっていく(4)

 1500mを超えると、顕著な尾根となり、足元からスッパリと切れ落ちた崖の上に出る。ここが、展望台で、ニペソツの東壁と天狗岳を対面できる展望台である(5)

 南側には、前日登ったウペペサンケ山も見え(6)、更に東側には、上が真っ平らな軍艦山とその向こうにクマネシリ山塊のおっぱい山(ピリベツ岳と西クマネシリ岳)ほかの山並みが見える(7) その先は、深い笹藪の中の急登となる。やがてハイマツやダケカンバが出現し、やがて、1662ピークへ到着する。正面には、前天狗までの斜面が現れる(8)。そこからコルまでの下りはハイマツ帯の尾根だが、コルから前天狗までは、沢地形の中の草付き斜面を登るようである。

つづく

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