熊野古道8日目(小辺路)・三浦口〜伯母子岳〜大股<17km>
 単独 2014、5.26
 
8:00 農家民宿山本発
時刻
地点
 8:05
 8:20
 9:55
10:45
11:55
13:30
14:00
三浦口
伯母子峠登山口
水ヶ元茶屋跡
上西家跡
伯母子岳
萱小屋
大股
[5:55]所要時間(正味)
14:30 民宿かわらび荘(泊)
14:45〜16:00 野迫川温泉(入浴)

 今日は熊野古道で最も高い標高差900m超の伯母子峠(1220m)越えである。当初の計画では、次の水ヶ峰も越えて高野山までの34kmを一気に歩く計画だった。しかし、予備日が1日空いている。さらに、今日は雨予報だったので、無理しないことにした。そこで、伯1220m母子岳から下りた大股の「民宿かわらぎ荘」に予約を入れた。 峠からすぐの伯母子岳(1344m)は、三百名山巡りで大股の方から登っている。時間的余裕もあるので、再訪も予定に入れたので、標高差1000超の登山モードとなる。

 民宿のご夫妻といろいろおしゃべりをしながら、おいしい朝食をいただく。ご夫妻のお人柄やおもてなしの心遣いがうれしく、今回の旅でもっとも印象の良い宿となった。
 8:00、夫妻と一緒の写真に収まり(1)古道の接続点の三浦口まで送ってもらってスタート。県道を1kmほど歩く。五百瀬にある南朝史跡・腰抜田の由来の説明板を読み(2)伯母子峠登山口を目指す。

 15分ほどで、伯母子峠登山口に到着。いよいよここから伯母子岳頂上まで標高差1000m超の登山モード開始(3)
 やがて、待平屋敷跡に到着。ここには、1軒屋で茶店がを営んでいたという(2)


 待平屋敷跡の先の急な登りは、石畳の道が続く。ここまでもずっとそうだが、急な道には土の流れを防ぐためか、石畳や石段が敷かれているところが多い(3)
 この小辺路にはそれぞれの地点までの距離が表示された石造りの道標が立っている(4)。また、崖崩れを補修・整備しているところも多い(5)


 やがて、地蔵堂がポツンと建つ水ヶ元屋敷跡に到着(6)標高900mくらいまではどんどん高度を稼げたが、その後は平坦な道が長かった。

 標高1000mほどのところに、広範囲に石垣が張り巡らされた上西家跡に到着。一軒の敷地としては、これまで歩いて来た中で最大である。敷地の中にもずっと道が続いていたのでそちらを歩いてみた。家の周りは広い畑で、養蚕も営んでいたという。この高さにある旅籠は旅人や馬子たちに非常にありがたがられ、大いに賑わったという。ここは昭和10年ごろまで人が住んでいたらしい(7)

 崖崩れで、道がなくなりそうなところもあった。いずれ、ここは迂回路を作らなければならないだろう(8)
 11:40、トイレと山小屋のある伯母子峠(1220m)に到着(9)ここから、さらに2回目となる頂上を目指す。ただし、前回伯母子岳に登った時は、峠からの道ではなく、古道を下った先の分岐からだった。
 道沿いには、ヤマツツジのほかに北海道では見られない清楚な感じが好きなシロヤシオツツジがちょうど見ごろを迎えていた。ちなみに、この花は、皇室の愛子様の御印でもある(10)


 11:55、峠から15分で、ヤマツツジが満開の伯母子岳(1334m)へ到着(11)日本二百名山のこの山に登ったのは、前回は5年前の6/19だったが、やはりヤマツツジが咲いていた。
 頂上からは高野山方面の山並みの展望が広がっていた(12)。 再び、峠へ戻り、山小屋で休憩がてら腹ごしらえをする。
 山小屋から出たら、弱い雨が降ってきた。普通ならカッパは要らない感じだが、寒かったので上下しっかり着た。


 途中の伯母子岳への登山道の分岐から大股までは、5年前に歩いた道である。そのときの覚えのあるが、萱小屋跡の山小屋である。そのときは、昔そこに住んでいたという女性がこの山小屋の建築工事をしていて、いろいろお喋りした。それが、すっかり完成して、利用されているようだった(13)。 急な坂を下って行くと、大股の集落が見えてくる(14)


てっきり予約した民宿かわらぎ荘が集落の中にあると思ったので、川縁の道を奥へ進んだが見当たらない。電話しようにもずっと携帯は圏外のままだった。今日のゴールであるバス停へ出たら公衆電話があった。14:00、およそ6時間の余裕のゴールだった(15)。雨はいつの間にか止んでいた。
すぐに車で迎えに来てくれたが、宿は大股の集落の中ではなく、野迫川温泉の方へ向かう道の途中だった(15)
その奥の野迫川温泉へ希望があれば送り迎えしてくれるというので、お願いして、チェックインしてすぐにお願いした。温泉から出る頃には、雨が本降りになって、夜通しずっと降り続いた。
夕食は、写真を撮る前にうっかり食べてしまったが、鴨鍋と鮎の塩焼きと鮎の唐揚げのマリネだった。〆のおじやも美味かった。

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