金剛山(こんごうざん)(1125m) <奈良県> (日本二百名山) 09,6,1 |
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前日の大和葛城山から望む頂上を雲に隠した金剛山 |
頂上北西下の国見城趾に立つ頂上標識〜後は大阪方面 |
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・大阪府と奈良県を跨ぐ金剛・葛城山脈の最高峰。大阪のどこからでも眺められ、関西人なら知らぬ者はないほど有名な山だとか。また、楠木正成の物語を秘めた山でもある。 ・久しぶりの爽やかな快晴。まずは、昨日の雨で登り残したこの金剛山へ。5:10にスタートし、伏見峠経由登山道を登り、千早城址経由登山道を下って縦走し、バスで移動した。山そのものが史跡になっていて、頂上には1500年以上も前に創建された葛木神社や転法輪寺が建ち、国見城址もある。麓近くの千早城址には楠木正成を祀った千早神社もある。 ・そのような歴史的背景なのか、頂上には、「金剛錬成会1000回以上登拝者」の名札をずらっと並べた大きな掲示板が立っている。トップは10000万回以上が一人。その側には登拝証明印を押してくれる建物まであり、そこへ次々と汗を流した人がやってくる。平日なのに、早朝の5時から車が30台も停まっていたし、下りの最初から最後まで木段の続く急なコースからも次々と登ってくる。ほとんどが空身である。乗ったバスも満員。車もあちこちの駐車場が満杯。バスと駐車場が大儲け? ・次の伯母子岳へ移動中に4連発のハプニングに見舞われる〜まずは、崖崩れの通行止めにぶつかる。それがすべての始まり。<1発目>〜迂回路を勘違いして、カーナビも対応できない林道へ。どんどん狭くなり、戻ることもできず深みにはまって行く。<2発目>〜ギリギリ通れそうな狭い橋のコンクリート部分にタイヤをぶつける。その反動でドアをガードレールの端にぶつけ、ベッコリ!(涙)。<3発目>〜林道の終点でUターンして元の道に戻り、国道を大回りして高野山へ。ところがぶつけたタイヤがパンクしていたことに気付く。<4発目>〜タイヤ交換しようと思ったら、パンクしたタイヤの方にどうしても外れないナットが1つ。仕方なくJAFを要請。やはり外れない。無理すれば折れるが5本の内の1本なので走行に支障がないとのことで、無理したらやはり折れた。しかし、旅は続けてもよいとのこと。タイヤの空気が抜けたのが、迷い込んだ林道でなくて良かった。携帯も通じないし、JAFのトラックも入ってこれなかった。 |
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登りコース沿いに見られたクリンソウ「 |
一等三角点の設置されている湧出岳 |
仁王杉 |
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夫婦杉 |
最高ピーク下に建つ葛木神社〜後が最高峰の葛木岳 |
役行者が1500年も前に創建したとされる転法輪寺 |
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「金剛錬成会1000回以上登拝者名」の掲示板 |
早朝から続々と証明印を貰いにやってくる登拝者 |
上から下までずっと整備されている千早口コース |
伯母子岳(おばこだけ)(1344m) < 奈良県> (日本二百名山) 09,6,1 |
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野迫川村市街地から望む伯母子岳 |
きれいに刈り払われた頂上 |
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・奥高野の中にあって、奈良県に属するこの山は、奥深い山で、交通の便が良くないために訪れる人の少ない静かな山とのこと。 ・金剛山から本来なら2時間ほどの移動時間なのに、途中のハプニングで5時間も掛かり、大股登山口へ到着したのが、13:00。急な斜面に張り付くように軒を寄せ合っている大股の集落のの中の急坂を抜けると登山道へと入っていく。この登山道は、金剛峰寺から熊野大社までを結ぶ熊野古道「小辺路」の一部で、昔から多くの人に歩き込まれた快適な道だった。萱小屋跡には、手作りの洒落た休憩小屋が建築中であった。作業している女性は、昔、この場所で生まれ育ったとのこと。今はヒノキ林になっている一帯は田んぼで、昔はこの熊野古道を往来する人や登山客で賑わったそうだ。そのころ、自分の家が休憩場所だったので、それが懐かしくて、仲間と力を合わせて作っているのだと・・・帰りにコーヒーを勧められたが、急ぐので失礼した。この山で会った人はこの人だけだった。 ・なんといっても、この山の魅力は、ヤマツツジやアセビの木が残されてきれいに刈り払われた頂上からの360度の大展望だろう。大峰山脈、果無山脈、高野山など、累々と連なる紀伊の山並みがすごかった。スタートが遅かったので、ここはかなり急いだので、ガイドブックの半分くらいの時間で往復となった。下山後、さらに、1時間半の移動で護摩壇山へ。 |
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大股登山口から熊野古道の小辺路を辿る |
萱小屋跡に手作りで建築中の洒落た休憩小屋 |
後半は頂上を眺めながらの登りとなる |
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熊野古道らしい古くから整備されていたらしい道 |
ヤマツツジとアセビの木だけが残されて刈り払われた頂上 |
頂上から、明日から登る大峰山脈を望む |
護摩壇山(ごまだんざん)(1372m) <奈良県/和歌山県> (日本三百名山) 09,6,1 |
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伯母子岳頂上から望む護摩壇山 |
立派な頂上標識 |
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・高野山の遙か南の奧高野連山の中心部に位置する山。壇ノ浦から逃げ延びた平維盛が、この地で護摩を焚いて身の行く末を占ったことがこの山名の由来とのこと。 ・高野龍神スカイラインが頂上のすぐ下を通過。登山口には快適な広い展望駐車場、ごまさんスカイタワー、レストハウス等ががあり、あたり一帯は森林公園になっている。頂上までわずか500mの距離。17:00スタート。いくらゆっくり歩いても往復で20分。残念ながら、展望は西側の一部だけ、むしろ駐車場のほうが良い。 ・明日の釈迦ヶ岳の近くまで移動。予定していた道の駅は携帯圏外。見つけた天川温泉も然り。入浴後、そこの公衆電話から家へ連絡。そこの駐車場で泊まることに。長い1日だった。 |
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登山口となっている駐車場とごまさんスカイタワー |
快適な遊歩道状の登山道 |
駐車場から北方向を望む |