越百山(こすもやま)(2613m)(日本三百名山)〜南駒ヶ岳(2841m) <長野県> (日本二百名山)  10,8、2 
 
●伊奈川ダムから循環縦走(1泊)
登下山
地点
 5:00
 5:35
 8:45
10:00
11:20
13:00
13:50
14:20
伊奈川ダム奧駐車場
登山道へ
越百小屋(水補給)
越百山
仙涯嶺
南駒ヶ岳着(大休憩)
  〃  発
摺鉢窪避難小屋(泊)
[9:20]総所要時間

越百山頂上にて・・・バックは安平路山か?

ガス中の南駒ヶ岳頂上

・中央アルプス木曽山脈中央部の越百山〜南駒ヶ岳〜空木岳の3山を伊奈川ダムから1泊2日の循環縦走にトライ。
1日目 伊奈川ダム〜越百山〜南駒ヶ岳〜摺鉢窪避難小屋(泊) 
2日目 空木岳経由下山〜林道〜伊奈川ダム
○越百山・・・・この山へ登るには、多くの峰(例えとして百もの峰)を越えていかないとたどり着けないということから、越百山という名が付いたという。
○南駒ヶ岳・・・・木曽駒ヶ岳(西駒ヶ岳)に対して南に位置することが名前の由来らしい。頂上直下に麓からもはっきりと見られる「摺鉢窪カール」を擁している。

・5:00、伊奈川ダム奥の駐車場を出発。今朝沢林道を進み、3合目の福栃橋から登山道に入る。つづら折れの急登が続く。6合目を過ぎると仙涯嶺や南駒、その奥の空木岳も木曽駒まで見えて来て期待が膨らむ。7合目に御嶽展望台があったが、今日も見えず。泊まる摺鉢窪避難小屋には水がないので、越百小屋下の水場で3リットル汲む。当然3kg増、ずっしりと重くなるが、テントがない分楽なのはず・・・。

・越百山到着したころからガスが懸かり始め、展望が限られてくる。晴れていれば、伊那谷を挟んで昨年登り歩いた南アルプスの景観が見えるはずだが・・・。いよいよ、楽しみにして来た中央アルプスの主稜線歩きである。展望は限られているが、風衝地帯やハイマツや白いかこう岩の岩稜が続く。南駒手前の仙涯嶺は、中央アルプス三大岩峰の一つで迫力十分。

・仙涯嶺を越えるとこのコース最大の難所が待っていた。狭くて滑りそうな尾根、岩場や鎖場を慎重に下る。高茎草原の鞍部から岩礫や砂礫帯や岩稜を登り返して、南駒に到着。予定より1時間ほど早く着いたので、ガスが取れることを期待して、1時間ほどものんびりする。しかし、南側は展望が広がったが、北側はベールに覆われたまま。諦めて、北の稜線のコルから眼下の摺鉢窪カールに見える赤い屋根の避難小屋へ。14:30無人の避難小屋にようやく到着。小屋の西側にはカール特有の美しいお花畑が広がっているが、小屋の東側は百間ナギと呼ばれる大崩壊地が広がる。

・避難小屋は30人は泊まれる広さだが、結局は貸切りだった。協力金1000円。温いビールと焼酎の水割りを飲みながら、五月蝿い大きなハエ退治や読書をして時間を潰す。17時には夕食を摂り、18時にはバタンキュー。結果的に誰も来ず、貸し切りだった。

越百小屋への下りまではすっとシラビソ林の中

7合目付近から見える南駒ヶ岳と仙涯嶺

7合目付近から見える南駒ヶ岳より奧の山々

越百山頂直下より越百小屋とトラバースして来た福栃山を眺める

頂上直下から越百山頂部を見上げる

中ア三大岩峰・仙涯嶺への登り

仙涯嶺から南駒ヶ岳への急な登り返しを覗く

南駒への登りから一瞬だけ姿を見せた空木岳(中央)

南駒ヶ岳山頂から越えてきた南峰を振り返る

南駒山頂から南峰〜仙涯嶺〜越百山の稜線を望む

山頂からカール末端に立つ摺鉢窪避難小屋を見下ろす

一面シナノキンバイの咲くカール斜面

避難小屋の前からカール壁を見上げる

小屋の前から南駒ヶ岳山頂を見上げる

カールのすぐ下に広がる大崩壊地形の百間ナギ

空木岳(2864m) <長野県> (日本百名山)  10,8、3 

●伊奈川ダムから循環縦走(1泊)
登下山
地点
 5:30
 7:20
 8:30
10:25
11:15
12:05
摺鉢窪避難小屋
空木岳
木曽殿山荘
北沢
うさぎ平
伊奈川ダム奧駐車場
[6:35]総所要時間

一瞬だけ姿を見せた空木岳への登り

花崗岩の巨岩が群がる空木岳頂上

○空木岳・・・・中央アルプスの中央部に位置し、昨日越えた仙涯岳と宝剣山とともに中央アルプスの三大岩峰と言われている。春、伊那谷から見ると、ウツギの花が爛漫と咲き誇るように見えることが山名の由来。

・雨具を着て、濃いガスに包まれた摺鉢窪避難小屋を出発。急なカール壁を登り、見えない空木岳を目指す。主稜線に戻り、まずは赤椰岳を越える。本来であれば、快適な空中散歩を楽しめるところだがガス中行軍。しかし、神様の思し召しか、一瞬だけだが空木岳への登りと頂上が姿を現してくれた。後にも先にも唯一の展望だった。御嶽山や南アルプスや中央アルプス北部の山並みなどの360度の大展望を楽しめるはずの頂上も乳白色の世界・・・残念!

・ガスの中に浮かぶ岩峰の間を潜り、険しい岩場や鎖場の連続する木曽殿越への急な下りへ。木曽殿山荘で、主稜線と別れてうさぎ平までの長い下りに入る。途中「木曽義仲の力水」の冷たく美味しい水に助けられる。うさぎ平までずっと下りだと思っていたら、北沢の吊り橋を渡ってから向かいの尾根を登り返すことに・・・ここがきつかった。長い伊奈川林道を辿り、ようやくゴール。

・下山後、明日の御嶽山の黒沢口コース登山口へ向かう途中、木曽町のせせらぎ温泉で入浴。今日は肩を動かさないでも痛かったので、我慢できずに市街地でバンテリンの湿布薬を買う。

ホシガラス

赤椰岳への登り?

山頂付近の岩峰

中アの固有種・ヒメウスユキソウ(コマウスユキソウ)

木曽殿山荘への下り・・・この下の鎖場へ

姿を見せた主稜線の東川岳〜熊沢岳

木曽殿越えのコルに建つ木曽殿山荘・・・ここから長い下りへ

木曽義仲の飲んだとされる冷たくて美味しい力水(右端)

東川に懸かる北沢の吊り橋

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