御嶽山(3067m) <長野県/岐阜県> (日本百名山) 10,8.4 |
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前夕、黒沢口登山道への途中で迎えてくれた御嶽山 |
山頂にて・・・バック右奧は北アルプスの薬師岳と剱岳 |
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・「木曽の御嶽さん」と民謡にも歌われている3000mを越す名山・・・御嶽信仰の歴史は古く、奈良・平安時代まで遡る。山肌を覆う美しい森と国内では阿蘇山、富士山に次ぐ大規模な活火山。 ・5日連続その姿を見せなかった御嶽山だが、昨夕登山口へ向かうときにくっきりとした姿で迎えてくれた。満天の星空のまま、今回の山旅最高の朝を迎えた。昇ったばかりの朝日を浴びて、黒沢口コース登山口(6合目)をスタート。8合目の女人堂を起点に最高峰の剣ヶ峰を越えて、三の池まで周回した。 ・8合目までは林の中の歴史を感じる登山道を登っていく。8合目からは森林限界の上に出て、一気に雰囲気が火山らしく荒々ししくなる。後ろを振り返ると、木曽谷を埋めた雲海の上に昨日まで姿を見せなかった中央アルプスの稜線がくっきりと見える。当然眼は昨日まで歩いた越百山〜仙涯嶺〜南駒ヶ岳〜空木岳へ。その左側に八ヶ岳連峰、右手には、これまでで最も大きく見える乗鞍岳、その右奥に奥穂高と前穂高・・・。高度を上げて行くと、中アの後ろに南アの山並みと富士山、奥穂高の後ろに槍ヶ岳などの北アの山々・・・これまでの展望に恵まれなかった鬱憤が一気に晴れた。 ・それにしても、信仰に関わる設置物と営業小屋の多い山だ。昔からの信仰の山としての歴史を実感する。頂上は最高峰の剣ヶ峰。快晴の空の下、360度の大展望が広がる。眼下のコバルトブルーの水を湛えた二ノ池が美しい。ただし、南から西にかけては高い雲海に覆われて一番高い白山もその姿はない。 ・心ゆくまで展望を楽しみ、荒々しい火山地形が広がる広い山頂部の稜線散策へ・・・まず、一番大きな枯渇している火口湖・一ノ池の火口壁の稜線を通り、二ノ池の上を越えて、賽の河原を抜ける。さらに、摩利支天分岐まで上がるとやはりコバルトブルーの三ノ池が眼下に見える。その湖岸まで下りて、周回起点の8合目女人堂を目指す。頂上までの参拝道は賑やかだが、このコースの登山者は少なく静かだ。7合目までロープウェーで登れるので、その利用者が圧倒的に多いようだ。 ・10時を過ぎた辺りからガスが湧いてきて、遠望が利かなくなるし、中アも北アも南アも稜線が雲で覆われるようになった。車で下って、御嶽山の全容が昨夕くっきりと見えたところで眺めたら、すでに頂稜に雲が懸かっていた。 ・木曽町市街地へ出て、駒の湯温泉でまったり過ごす。肩は腕を挙げると痛みはあるが、昨夜のバンテリン効果で気にならなくなった。夕方には、明日の経ヶ岳登山口へ。 |
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昇ったばかりの朝日を受けて出発 |
自然木を利用した歴史を感じる登山道 |
8合目女人堂前から頂上を仰ぎ見る |
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乗鞍岳〜槍ヶ岳〜奧穂高岳〜前穂高岳の連なり |
山岳信仰の殿堂ならではの光景・・・バックは中央アルプス |
中ア・経ヶ岳(手前)と南ア・甲斐駒ヶ岳の重なり |
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山頂直下の営業小屋に資材を運ぶヘリコプター |
頂上に鎮座する御嶽神社 |
頂上から眼下の二の池とその奧に乗鞍岳と北ア北部の山 |
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一の池火口壁稜線上から新しい火口と噴煙を望む |
一の池火口壁稜線上から一の池越しに剣ヶ峰を望む |
摩利支天礼拝所 |
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摩利支天礼拝所から三の池を見下ろす |
五の池と御嶽小屋 |
ライチョウの親子 |