浦臼山(718m)〜隈根尻山(971m)[浦臼コース] 99,5,22(土)

夏山のスタートは、新緑芽吹く樺戸連峰の長いピストン

9:00 札幌発
登山地点下山
10:40
11:40
12:15
12:50
13:10
登山口
浦臼山
884mピーク
樺戸山
隈根尻山
16:05
15:15
14:45
14:20
14:00
[2:30]所要時間[2:05]

17:00  ないえ温泉(入浴)
20:00 芦別岳登山口(車中泊)
今年の夏山のトップは、次の日に予定されていた「芦別岳(本谷コース)」の足慣らしを兼ねて札幌からの途中の山で、まだ登っていない山を物色した結果、相互リンクを結んでいる江別のJAJAさんのHPにアップされたばかりの「山菜採り山行の浦臼山」の印象が強く、この山に決める。初めは、浦臼山だけにしようと思ったが、ちょっと物足りない感じもあって、せっかくの機会なので、そのもっと奥の隈根尻山までピストンしようと決める。4時に函館を出発し、妻を札幌の実家に降ろして、これから辿る隈根尻山(中央)までの稜線を眺めながら「空知街道」を北上する(1)。

 浦臼駅を越えた辺りから山に向かって延びる農道に入る。登山口となる砂防ダムの前の駐車場には、時間も遅いこともあり、すでに12台もの車がとめられてある。様々な色が美しい芽吹きの春紅葉の中、小鳥の囀りを耳にしながら、整備された林道を進む。目指す浦臼山頂上が頭上の急な崖の上に見えている(2)。そこまで続く稜線を巻くように道は続いている。 かなり気温が高く、最初からTシャツ1枚でスタートする。のウドの絵が印象深く、歩きながら、目は知らず知らずのうちに道端のウドを探しているのがおかしかった。春のカタクリとエゾエンゴサクの群生もみごとである(3)。

 標高500mの展望台と呼ばれる地点からは、水が張られた水田地帯の向こうに、まだ白い夕張岳、明日登る芦別岳(4)、そして、十勝連峰と大雪連峰がくっきりと見えてくる。 そこから、さらに急な林道となるが、北斜面のせいか、ほとんど雪で覆われていている上に続く足跡を辿る。その急斜面の道を登り切ると稜線に出る。この辺りから、目指す隈根尻山やその左手奥にピンネシリやまだ真っ白な暑寒別岳などの増毛山地が見えてくる。

 やがて、左手の開けたところに変わった形の頂上標識があり、誰も人はいなかった。そこが浦臼山頂上と思って写真に収め、ちょっと先に進むと今度は新しい頂上標識がある。その先には、昔は山小屋か何か建造物があったのであろう、その残骸が積まれている。 足元は、スタートしたときに浦臼岳頂上直下の崖に見えた急斜面が荒々しく切れ落ち、谷底が覗き、高度感満点である。そんな標高の割りには迫力のある稜線の上のいくつものをピークを辿るはるか遠くの隈根尻山(右)を目指す(5)。そこまでは、山菜をいっぱい袋に詰めて下山してくる夫婦連れ以外には誰とも出会わなかった。みんな隈根尻山まで行っているのだろう。

 やがて、林道は登山道に変わり、稜線も細くなってくる。次々と下りてくる登山者の手には必ずギョウジャニンニクが詰められた袋がぶら下がっている。確かに、その辺から刈り払われた道の両側はカタクリとギョウジャニンニクが目に着く。一度下り、このコースで一番きつい100mの登りの844mピークへの道を登る。この辺がちょうど中間地点らしい。

 右手の隈根尻山の急な谷斜面に、何のために作っているのか分からないような立派な車道が山肌を削って痛々しく作られており、樺戸岳と隈根尻山のコルの手前でストップしている。その先の反対側の谷を見ても繋がる道は見えない。この先どうなるのか?・

 844mピークを越えて下り、50m 登って861mピークを越えてまた下り、50m 登ってようやく樺戸山である。さらに、目的の隈根尻山へはさらに標高差170mのコルを越えて、笹藪にを刈り払った真ん中に細い急な尾根道がくっきりと続き、その上に人影が見えている。 一気に下り、コルの残雪を踏んで、登りに掛かる。最後の詰めは、まさにギョウジャニンニクロ−ドである。笹藪の中には、まだ葉が開き掛けた食べ頃のものが敷き詰められている。それらを積みながら下山してくる人たちと挨拶を交わしながら最後の急斜面を登る。

 ピンネシリ山への縦走路との分岐のすぐ上が隈根尻山頂上である。3人ほど寛いでいたが、まもなく下りていって、一人になる。隣に3時間もあれば往復できそうな丸みを帯びたピンネシリと手前の待根尻、その隣にギザギザとした感じの神居尻山、その間からは、まだ真っ白な暑寒別岳を初めとする増毛の山々が連なって見える(6)。

 それらの展望を眺めながら、昼食を摂り、のんびり50分寛ぐ。今晩のラーメンに入れるためのギョウジャニンニクを10本ほど採って下山開始。小さなピークも入れると7、8回もの登り返しがあるはず、下山モードでの登り返しはきついものがあるが、淡々と歩く。浦臼岳からの残雪の道は滑りながら下り、登山口に近くで、タランボの芽とウドを数本採ってゴールイン。

 途中、ないえ温泉で汗を流し、暗くなった芦別岳の登山口に到着。当然、山菜味噌ラーメンがメインデッシュ、コンビニ弁当とビールで乾杯。

JAJAさんの「楽しい山登りのHP」の「浦臼山」編へリンク!


  次の日に登った「芦別岳(本谷コース)」へ


「北海道百名山紀行・もくじ」へ  「南暑寒岳〜暑寒別岳」    HOMEへ

inserted by FC2 system