庄司山(570m)C <自然に優しい笹刈り観察登山会>
(登り)蒜沢ルート〜(下り)北面ル−ト  19名  05,06,05

00,04,02の残雪を漕いで登った桔梗高台ルートへ
00,07,20の蒜沢川ルートへ
02,09,01の北面ルート〜蒜沢川ルートへ

主催団体の「蒜沢川を語る会」から誘われて、「自然に優しい笹刈り観察登山会」に参加し、のんびり蒜沢ルートから北面ルートへの一周登山を楽しむ。

8:30 自宅発
登山地  点
9:20
9:35
10:25
10:40
第2砂防ダム広場
第1砂防ダム前
稜線肩
頂上着
[1:20]所要時間
下山地  点
11:30
12:00
12:30
12:50
13:25
13:55
14:20
頂上発
490m付近(昼食)
同上発
大シナノキ
湧水地点
第1砂防ダム前
第2砂防ダム広場
[2:50]所要時間(含昼食)
14:40 花の湯(入浴)
15:30 帰宅

GPSトラックログ(90kb)
(地形図には登山道記載なし)
山名の由来は不明だが、昔は障子山とも書いたこの山は、横津連峰麓の函館市桔梗町の後ろにコブのように飛び出た形で聳える山である(1)函館市と七飯町の境界となる蒜沢川とこの山の自然を守る「蒜沢自然観察会」が、2002年に北面ルートも開削し、一周登山ができるようになった。

 この山に登るのは、これで4回目であるが、今回は「蒜沢自然観察会」のKaさんからお誘いを受けて、「第26回自然観察会」(自然に優しい笹刈り観察登山会)へ参加する。春の植物観察とともに、上川郡下川町で林業活動に従事している中村人間氏(東京出身)を招いて、生態系に配慮した刈り方の手本を示していただくことが狙いとのことである。

 函館新道の側道トンネル6番を山に向かい、静観園の前を過ぎて林道を約10分ほど走ると、集合場所の第2砂防ダム広場である。すでに、10台近い車があり、15名ほどが集まっている。参加者の中に高校時代の同級生だったNiさんを見つけ、懐かしい再会をする。彼も最近健康づくりに近郊の山を登り歩いていて、いつもこのHPを見ているとのことである。さらに、すでに先発している笹刈り隊の中にも高校・大学時代の同期のMiさんもいるとのことで、久しぶりの再会を楽しみにスタートを待つ。

 まだ低いガスに覆われた庄司山をバックに、今回の観察会のリーダーであるA女史から今日の観察登山会の趣旨や日程について説明を受けて出発する(2)

 15分ほど林道を進み、第1砂防ダム前で蒜沢川を渡り、登山道へ入る。山の斜面の新緑が美しい(3)蒜沢川ルート(南面ルート)と北面ルートの分岐で休憩中にKaさんが参加者に私の紹介をしてくださり、挨拶をせよとのことである。場違いな感じもするが、このHPの愛読者もいるとのことなので、恐縮至極で簡単な自己紹介をさせていただく。

 登りは、3年前単独で歩いたときとは反対周りの南面の蒜沢川ルートからで、先発した中村氏によって笹刈りされた登山道を進む(4)。氏は主にウエンシリ岳の下川コースの登山道整備を担当しているとのことであるが、植物図鑑を常に携帯して仕事に従事しているというだけあって、いろいろな春の花が眼に付きやすい状態で残っていて、それらを楽しみながらのんびり登っていく。登りながら山菜を採っている人もいる。

 スタートして1時間20分で、頂上へ到着するが、北面ルートの笹刈りをして来るMiさんたちを待って、眼下の新中野ダムや函館方面の展望を楽しみながら30分ほど休憩する(5)

 全員揃ったところで、中村氏の紹介と挨拶をいただく。道南の山に登ったのは初めてで植生の違いが非常に興味深いとのことである。

 頂上をスタートし、北面ルートを下る。稜線上の大岩そばの弘法大師を祀る祠の前(6)や双耳峰の北峰(546m)を通り、急斜面を下ったところの広場状態の地点で昼食タイムとなる。久しぶりの再会であるMiさんと積もる話をしながら昼食を摂る。早く食べ終えて、笹薮へ潜り込んでタケノコ採りに勤しむ人もいる。

 30分ほどで出発し、目に入る道端のタケノコを数本採りながら歩くと、「採って!採って」とばかり、次々と目に飛び込んでくる。途中笹薮の濃いところで中村氏に笹刈りのデモンストレーションをしてもらうが、背丈の高いところの笹までも軽やかに草刈り機を振りながらも我々より速く歩いていくのにはびっくりする。

 北側から庄司山を望むと長く平らな稜線と北峰が見え、普段市街地の方から眺める形とは異なり、新鮮な眺めである(7)。まもなく進むと大シナノキが1本生えているところへ到着する。その周りをMiさんがきれいに刈り払う(8)

 やがて、トドマツ林を抜けてまもなくすると、前回ここを通ったときには気付かなかった湧水地点があるとのことで、そこから流れる沢を少し遡っていく。一面クレソンなどに覆われた岩盤の上を流れる先に穴があり、そこから冷たい水が滾々と湧き出ている。クレソンを少しと、その下の沢沿いでフキと太いウドを数本いただいて登山道へもどる。

 その直ぐ下で林道跡に合流し、やがて一周地点の分岐へ戻る。第1砂防ダム前で全員が揃い解散する。

ヤマシャクヤクの蕾

白花のニシキゴロモ

 単独なら2時間もあれば一回りできるコースであるが、のんびりと自然観察や笹刈り観察、休憩、山菜採り等で、5時間のゆったりムードの楽しい登山会であった。お陰で、これまで目にしたことのなかったヤマシャクヤクの蕾(9)や白花のニシキゴロモ(10)を目にすることができた。帰路途中の花の湯で汗を流し、帰宅する。




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