庄司山(570m) 3回目  (登り)北面ル−ト〜(下り)蒜沢ルート  単独  02,09,01
00,04,02の残雪を漕いで登った桔梗高台ルートへ
00,07,20の蒜沢川ルートへ

晴れ間を利用して、近郊の山の新しく開削された登山道を歩いてくる。

登山   
10:55
11:00
11:33
11:47
12:00
車デポ地点
両コース分岐
大シナノキ休み場
双子峰ピーク
頂    上
[1:05]所要時間
下山
地点
12:13
12:18
12:38
12:43
頂上

両コース分岐
車デポ地点
[0:30]所要時間
静観園の上からの庄司山最近の休日は連続悪天候のため、しばらく山から遠ざかり、多少イライラが募っていた。本日も朝から低い雲に覆われていたが、少しずつ上がってきたので、急遽、庄司山(1)の今年になって「蒜沢川を語る会」が、「蒜沢川・裏庄司山自然生態系観察路」として開削した北面ルートから登り、従来の蒜沢ルート(これも、一昨年に同会が整備)を下る一周縦走路(ルート図)を歩いてこようと思い、家を出る。

 本来であれば、下の第2ダムの側の駐車スペースに車を置くべきところであるが、そのまま林道を進み、第1ダムの下へ下りてゆく林道の分岐に車を置いて出発する。ダムの下の橋を渡ると、1周コースの分岐へぶつかる。左側(上流側)に曲がると、新しく開削・整備された北面ルートである。標識などは一切なく、分岐に「熊に注意」の看板が立っているのみである(2)。

 初めのうちは、蒜沢川の左岸沿いに続く古い林道跡を進んでゆく。歩く人が少ないせいか周りの草の丈が高く、掻き分けながらの歩きである。山側には水流の音がする。帰宅後、会のHPをみて分かったことであるが、伏流水がわき出ているところがあるらしい。さらに土場の跡地のようなところで上流へ向かう林道跡と分かれて、右側へ向かうと斜度が増し、ジグを切って上ってゆく。途中で二股に分かれたところにぶつかってどちらへ進むのかが分からずに一瞬迷う。右側は目指す山の方へ向いているが、途中で行き止まっているようで、新しい足跡は左側に続いているので、そちらへ向かう。
両コース分岐まだ新しさが漂う刈り分け道
 いかにも新しい刈り分け道といった感じの道が続き(3)、やがて、トドマツの人工林を抜け、目指す山から遠ざかるように北へ向かって行くので、やや不安になるが、平らな尾根に乗り、やがて東側へ進路を変える。ここから眺める庄司山は稜線が平らな感じに見える(4)。やがて、その平らな尾根を越え、反対側へ下って行くと、大きな木が1本生えていて、その周りを休憩所のように広くきれいに刈り払ってある。後で調べたら、シナノキとのことである(5)。ここまがちょうど時間的に頂上までの中間地点のようである。

 そこから進路は南に向きを変え、北側の双子峰のピークに向かうが、その間は一転して背丈を遙かに超えるネマガリダケの密林である。開削の苦労を垣間見ながら進む)と、ダケンバの木の周りがきれいに刈り払われた休み場に到着する。ここからは岩があちこちに露出した北尾根の細いブナを主体とした林の中のジグを切った急な登りに変わる。刈り払われた部分が不明瞭になるが、木の幹や枝に赤いテープが付けられているので、迷う心配はない。
裏庄司山
 熊看板が立っている辺りで急な登りが終わり稜線に乗ると、中野ダムや函館の眺望が樹間から見えるようになる。少し進むとこのコース初めての標識が飛び込んでくる。「双子峰山頂」と彫り込まれた表示板である(6)。そこからアップダウンを繰り返しながら進むと、まもなく大きな岩が現れ、その根元に3体の祠が鎮座している。ここは、以前郷土史の書物の写真で見たことがあり、頂上から踏み跡があるということは知っていたので、いつかは辿ってみようと思っていたところである。中には弘法大師が祭られているとのことである(7)。
大シナノキとその左奥に続く登山道
 そこからは頂上までは、すぐだろうとと思ったいたが、以外と遠くアップダウンの続く稜線歩きである。10分以上も歩いたところで、稜線の左側にでると、一気に東側の展望が広がり、笹に覆われた踏み跡を辿ると頂上へ到着である。一昨年の4月上旬に雪を漕いで登って以来3度目の頂上である。初めての道で、標識もないので、なんとなく先を急いだ歩きであったが、約1時間の歩きであった。
双子峰ピークとこの山唯一の標識
 函館山の西側は黒い雲で覆われて眺望の広がりは限られている。頂上には、9月末には撤去すると書かれた三角点測量のための目印が設置されていた。頂上にはアザミの花が咲き、ススキの穂が伸び、その向こうに中野ダムが見える(8)。祠の隣に鉄製の煙管とワラジが祭られている祠がある。腰を下ろすほど疲れてもいなく、菓子パンとスポーツドリンクを口にしただけで、蒜沢ルートを下ることにする。笹で覆われた急な稜線の道を下り、肩から西側の山腹に大きくジグを切ってつけられた伐採道跡を下り、わずか30分で、両ルートの分岐へ到着。
弘法大師の祀られている社とご神体の岩
 あっという間の山行ではあったが、約ひと月ぶりの山である。低山ではあるが、誰と出会うこともなく、標識もない踏み跡と刈り分け道を辿る自然いっぱいの結構ハラハラ・ドキドキ感に満ちた歩きであった。ただ、今後そんなにたくさんの人が歩きそうなルートでもないので、来年も手入れをしないと、新しい笹や藪で覆われてしまいそうな気配である。

頂上から中野ダムを見下ろす











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