6/7  礼文島花爛漫観光   

 早朝の内は小雨が残っていたが、その後は、予報に反して晴れ間が広がる穏やかな一日だった。

 早朝4時に出て、小雨の中、一人合羽に身を包み、朝食前に昨日歩き損なった知床〜元地灯台(1)〜桃岩展望台間の4.5kmを往復。昨日見れなかった花も多く目にできたのと、一面に絨毯状に広がるエゾノハクサンイチゲの群生が見事であった(2)

 朝食後、フェリーターミナルまで送ってもらい、定期観光バス「花爛漫コース」に乗る。まず、花を見ながら往復する昨日も歩いた桃岩展望台へ、そして、桃岩と猫岩を眺める桃台・猫台も昨日に引き続き。

そして、バスは東海岸を北へ進む。今回の旅の最大の狙いであるレブンアツモリソウの群生地へ(3)

 両側に柵が廻らされた観察路を一周しながら見られるようになっているが、24時間体制で監視員が数人常駐しているという物々しさである。

 絶滅寸前から手厚い保護努力が実り、蘇ったものが全部で100株はあろうか?ややピークを過ぎた感じで、痛み出しているものの方が多かった。まだ開く前の株はわずかに2株だけであった。それにしてもきれいな色である(4)

その後は、北に向かい、沖縄の海を思い出させる美しい海の澄海(スカイ)岬へ、礼文を代表する景勝地である。ここも花が多い(5)

 礼文島は、西海岸にずっと断崖絶壁が連なり、道路は東海岸にしかない(6)しかも、花はその西海岸に多く咲くので、8時間コースや礼文林道を歩いてこそ、その魅力を満喫できるのだが、残念ながら1日足りない。今度、また時期を変えての再訪の楽しみに残しておこう。

 道端の花と美しい海を眺めながら歩く江戸屋林道の後、観光最終地点である日本最北限の地・スコトン岬へ(7)岬のさらに北に無人島の海馬(トド)岩が横たわっている(8)

 途中で、フェリーまでの時間があるので、8時間コースの一部や礼文林道を歩こうと思って、香深井でバスを下りる。しかし、花が少ないのと、目新しい花も無いので、戻って海岸線の道路を歩いて、フェリーターミナルへ戻る。

 今日、レブンアツモリソウ以外に新たに目にできた花は、レブンキンバイソウ、レブンハナシノブ、カラフトアツモリソウ、アオチドリ、クロユリ、クルマバツクバネソウ、バイケイソウ、ホソバノアマナ、シラゲキクバクワガタ、オオバナノエンレイソウなどである。


 ターミナルで1時間ほど休み、予定より一便早い稚内行きのフェリーに乗り込む。稚内温泉で夕食を採り、ノシャップ岬の駐車場に落ち着く。

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