経ヶ岳(2296m) <長野県> (日本二百名山) 10,8.5 |
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前日、伊奈谷側の日義村から眺めた経ヶ岳(頂上は左) |
展望のないコメツガとシラビソ林の中の頂上 |
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・中央ルプスの最北端の独立峰的な山。中央アルプスの山並みが、権兵衛峠でいったん高度を下げて再び盛り上がったところに経ヶ岳がある。全国あちこちに同名の山があるが、ここは、9世紀の初めに慈覚大師が十一面観音の木片にお経を書いて納めたことに因るらしい。登山口にある仲仙寺は十一面観音が本尊として祭られ、今も「羽広の観音さま」として詣でる人も多い。ちなみに、権兵衛峠は、17世紀に樵・古畑権兵衛が独力で切り開いて以来、伊那谷と木曽谷を結ぶ要路(今は国道361号線)になったとのこと。 ・仲仙寺コースをピストンした。朝は頂上部は雲が懸かっていて見えず。頂上まで林に覆われていて、展望はあまり期待できない山である。しかし、晴れ予報なので、上に着いたら晴れていることを願ってスタート。歩き出して10分もしない内に、20mほど先の登山道を横切ろうとツキノワクマを発見・・・カメラを手にする前に向こうで気付いて逃げて行った。体長130cm位。ヒグマよりは黒さが濃い感じ。しかし、本州で、しかも人里のすぐ上でクマを見るとは思いもしなかった。北海道でも同じ位の距離で3回しか見ていないのに・・・。 ・珍しい四等三角点の設置されている7合目ピークを過ぎた辺りで、頭上が明るくなり、真っ青な青空が広がってくる。雲海の上に出たようだ。8合目ピークからは、雲海の上に、明日予定の木曽駒ヶ岳や南アルプスの北端から南端まですべてとその左側に八ヶ岳連峰がくっきりと見えた。期待していなかっただけに大儲けの感じ。眼下に見えるはずの伊那谷の町並みは雲海の下。ここから頂上までは3つのピークを越えるが、コル部分はこれまでの三百名山巡りで最悪の薮漕ぎかも?踏み跡は明確なのだがその上は背丈から胸丈ほどの笹や夏草がびっしり被さっている。しかも、朝露で全身ずぶ濡れ状態。 ・頂上もコメツガとシラビソの林に囲まれて展望なし。北海道では最高峰の旭岳とほぼ同じ高さなのに、その実感まったくなし。下山して8合目ピークまで戻ったら、もうガスが高くなり、展望は一切なくなっていた。しかし、意外に花の多い山だった。 ・下山後、登山口近くの羽広温泉「みはらしの湯」でまったり。その後、明日の木曽駒の菅台バスセンター駐車場へ移動。 |
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登山口の「羽広観音」 |
たまに松茸が採れるという赤松林 |
7合目ピークに設置されている珍しい四等三角点 |
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唯一展望の広がる8合目ピーク・・・左奧が頂上 |
8合目ピークから眺める木曽駒ヶ岳 |
8合目ピークから眺める南アルプス北部の山並み |
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9合目ピークに祀られている石仏 |
南アや中アで良く目にするフシグロセンノウ |
黄色のヤマオダマキ |
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なんか懐かしい感じのヤナギラン |
色も形もみごとなハクサンシャジン |
北海道にはないセンジュガンピ |