沼ノ原(1435m)A〜五色ヶ原(1760m)B
クチャンベツコース、 単独、15.9.15
04,7,29、ヌプントムラウシ温泉コースからの「沼ノ原〜五色ヶ原」
94,7,31〜8,1、トムラウシ温泉コースから忠別岳縦走途中の「五色が原」

紅葉時期の沼ノ原湿原と五色ヶ原を見たくて、初めてのクチャンベツコースから往復


5:30 層雲峡駐車場発
登山
地点
下山
 6:40
 8:15
 8:50
10:40
登山口
沼ノ原分岐
五色の水
五色ヶ原
14:10
13:00
12:20
11:00
[4:00]
所要時間
[3:10]

15:00 黒岳の湯(入浴)
18:00 旭川道の駅(泊)

  
 沼ノ原は、1440m付近に広がる広大な高層湿原である。また、五色ヶ原は五色岳の南斜面の1650m〜1800m付近に広がる国内最大と言われているお花畑である。

 沼ノ原〜五色ヶ原をセットで訪れるのはこれで2回目だが、最初の04年は、ヌプントムラウシ温泉コースから沼ノ原山経由で歩いている。五色ヶ原は、その10年前の94年に、トムラウシ山〜忠別岳縦走ピストンのときに初めて訪れた。いずれも夏だった。

 そこで、紅葉時期はどんな様子かを見たくて、初のクチャンベツコースからトライした。

 それぞれへのアプローチは、このコースが最短である。ちなみに、沼の原入り口までは1時間で、抜けるのに散策モードで1時間ほどを要した。

 朝の内の天候はまあまあだったが、だんだん雲が増えてきて、雨が3回も降る目まぐるしい天候だった。それでも期待していた景観はほぼ目にできた。ただ残念なのは、朝の内は逆光なので帰りに撮ろうと思っていた石狩連峰を入れた沼の原の写真が、雨雲で覆われてしまって撮れなかったことである。


 いつも利用する層雲峡公共駐車場で、今年の初夏にもお会いした札幌の古い岳友のHaさんご夫妻にお会いした。この駐車場でお会いするのは何度目だろう。初夏の花の頃とこの紅葉時期に良くお会いする。お互いに、「きっといるはず」と思って見回すことが常になっていて、「やっぱり!」となる。

 クチャンベツコースへの入口は、大雪高原温泉へと同じ道である。途中のカーブ地点のゲートのある層雲峡本流林道へ進む(2)ゲートの鍵番号は以前から変わっていないので、その番号で開けて入る。

 ゲートから9kmほどの林道を走る。長いが、快適な林道である。途中、石狩沢から石狩岳へ登ると言う男性と言葉を交わす。道新の連載記事に、自分もその沢から石狩岳へ登ったことを書いてあることを話すと、「坂口さんですか?」と挨拶された。

 林道終点が登山口である。すでに、10台以上の車が停まっていた(3)

◎まずは、沼の原を目指す

 6:40スタート。このコースを歩くのは初めてなので、新鮮な感じがする。2度の渡渉を越えると、尾根道となる。ヒサゴ沼避難小屋を目指す縦走者と相前後して登る。初めの内は歩きやすい道だったが、斜度を増すにつれて、だんだん荒れてくる。

 1時間ほどで、木道が設置された沼ノ原湿原へと入って行く。まもなく、沼の向こうにトムラウシ山が姿を現す(トップ写真)
 木道は、湿原の端を回り込むように続いている。そのために進む方向によって目の前に広がる景色が違う。
 最初は、沼ノ原台地へ向かって進む(5)。やがて、方向を変えると、化雲岳〜五色岳〜忠別岳の緩やかな連なりを眺めながらの広々とした歩きになる(6)


 やがて、最も大きな大沼の湖畔に出る(7)ここはキャンプ指定地になっていて、5人ほどがテントを解体して休んでいた。
 湿原出口近くの小さな沼に映る紅葉とセットの眺めに癒される(8)
 やがて、木道が終わり、下りに入る。下り切ったコルに「五色の水」の古い看板が寝ていた。

◎次に、五色ヶ原へ


 コルを越えると、目の前の斜面にジグザクの道が見える(9)
 登り切って振り返ると、針葉樹林帯の向こうに沼ノ原と沼ノ原台地、その右に11年前に登った沼ノ原山、そして、その奥に二ペソツ山などの景観が広がる(10)


さらに登って振り返ると、今度は紅葉斜面が目の前に広がり、その奥に沼ノ原が見えてくる(11)

 遅くまで雪渓の残っているであろう数ヶ所の岩塊地形の花畑を見ながら高度を上げていく。紅葉が美しい(12)
 この辺りから、雨が降ってきた。それほど強い雨ではないので濡れながら歩いたが、我慢できずに雨具を着けた途端に止んだ。くやしい!
 1650付近に花畑が広がる。チングルマの綿毛の広がりが美しい。その奥にトムラウシ山も景観をアップしている(13)
 
 


さらに展望のないハイマツ帯を抜けると、1760m付近でトムラウシ山をバックにした五色ヶ原の核心部に到着。この眺めが今回の目的だった(14)
当初からここで引き返そうと思っていた。登山口からちょうど4時間の11:40だった。


 木道に座り、昼食タイムにする(15)ここで休んでいるうちに、トムラウシ山が北から押し寄せる雨雲に覆われてしまった。

◎雨が降ったり止んだりの中の下山

 朝の内は逆光で山肌が見えなかった石狩連峰を見ながら下山を続ける(16)。


 沼ノ原まで戻ってくると、石狩連峰が雨雲で覆われてしまい、雨も降ってきた(17)小雨の中の木道歩きを続ける。大沼に新しいテントがひと張り張られていた。
 湿原を抜けて下って行くと、ナナカマドの紅葉の向こうに虹が見えた(18)

 14:10ゴール、引き返し地点の休憩も含めて、7時間半のピークを踏むことのない山歩きだった。まずは、層雲峡の黒岳の湯に寄って疲れを癒す。翌日は、休息日にして、「北海道ガーデンショー2015大雪」を見て歩く予定なので、、旭川道の駅まで走った。


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