[35]トムラウシ山( 2141m)

日本百名山にも選ばれている岳人あこがれの北海道を代表する山の一つでもある。一般的なルートとしては、直接登れ、日帰りも可能なトムラウシ温泉コース(94、7、31〜8、1)のほか、深田久弥氏も歩いた天人峡コース(98、7、31〜8、1)十勝連峰からの縦走コース、旭岳や黒岳方面からの縦走コース、石狩連峰から沼の原経由の縦走コースなど5ルートがある。その他にウワウンナイ川からの沢ルート(02,9,7〜8)も有名である。


[トムラウシ温泉コース] 94,7,31〜8,1
[35] トムラウシ山( 2141m)〜[36]忠別岳( 1963m )

初めての山中泊登山で、自然庭園、巨岩帯、五色が原などの景観に大満足

ヒサゴのコル付近からのトムラウシ
(7/30)
札幌       14:30 (買い物)
清水       17:00 (夕食)
東大雪荘    19:00 (入浴)
駐車場登山口 20:00 (テント泊)
(7/31 )
(8/1)
登山      地   点  下山
 4:50
 5:35
 7:30
 8:00
 8:45
 9:15
 9:45
10:00
11:00
12:00
13:00
13:15
14:00
15:00

16:00
駐車場登山口
カムイ天井
前トム平
トムラウシ公園
南 沼
トムラウシ山
〃    発
北 沼
天 沼
化雲岳
五色岳
五色が原
水 場
五色岳
忠別岳
忠別岳キャンプ指定地
14:25
14:00
11:40
11:00
10:00


9:40
8:40




6:45
5:15
4:10
(11:10) 総所要時間(10:15)
15:00 東大雪荘(入浴)
18:00  糠平キャンプ場
初めて、テント利用の山中泊山行である。本来ならば石狩連峰への縦走をしたいところだが、自家用車利用の悲しさ、トムラウシ経由で五色が原の花畑を見て、忠別岳避難小屋キャンプ指定地で一泊、次の日、忠別岳まで行って戻る計画である。

 用事を済ませた札幌から日勝峠を越え、清水町からトムラウシ温泉への道を1時間も走る。予定していたトムラウシキャンプ場は満杯で、とりあえず新装成った立派な国民宿舎・東大雪荘の温泉に入り、暗い山道を駐車場登山口へ向かう。間違ったのではと思うほど長い不安な山道であった。すでに20台程の車と10基以上のテントで賑わっている。ほっとしてテントを張り、いつもながらのうつらうつら状態で朝を迎える。

登山口〜トムラウシ山
 コマドリ沢源頭の花畑初めての縦走装備のパッキングに手間取り、ほとんどの人達が出発した後、遅れて出発。初めての山中泊の本格的な長い山行に心躍り、重さもあまり気にならない。 初めは疎らな針葉樹林の原生林の尾根道を行く。山の方は曇り、上空は晴れ間もあるが、曇り状態。尾根から沢へ下りる。初めは涸れ沢の中を進むがやがて水が出てくる。
トムラウシ公園
 二股になっているところから現れる通称コマドリ沢の長い雪溪がうれしい。一歩一歩キックステップを楽しみながらそれを詰めると、岩礫の積み重なった急斜面に出、高山の雰囲気が漂ってくる。とくに急いでいるわけでもないのに、この辺まででいつのまにか20人以上を抜いてトップに立つ。

 岩礫の急斜面に続く花の咲いている斜面を登り切ると平らな礫地へ出る。前トム平である。イワブクロなどの咲いている様(2)を眺めじっくり休憩。ほっとするも、目指すトムラウシはガスの中である。 ハイマツ帯を越えると平たい岩礫が積み重なる尾根に出る。ケルンがいくつも積まれ、目の前には前トムラウシが見える。この辺りから頂上に続く尾根がガスの中から姿を現し、期待を抱かせる。
トムラウシ頂上斜面
 やがて、大きな岩礫地を越えると、奇岩と沼と川と花畑と雪渓の織り成す素晴らしい自然庭園・トムラウシ公園(3)へと下る。まさに、地上の楽園といった感じの中に続く道をゆったり楽しみながら進む。冷たい水を飲み、休憩。今までに見たことのない景観で幸福感にしばし酔い知れる。水もことのほかおいしいような気がする。この辺からちらちらと頂上が姿を見せ始める。
トムラウシ頂上にて
   南沼キャンプ指定地で一息入れ、いよいよ頂上アタックである。最後の岩礫のきつい急斜面(4)を20分程で登り切る。スタートして4時間半、大きな岩が積み重なった頂上到着(5)。頂上には25人程がいたが、下から今日上がってきたのは私が最初とのこと。満足感に酔い知れるも展望はまったく利かず。上空は晴れているので暖かい。食事をとりながら待つも変化なし。明日に期待して、次の楽しみ、五色が原を目指して出発。


つづく 「トムラウシ〜化雲岳〜五色が原〜忠別岳

inserted by FC2 system