木曽駒ヶ岳(2956m) <長野県> (日本百名山) 10,8.6 |
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中岳へ登って初めて対面する穏やかな頂上 |
頂上にて・・・雲海の上の左奧に白山がちょっと覗いている |
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・中央アルプスの盟主で最高峰の木曽駒ヶ岳は、信仰の山として古くから登られてきた山である。かつては木曽側からの表参道が多く利用されていたが、昭和42年に一気に2162mまで運んでくれるロープウェイが誕生し、千畳敷からの登山が一般的になった。ロープウェイ駅のあるしらび平と菅ノ台の間は一般車通行禁止なので、前夕に菅ノ台バスセンターの駐車場に入る(500円)。朝5時から臨時便バスを待つ列ができる。慌ててこちらも並ぶ。3台目のバスと7:00発のロープウェーを繋ぐ(合計往復3800円)。朝から凄い登山者の数に驚く。 ・予想通り雲海の上は快晴。頂上駅を出ると、目の前に千畳敷カールが広がり、カール壁の上に宝剣山を中心とした険しい岩峰が連なる。中岳経由で頂上へ登り、帰りは中岳の巻き道から宝剣山経由で周回した。のんびりと散策気分でスタート。振り返ると、ここ3日間同じように雲海の上にくっきりと端から端まで稜線を連ねる南アルプスと富士山・・・。足元の花々と荒々しい岩稜を楽しみながら、ジグを切ってカール壁のコルを目指す。登り切ると浄土乗越で、雲海の上の御嶽山や恵那山とも対面。その先の中岳へ登ると、周りに比べて迫力のない丸くのっぺりとした木曽駒ヶ岳頂上と対面。南側には、天を突く宝剣岳の右奥に空木岳と南駒ヶ岳がくっきりと見えるのがうれしい。 ・帰りは、中岳の巻き道から宝剣岳を目指す。宝剣山の前後は、鎖場などがある険しい岩稜歩きを楽しむ。極楽平から山頂駅へ下りた。時間的には物足りないが、スケールの大きな山岳展望と険しい岩稜歩きなどとても印象的な1山となった。かなりのんびり歩いたつもりだが、3時間弱でロープウェイ山頂駅に戻る。8:30辺りからガスが上り始めて、戻ったときには千畳敷カールはすっぽりガスに包まれてしまった。それでも次々と満員のロープウェイから登山者と観光客が降りて来る。週末は2時間待ちになることもあるらしい。 ・下山後、駐車場近くの有名な「こまくさの湯」は混んでいたので、少し離れた家族旅行村にある「こぶしの湯」へ。夕方までここでまったりした。それにしても下界は暑い・・・今日は全国が猛暑日になるような今年一番の暑さらしい。それに比べて頂稜歩きの涼しかったこと・・・まさに別天地だった。日程に余裕ができたので、近くでまだ残している南アルプスの奥茶臼山急遽選択。その登山口の飯田市のしらびそ峠へ移動した。 |
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ロープウェイを下りると目の前に広がる千畳敷カールと宝剣山 |
ロープウェイ駅の前に祀られている駒ヶ岳神社 |
カール底の先の雲海の向こうに南アルプスと富士山 |
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シナノキンバイの咲き乱れるカール斜面 |
次々と登ってくる登山者 |
中岳から宝剣山をバックに |
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中岳から宝剣山とその奧に空木岳と南駒ヶ岳を望む |
宝剣山の右の尾根上に聳える端正な三沢岳 |
雲海の上の御嶽山をズーム |
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ほとんどは終わっていたがかろうじて残っていたコマクサ |
宝剣山の頂上岩峰 |
宝剣山を越えて極楽平までの岩稜歩き |