喜茂別岳(1176.8m)   
<裏の沢新登山口コース>  単独  12、10、6
01,4,29の山スキー登山「小喜茂別岳〜喜茂別岳〜中岳」
12,2,1の山スキー登山「小喜茂別岳〜喜茂別岳」

過去2回山スキーでは登っているが、最近開削された登山道からの念願の夏のピークへ

11:05 林道「中岳線」へ
登山地 点
下山
11:15
11:50
12:25
新登山口
1062ピーク下
頂 上
13:35
13:00
12:35
[1:10]所要時間[1:00]

GPSトラックログ
無意根山から南に連なり、札幌市と喜茂別町の境界稜線上に位置するのっぺりとした目立たない山である。山名にもなっている喜茂別は、アイヌ語の「キム・オ・ペッ(山・にある・川)」に由来する。

 数年前までは登山道はなく、積雪期の山として有名だった。自分も2回登っているが、いずれも山スキー登山である。しかし、中山峠からのNTT管理道路から境界稜線上に繋がる「中山峠NTTコース」と南面の国道230号線から入る林道「中岳線」を利用した黒川の西側の南尾根に「裏の沢コース」が開削されて、『夏山ガイド』の最新版にも載っている。

 3年前に仲間と共に中山峠コースから登る予定だったが、前日になって、弟が危篤状態になり、当日亡くなったという曰く付きの山でもある。それから3年、反対側の「裏の沢コース」から登ろうと、今年の夏の内に登山口までの偵察を終えていた。今年になって?『夏山ガイド』とは登山口が変わっていて、中岳線沿いから直接登れるようになっていた。

 国道230号線の中山峠から8.8kmほど喜茂別寄りに入口のある「中岳線」へ入る(1)今年になって、この山に登ろうと思ったのは3回あるが、そのたびに頂上稜線が雲の中だったので止めている。今回は、なんとか見えたので、迷うことなく進む。

 上の方は舗装道路で快適な林道だ。入口から3.7km道なりに進むと左側に駐車帯があり(2)、その左上の端に「喜茂別岳登山口」の標識が結び付けられていた(3)この登山口はc730である。頂上まで標高差447mほどである。

 この登山口に対して、『夏山ガイド』に掲載されている登山口は、「中岳線」の途中から右側へ別れる林道の終点にあるようだ。ネット上でもその記録が多い。

 登山道の入口はその向かい側にあり、ピンクテープが結ばれている(4)。背丈以上の笹藪の中の道を進むと、広い林道跡状の道に出る。この道は、旧登山口からのコースのようだ。そこから頂上まで明らかに数日前に刈り払い整備を終えたばかりの快適な道が続いた(5)。二股になっている地点に唯一標識が設置されていた。これを見ると、これより先には不安になるような所もないので、非常に安心する(6)

ダケカンバの幹に絡みつくツタウルシの紅葉が美しい(7)。


高度を上げていくと、東側に小喜茂別岳とその向こうに中山峠スキー場と道の駅付近の建物が見えてくる(8)。c820m付近で西側の尾根へ向かって大きく方向を変える。その地点から目指す頂上がはっきりと見えた。周りの山はほとんど雲の下なのに・・・(9)ここから先の南尾根は雪山での滑り降りている尾根だった。


 登山道は、1062ピークの西側を巻いてその先の尾根に大きくジグを切って続いていた(10)。振り返った岩崖を擁する1062ピークはスキーでもはっきり記憶に残っている。このピークは登山道と同じく西側を巻いて下った(11)


 幅広の林道跡状態の登山道は、1090m付近まで続いていて、そこから先はハイマツ帯の中の作業道っぽい登山道となる。しかし、きれいに整備されている(12)。やがて、目の前にこんもりとした頂上が見えてくる(13)。頂上の南斜面は紅葉がきれいだったが、生憎太陽光線がないので、くすんだ感じで残念だった(14)


 予想より速い1時間チョットで頂上に到着。残念ながら遠望はほとんどない。かろうじて、定山渓天狗岳と烏帽子岳・神威岳が見えたが、直ぐに雲に覆われてしまった(15)。反対側の中山峠からのコースもきれいに刈り払いがなされていた。車が2台あれば、縦走ができるのだが・・・(16)。三角点のあるところを頂上として、今年の2月に来たときも同じ標識が雪の上に出ていた(17)最高点はこの直ぐ西側にあるのだが、藪が深くてとても行く気にならない。冬に2回踏んでいるので良しとして下山を開始。

 ちょうど1時間で登山口に到着。着替えているときにちょうど雨が降ってきた。まもなくして土砂降りになったので、実にタイミングの良い下山だった。


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