4:00 自宅発
7:50 国道230号線
黒川林道入口手前の駐車場
登山 | 地 点 | 下山 |
8:15
8:25
10:15
11:45
11:55 |
駐車場
黒川林道入口
小喜茂別岳
頂 上
本 峰 |
14:05
13:55
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12:20 |
[3:40] | 所要時間 | [1:45] |
15:00 小金湯温泉 まつの湯(入浴)
17:30 道路情報館(車中泊)
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中山峠から眺めると無意根山から南に1000m級の山が連なる。その一番手前が喜茂別岳で(1)、そのすぐ南東隣の三角形の山が小喜茂別岳(通称ポンキモ)である。

この両山は、数年前までは、山スキーだけの人気の山だったが、最近、、喜茂別岳に中山峠からと黒川林道から夏道ができた。この登山道は自分はまだ歩いていないので、今年中には登ってみたいと思っている。
今回の周回ルートなった黒川林道入口〜小喜茂別岳〜喜茂別岳〜南西尾根は、
11年前の春に一度山スキーで登っている。今回の再訪は、ここ10年ほど毎年埼玉からわざわざ北海道にやってきては厳冬期の雪山巡りを楽しんでいるHYMLメンバーのyuki@埼玉さんと合流して、彼の計画に同行させてもらった。
○まずは、小喜茂別岳(ポンキモ)を目指して

家を4:00に出て、彼との待ち合わせ場所である国道230号線沿いの中山峠から8kmほど喜茂別寄りの黒川橋手前にある駐車場へ向かう。初対面の挨拶を済ませて、早速準備に掛かる。自分では、厳冬期でもあるし、二つのピークを踏むのは難しいかなと思っていたが、彼の発案で、まず小喜茂別岳へ登って、余裕があり、天候も持ったら、喜茂別岳を目指そうということになった。
スキーを担いで、400mほど国道を歩き、黒川林道入口へ到着。除雪の雪壁をよじ登って、スキーを付ける。今年初の、しかも、昨シーズンは怪我と2度目の大腸癌手術で棒に振ったので、2シーズンぶりの山スキーである。

まずは、小喜茂別岳へ続く南西尾根に乗る。期待したトレースは全く見当たらない。
送電線の通るピークまで登って一休み(2)。
覚悟したラッセルは、わずか20cmほどの軽い雪で、ほとんど気にならない。快調に歩を進める。681ピークはその右側を巻いて進む。やがて、大きなトドマツ混じりの樹林帯へと入っていく(3)。

そこを抜けると、斜度が増して、高度を稼ぎ出す。
周りはダケカンバ帯に変わる。その幹にネジネジ状態に雪をまとった姿をカメラに収める(4)。
その上は一面開けてスキー場のような感じの斜面が広がる。この山だけが目標なら、帰りに滑りを楽しめる所であろう。

大小のダケカンバ帯の中の広い開けた緩い斜面を登り詰めると、目の前に頂上が見えてくる。
そこには、前に来たときには無かった頂上標識が設置されていた(5)。
ラッセルが楽だったこともあり、ここまで、わずか2時間で到着。まだ10:15だった。十分喜茂別岳まで回れる時刻である。残念なのは、晴れていれば、目指す喜茂別岳とその稜線も含めて360度の大展望が広がるはずだが、それがないことである。
○さらに、喜茂別岳を目指す
一休みして、喜茂別岳へ向かう。すぐ下は崖になっているので、南東側へ戻るようにして崖下をトラバースして、コルへ滑り降りる。軽い雪でのちょっとしたターンを楽しむことができた。
コル付近は、一面ダケカンバの巨木帯である。その雰囲気を楽しみながら、緩やかで広い斜面を登っていく(6)。950mほどまで登り返して、うしろを振り向いたら、空が明るくなり、うっすらと小喜茂別岳の全容が見えた(7)。
小喜茂別岳から1時間30分で、三角点ピークへ到着。ここにも、小喜茂別岳と同じ人が作ったと思われる頂上標識が立っていた(9)。
11年前は4月だったので、ここは笹やハイマツが露出して、一等三角点が姿を現していたが、厳冬期のこの時期は、標識が立つだけだった。
その350mほど先にここより6m高い本峰(1183m)が見えているので、さらにそちらを目指す(10)。
本峰には標識はなかった。登山道は、この本峰ではなく、標識の立つ三角点ピークまでしか付いていないので、夏にここに立つには強烈なハイマツの藪をこがなくてはならないようだ。
風を避けて、本峰の北側の陰に入って、休憩(11)。
休んでいる内に、北隣の並河岳(1258m)が姿を現し、太陽の恵みを受けて白く輝いてきた(12)。しかし、その奥の中岳や無意根山は雲に覆われたままだった。
○南西尾根を滑り降りる
シールを外して、いよいよ楽しみにしてきた滑りだけのスタート開始。この本峰から黒川林道入口までは、標高差680mの滑りを楽しむことができる。
頂稜から滑り始めると、これから滑り降りる南西尾根もゴールとなる国道230号線までもすっと見渡すことができた。
まずは、南西尾根上に聳える1062ピークを目指して、頂稜に快いターンを刻む。後ろを振り返ると、テレマーカーのyukiさんが滑り降りてくる(13)。コルから行く手を遮るように聳える1062ピークを望む(14)。このピークは西側を等高線上に巻くようにトラバースして、再び南西尾根に出た。この後は、GPSを頼りに、南西尾根から黒川沿いへの滑りを思う存分楽しむ。
下の方まで下りると、朝登った小喜茂別岳がその姿を見せていた。向こうからぐるっと回って来れたことに改めて感激を覚えた(15)。
ゴール後、明日の天気読みから手稲ネオパラを先にした方が良いと判断し、中山峠を越えて、小金湯温泉のまつの湯でのんびりする。先のコンビニで買い物をして、昔の道路情報館(現豊滝除雪センター)の駐車場に落ち着く。私の車の中で3時間半ほど宴会モードでおしゃべりをする。