喜茂別岳(1177m)〜中岳(1388m)
 <登り・小喜茂別岳経由ルート、下り・黒川ルート>    単独行 01,4,29(日)

 春霞の好天に恵まれ、当初、喜茂別岳のみの計画であったが、中岳まで足を伸ばして大満足の春山スキー行
中山峠付近からの喜茂別岳〜中岳〜無意根山
5:00 札幌発
登山
地点
下山
7:15
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8:15
9:45
10:30
11:20
駐車スペース
    国道230号線
    黒川西尾根
小喜茂別岳
喜茂別岳
並河岳ピーク下
中  岳
13:40
13:30
12:40
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12:30
12:10
12:00
[4:05]所要時間[1:40]

14:15 黄金湯温泉・まつの湯(500円)入浴
 札幌を往復するときに中山峠からいつも眺めていた(1)、さらには7年前に登った無意根山から眺めた姿が忘れられない喜茂別岳と中岳は夏道もなく、2年前までは自分の登山の対象外の山であった。しかし、日帰り限定とはいえ、山スキーを始めたことによって新しく対象となった山である。(今の時期ならば、ツボ足でも十分)
国道から取り付いた斜面
 前日に、札幌で仕事関係の会議があったので、その次の日の日曜日に喜茂別岳を計画して出掛ける。我が山スキーの師匠でもあるサトシンさんの「北海道の山スキ−」で紹介されている喜茂別岳の4ルートは、国道に下りてからそれ程歩かなくてもよいルートなので、登りと下りで別ルートをと考えていたが、偶然、前日秀岳荘でそのサトシンさんとバッタリ出会い、「小喜茂別岳を経由したいのなら登りにして、帰りは黒川に下りた方がいいですよ。」という助言をもとにルートを決定する。
左〜喜茂別岳、左〜小喜茂別岳
 5:30 札幌の妻の実家を出て中山峠を越える。国道沿いに流れる喜茂別川が堰堤で止められ枯れた立ち木が残った大正池のようになっている地点の向かい側の駐車スペースに車を置いて、そこから直接まだたっぷり雪が残っている尾根に取り付く。

 7:15(登山開始)
 立ち木が混んでいる急な林の中をジグを切って登って行く(2)。あちこちにピンクのテープもぶらさがっていて心強い。アッという間に高度を稼ぎ、国道を走る車が眼下に見えるようになる。10分ほどで尾根の上に出、展望が広がる。まずは目指す北側に城壁のような黒い岩壁を巡らした小喜茂別岳に続く緩やかな尾根を進む。気温もすでに12℃ほどで汗がほとばしりでるのでTシャツ一枚になる。
 やがて、隣の尾根と合流し、左奧に目指す喜茂別岳頂上、左手にこれから越える小喜茂別岳頂上が望める広い台地上のところに出る(3)。振りると昨年同じ日に登り大滑降を楽しんだ羊蹄山がいくぶん霞んで見えている。
小喜茂別岳ピークから喜茂別岳を望む
 8:15(小喜茂別岳)
 なぜか枯れた立ち木があちこちに残るスキー場のような広い斜面をジグを切って登り切ると、ちょうど1時間で今年初耳のウグイスの声に迎ええられて小喜茂別岳頂上へ。目の前にこれから頂上まで辿るルートと帰りに下るルートがはっきり見えてうれしいが、高度差100m以上の急な下りが待っている(4)。「これなら帰りは登り返しがきつい。サトシンさんが小喜茂別岳は登りで・・・」と言われた訳が納得である。ぽかぽか陽気の中でウグイスの声を聞きながらのんびりと15分ほど休憩。
 頂上下の大斜面シールを付けたまま、岩壁の下を巻くように右側から急な斜面をコルまで下る。初めは疎林帯の緩やかな尾根を登るが、だんだん急になりジグを切って急な斜面を登り切ると左手の源頭部に連なる笹藪が見える辺りから森林限界となってだだっ広い斜面が広がる。 下りはその笹藪の下を巻いて左側へ続く別な尾根を下る予定である。右手に無意根山や中岳を、左手に羊蹄山を眺めながらホワイトアウトになったらどうなるのだろうと思うような広い斜面を登って行くと、やがて、ハイマツが露出した頂上が近付いてくる(5)。
喜茂別岳頂上と後ろに連なる中岳〜無意根山
 9:45(喜茂別岳)
  ハイマツ帯の中に刈り払われた道のようなところが見える。その入り口でスキーを脱いでちょっと進むと三角点が設置された頂上へ到着(6)。その西隣に見えるピークの方が高そうに見えるのだが、ここが地図上では頂上のようである。
 まだ10時前でもあるしそれほど疲れもない。このまま下山するのは少し物足りない。無意根岳の方を眺めると岩頭を聳えさせ、ここより標高も高く、頂上感のありそうな中岳が並河岳の向こうで待っているような気がする。 「広い緩やかな斜面を辿るだけである。あと2時間もあれば、行き着けるであろう。」と予定を変更して中岳を目指す。

つづく

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