二股岳(825.6m)  <下二股林道コース>  4名  05,06,06
04,3,27の「山スキー登山」
 05,2,15の「山スキー登山」
ランタントレッキング仲間3名に植物に詳しい先輩を加えて、春の花と新緑を楽しむのんびり登山
 8:15 自宅発 
登山
地点
下山
 9:10
10:20
11:35
ゲート前
登山口
頂 上
14:20
13:10
12:20
[2:25]所要時間[2:00]
14:45 しんわの湯(入浴)
15:45 帰宅

GPSトラックログ(90kb)
(地形図に登山道表示なし)
 
 大野新道の正面(木地挽山の左奧)に見える大野町の最高峰で、森町との境界上に聳えている山である。山名の由来は大野川の支流である下二股沢に由来するものであろう。登山道もこの沢沿いの下二股林道から付けられている。

 大野町から江差へ向かう国道227号線の下二股橋を越えると右側に「二股岳登山道入口」の標識が立っている。そこから下二股林道へ入ると1kmほどでゲートが設置されている。そこが実質的な登山口である。

 6年前の初登山の後、昨年と今年の冬に山スキーで、夏道ルートの一本手前の尾根から登っている。今回は、ランタントレッキングに同行したYaさんとIさんに道南の植物研究の権威であるKuさんを加えたグループに同行させていただき、6年振りの夏山再訪である。Kuさんと山に同行するのは初めてで、いろいろ植物のことを教えてもらえるのが楽しみである。

 ゲート前に4人が揃い、道端の花を探しながら下二股林道をのんびり進む。眼下に新緑の中を流れる下二股沢の眺めが爽やかである(1)。道端に最も眼に付くのはタチツボスミレである。あちこちに群生して斜面を一面覆っているところもある(2)Kuさんによると、この種は蟻が好む甘い物がついているので、蟻によって運ばれるのだそうである。このほかに、ツボスミレ、ノビネチドリ、ノウゴウイチゴなどが眼に付く。途中からは、帰りに採る予定のフキとウドの探索も加わる。
 
 1時間強で下二股林道と登山道への分岐へ到着するここには広い土場跡と思われる広場があり、ここが登山口だった頃の駐車場でもあった。沢沿いの作業道跡を15分ほど登っていくと、赤いテープと標識があり、尾根に取り付く登山道への分岐となる。ここから頂上までは忠実に尾根の上に登山道が付けられている。

  この尾根は木々の垂直分布変化を楽しむことが出来る。標高600m付近までは、ブナが中心で、ところどころに大木もあるが(3)、それを越えると、ダケカンバが中心となり、頂上近くになると、ナナカマドやタカネザクラ(ミネザクラ)などの灌木の疎林帯となって、やがて笹藪となる。足下には、フデリンドウ(4)、ハクサンチドリ、オオバキスミレ、シラネオアイ、マイヅルソウ、ツクバネソウ、ツバメオモトなどが咲いている。また、開花前のギンリョウソウも目にするが、これはマルハナバチによって受粉がされる立派な花なのだそうである。

 途中、2ヶ所ほどかなりの急登があり、意外と厳しい登りが続く。それを越えると、頂上の反射板が見えるようになり(5)、南東側の展望も広がる。冬に山スキーで登った尾根や3日前に登った毛無山(6)さらに函館山などの展望が広がってくる。

 最後の急な登りを詰めると頂上である(7)。頂上標識の直ぐ側に、色の違うハクサンチドリが2輪並んで咲いていた(8)
 
 360度の展望が広がり、羊蹄山まではっきりと見えている(9)。駒ヶ岳(10)〜大沼〜雲のかかった横津岳〜函館方面、遠く大千軒も微かに見え、西側には乙部岳、まだ白い遊楽部岳や狩場山なども見えている。それらの展望を楽しみながらの昼食タイムとする。Yaさんから今年のヨモギで作られた草餅をご馳走になる。


 45分ほどして、下山を開始する。下りhaj始めて直ぐ左手に登りでは誰も気付かなかった見事な盆栽風の枝振りのタカネザクラ(ミネザクラ)を見つける(11,12)今までこのサクラとチシマザクラを同じ物だと思っていたが、どうやら違う物であることが分かった。葉柄、小梗が有毛のものがチシマザクラだそうである。であれば、先日毛無山で見た物は花びらの形や花の付き方が違うので、チシマザクラか、エゾヤマザクラとの交配種かも知れない。

 登りで時間が掛かる急な登りは、下りが速い。林道の出口でタケノコ採りをして登りの半分の時間で林道に出る。さらに、林道沿いでフキやウドを採ってゴールイン。






















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