36日目 2004、11,09 (晴れ)  71〜78番   <34.6km> トータル<977.4km>    

<ビジネスホテル・ウエストブレイス>6:30→(10.5km)→71弥谷寺(いやだにじ)→(3.7km)→73出釈迦寺→(0.6km)→72曼茶羅寺(まんだらじ)→(2.2km)→74甲山寺→(1.6km)→75善通寺→(3.8km)→76金倉寺(こんぞうじ)→(3.9km)→77道隆寺→(7.2km)→78郷照寺→(1.1km)→16:45<ビジネスホテルうたづ>(宇多津町)

○札所打ちに忙しい一日のスタート
 6:30、スーパー健脚大師のTaさんと一緒に宿を出る。二人とも、当初は丸亀市内で泊まることを考えてスタートした。今日は、最初のお寺以外は、4km未満のところに密集している地域である。歩いてみたら、時間的に余裕があったので、Taさんと丸亀市で別れて、さらに一ヶ寺延ばした。結果的に1日で8ヶ寺も打ったことになり、これまでの最高の数である。そして、一ヶ寺延ばした78番郷照寺で、またまた素敵な出会いが待っていた。

○まずは10.5km先の弥谷寺へ
 Taさんと二人で、朝でもありいいペースで国道11号線を6.4kmほどひたすら歩き、県道227号線へ入り、その後の2kmほどは農道を歩く。

 2時間で、10.5km先の今日の最初の71番弥谷寺の山門に到着する。本堂までの階段が880段?ほどもあるお寺である。途中、人間の煩悩の数といわれる108段の階段もある。煩悩がさっぱり減らないというTaさんはすいすいと登っていく(1)。
 
 さらに階段を登り、岩屋寺と似た感じの切り立った岩壁をくり抜いて建立されている本堂へ到着する(2)。大師堂へ下りる途中に、岩壁に掘られた大仏像がある。これは、弘法大師の作との説もあるが、いずれにしてもそのころに掘られたものらしい(3)。なお、珍しく大師堂と納経所は靴を脱いで中に入るところであった。

○初めての逆さ打ち
 途中、四国ならではのいくつかの溜め池のほとりや真ん中の道を進む(4)。次の72番曼茶羅寺(5)73番出釈迦寺(6)はわずか0.6kmしか離れてなく、道順からすれば逆に打った方が効率的なのでそうする。どちらも同じ団体のツアーとぶつかったが、その担当の方が、納経所での順序を譲ってくれた。

 ○弘法大師の生誕の地・善通寺
 次は、市の名前にもなっている弘法大師の生誕の地の善通寺である。さすが、東院と西院に別れた敷地の広さと建造物の大きさや尊厳さ、さらにその数の多さが段違いである。

 本堂は金堂で(7)、中を見せてくれるが本尊の金色の薬師如来の大きさも並はずれている。さらに、五重塔もすばらしい(8)。大師堂は西院にあり、これも中を開放していて、写真撮影もOKであった(9)。

 その赤門から抜けるが、
新しい商店街なのに、人通りも少なく昼食を摂りたくても、全然食堂が見当たらない。ようやく見つけた高級料亭風の店に入る。美味かったが、ランチが1,250円であった。じゃこ飯をお替わりさせてくれた。

○予定より1ヶ寺延ばした78番郷照寺で待っていた思わぬ初対面
 この辺りに多い休耕田を利用したレタス畑の中を通り76番金倉寺(11)と77番道隆寺(12)を打ち、丸亀市街地へ入る。

 丸亀の市街地でTaさんと別れ、さらに78番郷照寺を目指す。そのお寺の階段を登っていくと、上から明らかに私を被写体にしてカメラを構えている紳士がいる。不思議に思って登っていくと「坂口さんですか?」と来る。この旅を始めて間もない時期に横峰寺の情報をメールでいち早く教えてくださった高松市のtakaさんである。この方は、myHPの以前からの愛読者で、四国では珍しいHYML(北海道の山ML)の会員でもある。

 本当に予期しない初対面に感激して二人で写真に収まる(13)。しかも、私が昨日掲示板に書き込んだ内容に「人生即遍路」という題を付け、A4版に10枚も印刷して、「すばらしい内容だったので、そのままコピーして作らせていただきました。これからの旅や何かの機会にでもお役に立ててください。」と渡して下さる(14)。内容が、昨夜酔った勢いで書いたものだけに恥ずかしかったが、その心遣いが非常にうれしかった。

 さらに、明日の最後の予定の「83番一宮寺から先の遍路道沿いに私のの会社の倉庫があるので、ぜひ見てください。」とのことである。多分、明日の夜はその近くの宿に泊まることになるであろう。

○さらに、ホテルで新しい出会いが・・・。
 takaさんと別れて、右側に有名な讃岐富士を眺めながら(15)、郷照寺の1kmほど先のビジネスホテルうたづに落ち着く。夕食を近くのうどん屋で食べて戻ると、携帯に電話が入る。

 takaさんと逢ったときに聞いてはいたが、彼のメールを媒介とした山仲間の丸亀市のMiさんという方で(16)、奥さんが北海道の共和町の出身だそうである。

 昨夜、私のHPの予定を見て、その宿までわざわざ訪ねて来てくれたらしいのだが、昨夜は予定の宿と連絡が取れず、別のホテルに泊まっていたので逢えなかったのである。申し訳ないことをしたのに、今日再びわざわざ訪ねていただいたのである。とても58歳には見えない若々しい方であった。山や遍路の話をいろいろして、帰り際にお接待ということで、「ビールでも飲んでください。」と1000円をいただく。恐縮至極である。

○支出
賽銭280円、納経料3,500円、昼食1,250円、スポドリ150円、缶ビール350円、洗濯代200円、夕食1,230円、宿代(素泊)4,000円<合計10,960円>

35目へ戻る  37日目へ進む

「一人歩きの四国遍路旅日記」トップへ       HOMEへ

inserted by FC2 system