○6座目の水元山へ


 つつじ山の西斜面を下って千畳敷コースへ直接下りた。次の水元山は、どのピークかも知らなかった。千畳敷コースを地図を頼りに進むと、つつじ山と尾根で繋がっている次のピークだった。尾根に取り付きやすい地点を探したら、15番観音があった。その後ろから尾根に取り付いた(1)ここにも踏み跡があった。ピークには、つつじ山から続く尾根上にも微かな踏み跡が続いていた(2)。その踏み跡を東へ辿ると、岩のピークがあった(3)その先の踏み跡は、旧登山道の方向へ下っているようである。少し戻って、汐見山分岐を狙って、急な南側の笹薮斜面を下った。

○7座目の汐見山へ


 入江山の南斜面の笹薮を漕いで下ったら、汐見山コース分岐の手前に出た(4)ここから汐見山を往復することにした。改めて歩いてみると、地図上には表れていないポコがいくつかあって、どこが汐見山のピークか分からない(5,6)下り始める手前まで行って戻った。

○8座目の八幡山へ


 汐見山分岐から千畳敷へ向かう道を進む。次の八幡山も今回初めて分かったピークである。海側の千畳コースと旧登山道の5合目から続く道との間に位置するピークである。地図を見ると千畳敷コースから登った方が楽そうだが、そちらへ回り込むのも面倒である。ピークを狙って直接西側の笹薮の急斜面に取り付いた(7)。笹に掴まりながら登り切ると、カシワの木が生えていて、その樹間から市街地が見えた(8)。越える感じで南の尾根の薮を下って千畳敷コースへ出た。尾根の外れに14番観音があり、後ろに今下りて来た八幡山のピークが見える。このピークに登るならこちらから登った方がずっと楽である(9)

○9座目の牛の背山へ


 このピークも初めて知ったピークである。八幡山から下りて、千畳敷コースを進むと切り通しの先にいつも目にしている尖ったピークがそれだった(10)函館山ハイキングマップの位置は明らかな間違いである。も〜さんから「13番観音の後ろから登ればいいよ」と聞いていたので、その13番観音の後ろから急斜面を登って行(11)。頂上は、草は生えてはいたが、足元からすっぱりと切れ落ちた尖った岩の上だった。

○10座目の千畳敷ピークへ


  牛の背山から下りて、東側へ回り込んだ千畳敷コースの真下から見上げると、まさに岩峰の上だった(12)少し進んで月見台分岐から千畳敷見晴台を目指す。月見台から北側を望むと、今回初めて薮漕ぎでそのピークを踏んだつつじ山、水元山、八幡山、牛の背山の4座を眺めることができた(13)


 千畳敷のピークにある要塞跡の端の一番高そうなところに白い木杭が見える(14)。そばに行ってみたら、何度も来ているが、初めて目にする3級基準点だった(15)この3級基準点は函館市が函館山要塞の調査を行うための測量の基準点として設置されたものだそうだ。現在の国土地理院の基準点一覧には掲載されていないところを見ると、すでにお払い箱になっているのかも? その近くには図根三角点もあった(16)これは、三角点測量の後の細部の測量に使い、標石の埋設はしないが、重要な場所や再現が必要な場所に限り、標石として設置、1940年、50年代に多く設置されたものらしい。
 
○11座目の地蔵山を忘れて12座目の鞍掛山へ


 頭の中では、地蔵山はアンテナ群の建つピークだと分かっていたし、過去に寄ったこともあるのに、なぜか登山道をそのまま下ってしまった。地蔵山見晴台を頂上だと勘違いし、次の鞍掛山と立待岬をそこから見下ろして満足し(17)七曲コースを下った。
 鞍掛山への分岐には、最近「危険に付き通行禁止」の看板が付けられたが、今回の「函館山13座全山踏破」の趣旨に免じて自己責任で通らせてもらった。要塞跡の中に立派な道が続いている(18)


 この鞍掛山もピークの砲台下には要塞跡が残っている(19)。砲台から地蔵岳を見上げて、この時初めて地蔵岳のピークに寄らなかったことに気付いたが、後の祭り・・・(20)
 しかも、この鞍掛山には四等三角点(点名・立待崎)があるはずだだが、それを探すことも忘れた。


 七曲コース入口から車道を歩き、宮の森コースへ。さらに、エゾダテ山コースへ進む(21)。階段を登りきったところがベンチが設置されているエゾダテ山である。そこから汐見山を見上げて、初めての休憩(22)反対側から登って来た同年代のご夫婦としばらく函館山のことについてお喋りして、観光道路へ。観光道路を歩いて、2合目と3合目の間の旧道からゴールを目指す。

 6時間弱、歩数計は28.000歩だった。ほぼ思いつきの13座全山踏破だったが、これまでその位置さえ分からなかったいくつかの山も知ることができた。またも〜さんのお陰で思わぬ歴史も触れることができたり、Kuさんとの出会いもあって大満足のハイキングだった。

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