函館山13座踏破&薬師山参拝道跡探索 
弥生坂発着  3名→単独 14,11,25
函館山を構成する13座を一気に踏破狙いのついでに昔あったとされる薬師山への参拝道の痕跡を探す
時刻地点
 9:00
 9:10
〜10:10
10:40
11:10
11:35
11:55
12:05
12:15
12:30
12:45
12:55
13:10
13:20
13:45
14:10
14:45
弥生坂上
鳥居遺構探し
----
@薬師山
A観音山
B御殿山
C入江山
Dつつじ山
E水元山
F汐見山
G八幡山
H牛の背山
I千畳敷見晴台
J地蔵山見晴台
K鞍掛山
Lエゾダテ山
弥生坂上
[5:45]所要時間


 函館山とは、最高峰で展望台のある御殿山(334m)をはじめとして、薬師山(252m)、つつじ山(306m)、汐見山(206m)、八幡山(295m)、水元山(280m)、鞍掛山(113m)、地蔵山(286m)、入江山(291m)、エゾダテ山(129m)、観音山(265m)、牛の背山(288m)、千畳敷(250m)といった13の山々の総称である。しかし、その山名は地形図には記載されてなく、函館山ハイキングコースマップに載っている。ただし、このマップの牛の背山の位置が間違っている。

 13座の内、登山道があり、何度もそのピークを踏んでいるのは、御殿山、薬師山、汐見山、地蔵山、入江山、エゾダテ山、千畳敷の7座である。鞍掛山もはっきりとした踏み跡があって、一度ピークを踏んでいる。しかし、つつじ山、八幡山、水元山、牛の背山、観音山の5座は、そのピークを踏んだことがなかったし、どこにそのピークがあるのかさえ分からない山もあった。

 そこで、藪こぎ覚悟で、木の葉も落ち、草も枯れているこの時期に、この13座を一気に踏破する計画を立てた。 しかし、薬師山は、薬師コースからではなく、も〜さんが150年前の古地図「箱館之図」を基に探したという薬師堂への参拝道跡を辿り、その途中で発見したという石造りの鳥居の遺構を目にしたかった。そこで、弥生坂の上を発着地点にした。

○まずは、薬師山にあったという薬師堂への参拝道と鳥居の遺構を探す



 弥生坂の一番上にある「老人ホーム泰安の郷 舟海」の横から(1)、1週間前に見つけた旧道然とした道へ入る。この上の斜面には、上へ延びるはっきりとした旧道然とした痕跡が多くある(2)。その周辺で、も〜さんのGPSトラックログを頼りに鳥居の遺構を探したが、見つけらなかった。そこへ、散歩の人が通りかかったので、聞いてみようと声を掛けたら、なんとスキー指導員仲間のKuさんだった。
 二人で探したが、やはり見つけられなかった。再びも〜さんに電話を掛けたら、すぐ下まで来てくれていた。も〜さんも資格返上はしているが、昔のスキー指導員仲間で、Kuさんとは顔なじみである。思わぬ3名の懐かしい再会となった(3)


 思いがけない3名の出会いに感激しながら、鳥居の遺構を探す。すぐには見つからなかったが、見つけたのはやはりも〜さんだった。支柱が建てられていたと思う丸い穴が開いた台座2個と鳥居の笠木と島木と一体となった長い石が2本見つかった(4,5,6)支柱は持ち去られたのか見当たらなかった。も〜さんによると、古地図にも2ヶ所の鳥居が描かれているという。これで、要塞になる前に参拝道があったことがはっきりした。

○1座目の薬師山へ


 観光道路の上下には、工事の関係で埋もれてしまったのか、参拝道跡は見当たらない。それっぽい痕跡のある斜面に取り付く(7)。も〜さんの言う通り少し東側へトラバースしながら探すと、下から続くはっきりとした参拝道跡が続き、それはジグザグを切って上へと延びていた(8)しかし、上の方で再び判らなくなってしまったので、薄い薮を漕ぎながら頂上を目指す。やがて、要塞跡の上に階段の続く薬師山頂上に到着(9)

○2座目の観音山へ


 薬師山で薬師コースを下るKuさんと別れる。も〜さんが観音山まで付き合ってくれるという。観光道路を下って次の観音山へ向かう。観光道路と登山道の観音コースの合流地点から笹薮で覆われた尾根伝いにうっすらと踏み跡があった(10)、岩場の頂上には、「北開局」(北海道開発局)と彫られた標石が置かれてた。初めて目にした標石だが、何を表すのか不明である(11)。この観音山は、も〜さんの調査研究によると、要塞になる前の西国三十三観音の1番観音が設置された山とのこと。観音山の由来はそれに因るものか?頂上の陰に、その1番観音が設置されていた跡と思われる平坦な場所が残っていた(12)も〜さんはそこから下に続く旧観音コース跡を下って行った。

○3座目の最高峰の御殿山へ


 も〜さんと別れて、一人で観光道路まで戻り、観音コースから頂上である御殿山を目指す(13)。お馴染みの展望台のある頂上へ到着。函館湾を挟んで、素晴らしい青空の下すっかり雪の解けた駒ケ岳〜七飯岳〜横津岳が見える(14)。展望広場に三等三角点(点名・函館)が大事に保存されている(15)

○4座目の入江山へ


 つつじ山駐車場まで戻り、駐車場のトイレの後ろから砲台跡へ続くつつじ山を目指した。東屋の建つピークをつつじ山の頂上と勘違いして、その後に入江山を目指した。入江山は登山道があり、何度も訪れている。砲台跡から、先ほど登った御殿山が見える(16)。その左側には、2座目に初めて登った登った観音山と辿った尾根が見える(17)

○5座目のつつじ山へ


 入江山の頂上からつつじ山を眺めたら、先ほど登った東屋の建つピークはつつじ山の頂上でなく、その西隣のピークだったことに気付く(18)入江山から戻って、東屋の建つピークとのコルから直接登る。その尾根上には古い踏み跡があった。つつじ山のピークも要塞跡だったことが初めて分かった(19)

つづく



「北海道百名山紀行」目次へ     HOMEへ

inserted by FC2 system