両古美山(803m)A〜泥ノ木山(903m)

<当丸峠ルート> ツボ足&かんじき  単独 12、4,20

02.5.6の「両古美山〜無沢1}
数年前に登ろうとしたが、雪がすでに落ちていて断念して以来のリベンジ登山

5:20 神恵内港駐車場発
5:50 当丸覆道入口除雪車旋回場    
登山
地 点
下山
6:00
6:50
7:55
除雪車旋回場
両古美山
泥ノ木山
9:35
9:00
8:05
[1:55]
所要時間
[1:30]

11:00 岩内温泉グリンパーク(入浴)
18:00 岩内道の駅(泊)

 泥ノ木山は積丹半島の国道998号線の神恵内村と古平町の境界となる当丸峠から続く境界稜線上に聳えるなかなか存在感のある山である(1)(両古美山から撮影)。ただし、両古美山から先の稜線は古平町と積丹町の境界で、泥ノ木山はその上にある。

 山名の由来は、古平川支流の泥ノ木川の上流に位置することに因るようだ。泥ノ木という地名もあり、開拓当時は一帯にドロノキが繁茂していたらしい。

 ちなみに、登山道があり、一度登っている両古美山の山名の由来は、この山頂で接する3町村名の頭文字をとった山名。すなはち、古宇郡神恵内村と古平町の両方から 古を、 美国町の美をとって「両方の古と美山」となったとのこと。であれば、神古美山の方がスッキリするのだが・・・?

 積雪期の登山対象として、この山の名前を目にしたのは、八谷和彦さんの『ガイドブックにない北海道の山50』であった。数年前の同じ頃に登ろうとしたが、急斜面ゆえにほとんど雪が落ちてしまって諦めざるを得なかった。今回は、そのリベンジ登山だった。

 夏であれば、当丸峠覆道の峠部分に出口があり、その先に駐車場や登山口があるのだが、冬期間なので閉まっていた。ネット上の情報でも、冬期間が神恵内側の入口手前の除雪車旋回場が入山口となっているようだ(2)

 ネット情報によると、登り返しが多く、山スキー登山は効率が悪いらしい。スパイク長靴にかんじきの出で立ちで6:00にスタート。しかし、夜間にかなり冷えたようで埋まらないので、すぐにツボ足になり、815ピークまでサクサク歩くことができた。

 覆道に沿ってその左側を峠の稜線まで進む。峠の手前に、前回両古美山に登ったときにはかなった階段が付いていて、覆道の上にも橋が設置されていた。多分、駐車場から覆道上を越える夏の登山道として設置されたのであろう(3)

 その階段を潜ると、古いトレースが多くなる。その先で境界稜線へと取り付く。急斜面を登り切ると、目の前に両古美山とそこまでの稜線が望まれる。この時点で、目指す泥ノ木山は見えない(4)。稜線上には、スノーモービルのトレースまである。途中から振り返ると、覆道で覆われた国道998号線を挟んで、当丸山が見える(5)


50分で、どこが頂上か分からない広々とした両古美山に到着。標識を探すが、雪の下らしい。北西側にこれまでに登った赤石山と珊内山はきれいに見えたが(6)その右側に続くポンネンチシ山〜余別岳〜積丹岳は頂上稜線を雲が覆っていて見えなかった。


 両古美山から先は積丹町と古平町の境界稜線上の歩きとなる。815ピークまで来ると、コル越しにこれから登る泥ノ木山の急斜面が目の前に見えてくる(7)
815ピークからは100m下って約200m登り返さなくてはならない。ここで、かんじきを履く。コルへの急斜面に、古い尻滑りのトレースがあったので、自分もそれを使わせてもらい、尻滑りで下る(8)


コルからの登りは、かなり急だ、かんじきのトップを蹴り込みながら直登していく。ピッケルも持参したが、雪が柔らかく出番はなかった。
ハイマツ帯を巻くように登り切ると、細長い頂上に到着。昨日登った積丹岳や隣の余別岳もポンネアンチシ山の稜線は相変わらず、低い雲に覆われたままだった(9)晴れていれば、これまでに登った積丹半島1000m超の5峰の展望が期待できるのだが・・・。振り返ると、越えてきた平坦な両古美山が見える(10)
 

 下りの頂上直下の急斜面は、尻滑りのトレースをここでも拝借し、滑り台のような感じで滑り降りた。冷えて堅くなっているので、ストックを脇の下に挟んでブレーキにしないととんでもないスピードが出て怖いくらいだった(11)

 下山してきて覆道のそばを歩いていたら、登りではなかった大きな熊の足跡があった。自分が通過してから覆道の上を横切って沢へと下っていったようだ(12)

 9:35下山、神恵内温泉998も泊村の国民宿舎もまだ日帰り温泉の営業前だった。しかたないので、岩内まで走って、岩内温泉グリンパークで汗を流した。  


 



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