羊蹄山(1898m)O
喜茂別コース 2名  15,6,21
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好天に恵まれ、喜茂別コースが初めての同行者とともに花と展望を楽しんだ
4:00 函館発
登り
地点
下山
 7:05
10:40
登山口
頂 上
14:35
12:30
[3:35]所要時間[2:05]
15:00 真狩温泉(入浴)
18:30 帰宅
                         
  函館から日帰り圏内にあり、今後もずっと毎年1回は登って体力試しをしたい山である。考えてみたら、今年は「羊」年の羊蹄山だった。

 数日前からの天気予報が良かったので、今年から急に山にハマり出した、トライアスリートでクロカンスキーのXC-KID'Sメンバーでもある「羊」歳のヒロコさんと同行。

 彼女は比羅夫コースと真狩コースは登っているとのことで、アスリートにふさわしい喜茂別コースへご案内。このコースは、ほぼ直登で4コースのうちもっとも急なので、一番登山者の少ないコースである。しかし、歩く人が少ないので、静かな登山が楽しめること、道は荒れてなくてもっとも歩きやすいこと、ぐんぐんと高度を稼ぎながら、一定のペースで登れることがこのコースの魅力で、自分的にも好きなコースである。そのことを彼女もとても喜んでいた。さすがアスリート。

 4時に函館を出る。登山口には7時前に到着。すでに先行者の車が1台。スタート直後にもう1台が到着。7:05まずは林道を進む。目指す山頂が目の前にすっきりとした姿を見せてくれる(1)

 林道が左へカーブする地点から右の登山道へ入る。初めてのコースである彼女に先を歩いてもらう。何度か林道と交差しながら登って行く。550m付近の林道終点まで30分だった。

 その後は、このコース特有の変化に乏しい急登が続く。合目標識もないコースなので、ペースが掴みずらい。GPSの高度だけが目安である。しかし、4コースの内、もっとも荒れていない歩きやすい登山道である。

  道端の花を眺めながら登る(2)。高度を上げていくと、隣の尻別岳の向こうの支笏湖周辺の山や、胆振と後志の境界稜線上の山々が頭をもたげてくる(3)

<道端の花々>このほかに、 マイズルソウ、タチツボスミレ、ミヤマスミレ、クルマバソウ、オククルマムグラ、ツクバネソウ、、ノウゴウイチゴ、ハクサンチドリなど

サイハンラン

クルマバツクバネソウ

サンカヨウ

 1時間ごとに休憩を取り、一定で登って行く。ずっとヒロコさんのペースで登ってもらった。 2時間時点で、3時間半ほどで登頂できそうな快調なペースだった。
1400m〜1800mの間がこのコース最大の急登となる。 1500m付近で、右手の深い沢地形をびっしりと埋めた雪渓のそばを通過(7)
 1800mまで登りつめると、登頂者で賑わう頂上が見えてくる(8)


 10:40、スタートから3時間35分で、にぎやかな頂上へ到着(9)。眼下の京極市街地をバックに、頂上写真のシャッターを押してもらう(10)
 まずは、腹ごしらえ。最近、朝食抜き健康法にこだわっている自分は、口にしたのは途中で食べたバナナ1本だけだったが、体力的にもまったく問題がなかった。

 すぐそばで休んでいる男性から、「もしかしたら坂口さんでないですか?」と問われた。首に下げて「函館スキー指導員会」の汗ふきタオルで分かったそうだ。札幌のTuさんという方で、拙サイトや新聞の連載をいつもご覧になっていただいているとのこと。話の内容からしても、かなり詳しくマメに読まれている方だった。同じ年齢とのことで、私の年齢も知っておられた。

 <北〜東側のパノラマ展望(11)>


 ヒロコさんは、これまで登った中で最も良い天候と展望に恵まれたとのことで、大喜びだった。札幌近郊の山々の左奥には大雪連峰も見えていた。天気が良かったせいか頂上付近や頂稜のあちこちで大賑わいだった。これで、16回目の羊蹄山だが、こんなに登山者の多かったのは初めてな気がする。


  洞爺湖の右奥の噴火湾を覆うガスの向こうに駒ヶ岳と横津連峰も見えていた(12)
  父釜と子釜の間付近まで、花散策に出掛ける。まずは、まだ南側斜面に雪渓を残す父釜の中を眺める。この時期だけ現れる火口沼も見える(13)

<頂稜に咲く花々>

ミヤマキンバイとイワウメの群生(京極コース下り口付近)

エゾノツガザクラ

イワベンケイ

メアカンキンバイ

イワハタザオ

  この時期に来たのは、これで4回目だが、来るたびに花が少なくなっているような気がしてならない。
  1時間ほどで、頂上まで戻り、少し休んで、12:30に下山開始。急な上に道が荒れてないので、どんどん下ることができる。
  14:35、わずか2時間05分で下山してしまった。真狩温泉に入り、夕食前の18:30には帰宅できた。

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