早月尾根〜剱岳〜剱沢〜裏剱〜池ノ平山〜黒部峡谷〜欅平
単独 11,8,4〜8(4泊5日)
08,8,11の別山尾根コースからの「剱岳」


裏剱の剱池(平ノ池)から朝日に輝く八ッ峰尾根針峰群を眺める(8/7)

昨年、日本三百名山を登り終えて、新たな気持ちで今年の道外遠征のトップに選んだのが、
三百名山巡りでもっともインパクトの強かった剱岳の標高差2200mの早月尾根からの再訪と
北アルプス三大雪渓の剱沢雪渓下り、
ヨーロッパアルプスを思わせる静かな裏剱の景観、さらには黒部峡谷も・・・・・という欲張った計画。
3泊4日の計画で実行に移したが、雨にも会って4泊5日の縦走となった


1日目(8/4) 馬場島(756m)〜早月小屋(2224m)

登り
地点
 6:15
 8:15
10:30
11:45
馬場島駐車場
1400m地点
1920.7ピーク下
早月小屋テン場
[5:30]所要時間
 7/31の小樽発新潟行きの新日本海フェリーで現地入りしたが、ずっと雨絡みの天候が続いた。能登半島観光などで4日足踏みをして、ようやく好天予報が続いた8/4から入山。

 すっきりしないながらも、昨日までは見えることのない剱岳北方稜線の小窓辺りが雲間から覗く朝を迎える。上空には青空も覗いている。予備も入れて4泊5日分の食糧とテント泊装備と水2gを背負い、満を持してスタート。今日は、2224m地点の早月小屋のテン場までなので、のんびり行こう・・・。ちなみにこの早月尾根は登山口から標高差2200m超のほぼ直線状に剱岳頂上へ突き上げている長大尾根である。
 
 まずは、登山口で、有名な石碑「試練と憧れ」をカメラに収める・・・しかし、誰の言葉かは知らないが、長い間人を寄せ付けなかった剱岳に向かう気持ちを端的に表現したフレーズだと思う(1)これらの他にこの周りには安全祈願の神社や慰霊碑がたくさん設置されている。

 相前後して、やはりテント泊装備で、同じ早月小屋までの名古屋の40代の男性と横浜の20代の男性がスタートする。なんとな自分が先頭を歩き、休憩場所では一緒になるという繰り返しが最後まで続いた。

標高200m置きに標識があり、ペースがつかみやすい。尾根の上にはヒバの仲間?の巨木があちこちに鎮座している(2)。左手に赤谷山から流れるの裾と小窓尾根の末端を見ながら登る(3)頭上には、登っていく尾根の小ピークが覗く。

 途中で下りてきた男性が「昨日まではずっとガスの中で、昼から毎日のように凄い雨だった」という話を聞く。今日まで天気待ちをしてよかったと改めて思う。なお、昨日は頂上で転倒して頭を岩に打ち大怪我をした人がいたとのこと・・・・。

 1800m付近のガスに入る手前で休憩。周りの樹木はコメツガやオオシラビソが多くなっていた(4↓)この先でガスの中に突入。展望はなくなったが、昼までに着けば・・・という思いで、過去にないほどゆっくりペースで登り、のんびり休んではおしゃべりに興じるといった感じで、疲れをあまり感じることはなかった。しかし、連日の雨のせいか、湿気が凄くて、なんどもタオルを絞るほど汗が滴り落ちた。

 のんびりと歩いたつもりだが、ガイド地図の所要時間とほぼ同じ5時間半で今日のゴール地点に到着。

 これまでの北たアルプスのテン場使用料はどこも500円だったが、ここも同じだった。受付を済ませて、テントを設営する(5)その後、500ml800円の缶ビールで喉を潤す。また、この小屋には水場がないので、2gのペットボトル入りの水を売っている。これも800円だったが、下から担ぎ上げる元気もなかったので、これも購入。

 ときおり降り注ぐ陽光を浴びながら本を読んでのんびり過ごす。徐々にテントの数が増えてくる。
 



時折、ガスの間から覗いていた荒々しい小窓尾根が、夕方になってその全容を現した(6)明日の好天が約束されたような天候に安心して眠りに就く。

2日目(剱岳〜剱沢〜真砂沢ロッジテン場)へ


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