天塩岳(1557.6m)
<旧道コース〜新道コース>  単独 07,9,13
94,10,10の<前天塩コース〜新道コース>へ

天塩川の源流を遡る旧道コースから13年ぶり再訪を楽しんだが、ガスで展望はなし・・・。

6:00 当麻道の駅 
 登山
地点
下山
 7:30
 7:55
 8:05
 9:15
10:30
登山口
連絡路分岐
12:55
12:30
11:35
11:00
10:40
前天塩分岐
奥二股
避難小屋
1317ポコ
頂上
[3:00]
所要時間
[2:15]
13:30 愛別町・協和温泉(入浴)
16:30 層雲峡駐車場(泊)
天塩川の水源にあることが山名の由来のこの山は、利尻山を除けば道北の山の最高峰である。天塩川の語源は、「テシ・オ・ペツ」(梁のような岩がある山の意)らしい。

 最初登ってから、すでに13年が経過していた。そのときは、前天塩岳コースを登り、新道コースを下ったので、今回は天塩川の源流を遡る中・上級コースとされている旧道コースを登り、新道コースを下った。

 すでに、先行者が3人。一人は日本二百名山巡りをしている前天塩岳コースから登っていった新潟の男性。後の2人連れはこの3日間で北海道三大河川(石狩川・十勝川・天塩川)の源流遡行に挑戦の男性。

 雨上がりなのと沢沿いのコースでもあり、長靴でスタートしたが、これが大正解。前天塩岳分岐から沢沿いの踏み跡を辿る。その踏み跡状態の道は、高巻きの連続のようなもので、登ったり下ったりと非常に効率が悪い上に結構シビアな部分も多い。沢装備で沢の中を直接歩いた方が絶対楽だ。小滝や滑滝がたくさんあって楽しそうだ(1)・・・と思って、途中から長靴のメリットを生かして沢中を歩き始めてまもなく、越えるのが無理な10mほどの滝にぶつかる。そこから先行していた二人を追い抜き先を進む。沢歩きをしていた2名に聞くと、クリアできなかったのはその滝一ヶ所だけだったそうだ。

 c940奥二股は、水量の多い右股は直ぐにゴルジュにぶつかって行き詰まるそうだ。後ろから来た沢登りの二人もここからは同じ左股を進む。頭上に人の形に見える尖った岩頭が見える(2)。これがなぜラクダ岩なのか?と疑問のまま登っていって、上から振り返ってその謎が解けた。横から見るとふたこぶラクダに見えるのである(3)

 奥二股からは完全に沢そのものがコースとなる。やがて水流が消え、源頭の沢形を詰めていくと(4)、ハイマツ帯のガレ道へと繋がる(5)やがて、そのまま頂上へ到着。

 スタート時は青空も広がり太陽も照っていたが、前回同様の立派な御影石の頂上標識だけが迎えてくれた頂上はガスに覆われて強風が吹いていた(6)

下りは、前回登りに歩いた前天塩岳コースとも思ったが、展望もないので、登り返しの少ない新道コースを下った。展望が利かないので遠くの紅葉は見えないが、道端の色づいたナナカマドとタカネザクラ(7)やウラシマツツジの鮮やかな紅葉(8)で我慢する。

 c1400mより下になるとガスから抜け、少し展望が広がる。紅葉ラインがその1400m位だったが、かろうじて西天塩岳南斜面の紅葉が見えた(9)

 やがて、旧道への急な連絡路を下り始めると、ガスから前天塩岳が頂上部をガスに覆われたままではあるが、その姿を現す(10)しかし、本峰は最後まで姿を見せることはなかった。

 

 下山すると、車が3台増えていた。新道コースでは誰にも会わなかったので、多分、旧道コースか前天塩コースを登ったのであろう。

 車を走らせるとまもなく雨が降ってきた。愛別町の協和温泉で汗を流し、明日の黒岳〜銀泉台縦走に備えて層雲峡へ移動する。


 94,10,10の<前天塩コース〜新道コース>へ


「北海道百名山紀行・目次」へ     HOMEへ

inserted by FC2 system