知内丸山(665.4m)A 
 <小谷石コース>   単独、 07,6,13
07,3,16、山スキーでの「燈明岳〜奥丸山〜知内丸山」へ

わずか10日前に登山道が整備された知内山地の一等三角点の山へ、雪山に次いで2回目の登頂

9:15 函館発
1040 旧矢越小学校 
登山地   点
下山
10:50
11:25
11:50
12:25
登山口
千畳敷
鹿 立
頂 上
13:40
13:10
13:00
12:35
[1:35]所要時間[1:05]
14:00矢越岳へ

知内山地の最高峰ではないが、一等三角点の山である(1)。3ヶ月前に、燈明岳・奥丸山(知内岳)とセットで、山スキーで登ったばかりであるが、今回は地元関係者の手によって、10日前に登山道が完成したという情報をもとに、そのご労苦に感謝して登らせていただいた。

 いずれは、この知内丸山と知内山地の最高峰(関係者は知内岳と命名)と、
福島町との境界線上に聳える点名・福島境(関係者は矢越岳と命名)を結ぶ計画らしい。登山口は、小谷石地区にある旧矢越小学校前で、玄関先に入山届けが設置され、登山道の地図が掲示されている(2)なお、校舎は、「矢越山荘」として内部は宿泊もできる山小屋風に改装されている

 早朝に10kmジョグをして多少の疲れはあったが、好天に誘われて、急遽矢越岳とセットで出掛けた。校舎の前に車を置いて、まずは、知内丸山へ向かう。中ノ沢沿いの林道を200mほど登っていくと、右手に「知内丸山コース入口」の新しい標識がある。スタートが遅い時刻なので、ついつい早足になってしまう。

 中ノ沢に掛かる小さな橋を渡り、杉林の中の細い尾根に取り付く。杉林を抜けると平坦な地形に出る。そこには「開拓大地」の標識がある。昔、開拓の桑の入ったところなのであろうか?

 再び急な尾根登りとなるが、「八面樹」「百手観音」と命名された面白い形をしたブナの大木が楽しい(3,4)

 再び、標高点345付近の平坦なところに出る。ここには、「千畳敷」の標識がある。ここを越えると、c350〜550の急な登りが続く。途中に「戻ろう坂」の標識がある。「風岩」の標識を回り込むと、樹林帯から抜けて急に展望が開ける。

  「鹿立」の標識の立つところからは、西側に端正な矢越岳が望まれる(5)そこで、この登山道の開削整備に当たっているKiさんという方とお逢いし、その苦労話や登山道開削の進捗状況をお聞きする。この地点から頂上稜線までは風の通り抜けるので、樹林が発達しないそうだ。灌木帯の中にヤマツツジやタニウツギなどの花が目に付く(6)。眼下には、小谷石地区の集落が見える(7)

 
 少しの間、展望を楽しみながらの快適な登りが続き、やがて、ダケカンバ帯の平坦な頂上稜線上に出る。稜線上には下のマイクロウェーブから続く踏み跡がある。一等三角点マニアたちが歩いた痕跡であろう。

 稜線上には、背丈を燃える密集した笹藪の中に足場の定まらない刈り払い道が続く。登山道開削と今後の管理にもっとも苦労するところだ。

  やがて、西側に笹斜面を見せる頂上が見えてくる(8)幅広く丁寧に刈り払われた道を進み、広く刈り払われた一等三角点の頂上へ到着。雪山だった3ヶ月前とは、雰囲気ががらっと違う。途中の立派な標識に比べて貧相な標識が置かれている。これから設置されるのであろう(9)

 3ヶ月前に眺めたときは真っ白だったその先の710ピークや知内岳方面へ(10)向かって刈り払い道は続いているが、矢越岳までの循環縦走ができるようになったら再訪するつもりなので、今日はここまでとする。冬には見えた知内市街地の方の展望はダケカンバの葉に遮られて残念ながら見えない。

  10分ほど腹ごしらえをしながら休み、下山開始。頂上の下で、登っていくるKiさんと再び逢う。笹藪の状態から今後毎年の笹刈りが必要なことや管理の大変さを話すと、「笹刈りに携わっている3〜4人のうち、自分を含めて2人が転勤族なので、今後の管理が心配です。」とのこと。

 見晴らしのいいところまで来ると、海上を函館方面からであろうか、松前沖へ向かうイカ釣り漁船が群れをなして進んでいく様子が見える。

 急登は多いが、なかなか変化に富み、展望もまあまあの楽しいコースで、標識などに関係者の情熱が感じられる。今後、多くの登山者が訪れることを願って下山を続ける。
  

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