白井岳(1301m)
札幌国際スキー場ルート  3名  15,1,4
02,1,26の「朝里岳〜白井岳」へ
2015年の登り初めとして、札幌国際スキー場下から直接白井岳をめざす

7:00 豊滝除雪センター発
登山
地点
下山
 8:00
 8:45
10:35
11:35
11:55
札幌国際スキー場下
650(沢から離れる)
1000(北尾根取り付き)
1220ポコ
頂 上
13:05
12:50
12:25
12:10
12:05
[3:55]所要時間[1:00]

13:50 定山渓ホテル(入浴)

白井岳は、札幌国際スキー場と朝里岳川を挟んだ南側に位置する山で、余市岳、朝里岳と並んで「余市3山」と呼ばれている。

 山名は、白井川の水源にあることに因り、白井川の川名の由来は付近の鉱山からの白濁水に因るらしい。

 この山は、2001年6月の亡妻の癌発見から逝去後49日忌明けまで7ヶ月以上中止し、再開したのは翌年1月下旬だった。その皮切りとなった思い出深い山である。このときも札幌のHYML仲間5名が駆け付けてくれた。そのときは、スキー場のゴンドラに乗り、朝里岳経由でこの山へ登り、スキー場の駐車場へ滑り下りている。

 天気予報は、昼頃には雪雲がなくなり、天候が回復しそうな内容だった。そこで、札幌のHYML仲間のヤマちゃんとタッチさんの3人で、今年の登り初めとして、札幌国際スキー場の下から直接白井岳へ登った。

 今回は、何度も登っているヤマちゃんが今年末3版目の改訂版となる『北海道雪山ガイド』に新しく追加の担当になった「白井岳」のお薦めの最短距離のコースとのこと。複雑な地形の斜面を、帰りに登り返さないように、トラバース気味に登る難しいコースだった。

8:00のスタート時には、青空が覗いて、白井岳は見えないが、その左手前の山が見えて、期待をもたせた(1)


  彼らに言わせると、時期が早いこともあり、今年は雪が少ないとのこと。それでも最初の渡渉地点は、スノーブリッジができていて、無事渡ることができた(2)。昨日のものと思われる幅広のトレースを辿る。幅が広いのは、上からボーダーも下りてくるかららしい(3)


 8:45、650m付近で本流沿いのトレースと別れ、3ヶ所目の渡渉地点を渡って、尾根への急斜面へ取り付く。ここからラッセル開始である(4)ここから1000付近で尾根に取り付くまでの間が、彼らのルートらしい。右手に支流を見ながら、付かず離れずの状態で、斜面をトラバース気味に登って行く。途中で、スキー場の方の山が見えることもあったが、雪は止むことはなかった。

 雪が少ないとはいえ、ラッセルは膝丈ほどである。体力のあるタッチさんがほとんど先頭に立ってラッセルをしてくれる。慣れていないと、左の尾根の方に引っ張られがちになる難しいルートである。しかも、帰りの登り返しのないようなルート工作をしながら登って行くのは大変である。支流の源頭部を巻くように登って行くと、このあと取り付く尾根が見えてくる(5)


 10:30、1000m付近で急な尾根斜面に取り付き、ジグを切って登る。この辺りは腿か腰くらいまでの深さだった。場数を踏んでいる彼らにしても、久しぶりの深いラッセルとのこと(6)。
 尾根に乗ると雪が浅くなって助かる。一瞬ではあるが、雪雲の間から陽光が射し、幻想的な風景が広がった(7)


 11:35、1200m付近で、朝里岳から続く稜線上にある小さなポコに乗る。左側にようやくぼやけながらも目指す頂上が見えてくる(8)。1220ポコから続く頂上までの最後の登り斜面を見上げる(9)


 11:55、ラッセルが深かったこともあり、予定より1時間も遅れて、12年ぶりの展望のない平坦な頂上に到着。雪が少ないこともあり、頂上標識がまだ顔を出していた。彼らがこの標識を目にしたのは初めてとのこと(10)
 
 風が強いので、休憩もしないで、シールを剥がして、すぐに下山開始。木の少ない斜面を選んで深雪滑降を楽しむ。(11)転んだら、深いので起き上がるのに大変だった。一番美味しい急斜面が登りの尾根取り付き地点に待っていた。タッチさんが快調な小回りターンを決めて滑り下りていく。自分も、後に続き、気持ちの良いターンを刻む。後から来るヤマちゃんの滑りを写そうと止まった途端、転倒してしまう。起き上がるのにもたもたしていて撮ってあげることができなかった。彼も気持ちよさそうにリズミカルな小回りターンを決めて来た。

 この尾根を下った1000m付近からは、登りのトレースを辿るだけだったが、小沢を越えるところでスキーが刺さって転んだりもした。登りで4時間弱も要したところを、わずか1時間でゴール。やはり下りは速い。
 タッチさんの関係で安く入れる定山渓ホテルの温泉に入って、そこで解散した。



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